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第二章 格好のつけ方
守谷 彼方、吠える。
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「次、移動教室だって~。一緒に行こう」
昼下がり、三年一組の生徒達は授業選択の時間を迎えようとしていた。というのも水樹の通う蒼空学園では一年次に音楽、二年次に美術、と芸術科目を交互に習った上で成績がつけられる。
三年次からは好きな方を選択できるため、成績や授業時間をより良くしようと悩む生徒が多い。
「どっちにするか決めた?」
集合場所は三階にある音楽室。廊下の角を曲がり、階段へ片足を乗せる。
『音楽一択だよ』
音楽の里美教師はお気に入りのミュージカルや映画を鑑賞させるのが大好きで、授業は歌などの実技より鑑賞が中心だった。声への心配は多少あるが、音楽は心を癒す分野だと水樹は思っている。なにより授業が楽しかったのも大きい。
「んじゃあ、別々になるね。僕は美術なんだ!」
高めの声が階段に響き、タン、タンタン、と彼方は先に踊り場へ到達する。五段下から見ると彼方の周りにキラキラと小さな粒が光っていた。素直に綺麗だと思えないのは埃だとわかっているからか。
(一緒じゃないんだ……)
てっきりどこかで彼方と一緒に音楽を学べると勘違いしていた。
水樹と美術の相性はとにかく悪い。『破壊神』という異名も持ち、二年次の成績は作品共に悲惨だった苦い過去がある。
音楽室へ着くと第一志望の授業順に分けられた。当然、彼方とは離れ離れになる。最初の授業は二クラス合同のために人数も多い。ワイワイ騒ぐ組に混ざるのは少々気が引けたが、授業に集中すればいいんだと自分を鼓舞し、教室と同じく一番後ろの席へ着いた。
「全員揃いましたか?」
美術の安堂が教室全体を見回し、指で数えていく。
「一組は三十九……四十一と。授業をはじめる前にまずは大事なお知らせを。里美先生は今週からお休みに入られたので当分の間、音楽は別の方が引き継ぐことになりました」
音楽志望の生徒達が一斉にざわめく。水樹も彼らと同様に心穏やかではなかった。
実をいえば、音楽担当の里美詩織は鷹橋と同じくオメガの良き理解者でもあった。彼女は一般的なベータであるが、身内にオメガがいるそうで偏見もなく寛容的だ。斜め前に座る小柄な女子生徒はハンカチで嗚咽を隠している。水樹も何度か世話になり、気を抜くと顔が歪みそうになった。
「……やっぱあの噂本当かな。オメガの恋人と駆け落ちしたって話」
「私語は慎みなさい。これも授業の一環ですよ。……さて、次回から音楽を担当していただく講師の紹介です。比良山さん、どうぞ」
比良山と紹介された講師は奥の準備室から出てきた。スラリとした長身長髪の女性で、興奮する男子達に鋭い視線を送る。後方にいた水樹も巻き添いを食らい、背筋が凍りつくような感覚を覚えた。
「ただいま、ご紹介にあずかりました比良山 聖です。私の授業方針は里美先生とは異なりますので、先に断っておきます。……歌、楽器ができない生徒は私の授業に要りません」
またざわつく音楽科目志望組。文句を言う者もいれば、絶句する者もいる。比良山は短くため息を切った。
「予想通りの反応ですね。音楽とは歴史や自由を受動的に感じるものではありません。むしろ能動的に、自分を表現することを楽しむ奥深い芸術の学問なのです。例えば、そうですね……」
こめかみを抑える仕草をし、比良山は視線を迷わせる。上手いイメージを探しているのだろうか。
──いや、違う。あれは。
なぜか本能と理性が同じ考えに至り、急いで視線を落とそうと頭を下げたのだが。
「窓際の……一番後ろの貴方、立ってください」
たった一人の眼光に導かれ、水樹への視線が一気に集中する。胸を刺されたような息苦しさがあった。
「聞こえませんか? 青髪の貴方に質問しています。貴方は何をどう使い、何を表現されますか?」
二クラス合わせて八十一人。水樹本人を除いても計百六十二つの目がこっちを見ている。
今回はオメガだとバレたわけではない。ただ、音楽に対する本気度を問うているだけだ。
それでもたった一つの質問で全員の興味を動かせる力。水樹は恐ろしさ故にその場に立ち上がるが、喉からは息しか出ない。カタカタ震える手を当てても、自身の体温の冷たさに身震いした。
「では質問を変えましょう。貴方はどうしてそこに座り、音楽を履修しようと思ったのですか?」
(選択科目はオーディション制だった? どうしよう。震え過ぎてメモを書く余裕もない)
仮に思いを伝えられたとしても、比良山は受動的に音楽を楽しむ水樹を切り捨てるだろう。手段が先か、撤回が先か。
「……っ!」
懸命に声を出そうとするが、重いため息みたいになってしまう。結果、場の空気は最悪まで落ちた。
「……遊佐君って本当に声出ないんだ。なんで音楽選んだんだろ。あっ」
「あの鷹橋も目に掛けているしな。もしかしたら……」
皆まで言わない噂話が耳に届く。言葉が針となり、釘になり心臓を容赦なく打つ。あまりの痛みに呼吸している感覚が全くない。
──俺は。
オメガじゃない。質問内容とは関係ない言い訳を口走りそうになり、慌てて唇を噛む。こんなの自爆する公開処刑だ。水樹を見上げる視線の色が激しく変わっていき、気持ちの悪さに目を閉じた。
「ま、いいです。答えられないのなら今すぐにでも第一志望を変更し……」
「はいはーい!」
ヒソヒソ群衆の中で取り分け明るい声を放ち、天高く挙手して自らの存在を証明する者がいた。 視線の攻撃はズタズタの水樹から相手に変え、水樹もワンテンポ遅れて後を追う。
(彼方君……?)
オレンジの髪を右耳にかけ、即座に立ち上がった彼方は美術科目組の中央にいた。
「貴方は……。そこに座っているということは第一志望は美術ではなくて? 今、私が聞いているのは音楽に取り組む生徒であって……」
「いやあ~、鷹っちの『お前』呼びの次は『貴方』ですか。守谷 彼方君、名前があるのに困っちゃうな!」
「……守谷さん。今の話を」
「僕なら得意なデッサンで親愛を表現したいな~。あ、先人たちの技術は大変素晴らしいので、もちろん真摯に学ぶ所存ではございますが」
「一体何が言いたいのです?」
ハイテンションさはそのままだったが、明らかに雰囲気が違う。
(目の奥が笑っていない)
「……嫌でも耳に入ってくるんですよね。寝耳に泥水ですよ、ほんと。ご自身の思想や理念を押しつけておきながら、相手を理解する努力もしない。戯言を受け付ける鷹っちの方がよっぽどマシです」
水を打ったように場が静まる。誰しもが視線、意識共に彼方から離せなかった。ふつふつした火山の怒りが差し迫っているのに一人として逃げない。
「最後に。あんたの揚げ足を取るのなら、美術がまるで音楽よりも劣っているような言い方していませんでした? どっちも立派な芸術ですよ、芸術。……そんな口振りで僕の友人を侮辱しやがるな、この下衆が」
彼方は目尻を落としたまま開眼させ、比良山に後退りをさせた。勝敗がどちらかはもう明白だった。
──とくんとくん。
捲し立てるように言い切った彼方が真っ直ぐに水樹の元へ向かってきた。まだ怒りオーラは消えないが、とくとくと鳴る水樹の心臓は彼方との距離が縮まる度に速まる。
「行こ」
真面目な顔で迷いなく手を奪われ、体内の血流が加速した。水樹の震えていた足が一歩前に動き出し、半ば強引に連れられて音楽室を後にする。
(本気で怒って、俺を助けてくれたんだ)
形容し難い気持ちでいっぱいになり、小さな背中を追いかける。
喧騒から逃げるように二人は足音を鳴らして廊下を走った。
昼下がり、三年一組の生徒達は授業選択の時間を迎えようとしていた。というのも水樹の通う蒼空学園では一年次に音楽、二年次に美術、と芸術科目を交互に習った上で成績がつけられる。
三年次からは好きな方を選択できるため、成績や授業時間をより良くしようと悩む生徒が多い。
「どっちにするか決めた?」
集合場所は三階にある音楽室。廊下の角を曲がり、階段へ片足を乗せる。
『音楽一択だよ』
音楽の里美教師はお気に入りのミュージカルや映画を鑑賞させるのが大好きで、授業は歌などの実技より鑑賞が中心だった。声への心配は多少あるが、音楽は心を癒す分野だと水樹は思っている。なにより授業が楽しかったのも大きい。
「んじゃあ、別々になるね。僕は美術なんだ!」
高めの声が階段に響き、タン、タンタン、と彼方は先に踊り場へ到達する。五段下から見ると彼方の周りにキラキラと小さな粒が光っていた。素直に綺麗だと思えないのは埃だとわかっているからか。
(一緒じゃないんだ……)
てっきりどこかで彼方と一緒に音楽を学べると勘違いしていた。
水樹と美術の相性はとにかく悪い。『破壊神』という異名も持ち、二年次の成績は作品共に悲惨だった苦い過去がある。
音楽室へ着くと第一志望の授業順に分けられた。当然、彼方とは離れ離れになる。最初の授業は二クラス合同のために人数も多い。ワイワイ騒ぐ組に混ざるのは少々気が引けたが、授業に集中すればいいんだと自分を鼓舞し、教室と同じく一番後ろの席へ着いた。
「全員揃いましたか?」
美術の安堂が教室全体を見回し、指で数えていく。
「一組は三十九……四十一と。授業をはじめる前にまずは大事なお知らせを。里美先生は今週からお休みに入られたので当分の間、音楽は別の方が引き継ぐことになりました」
音楽志望の生徒達が一斉にざわめく。水樹も彼らと同様に心穏やかではなかった。
実をいえば、音楽担当の里美詩織は鷹橋と同じくオメガの良き理解者でもあった。彼女は一般的なベータであるが、身内にオメガがいるそうで偏見もなく寛容的だ。斜め前に座る小柄な女子生徒はハンカチで嗚咽を隠している。水樹も何度か世話になり、気を抜くと顔が歪みそうになった。
「……やっぱあの噂本当かな。オメガの恋人と駆け落ちしたって話」
「私語は慎みなさい。これも授業の一環ですよ。……さて、次回から音楽を担当していただく講師の紹介です。比良山さん、どうぞ」
比良山と紹介された講師は奥の準備室から出てきた。スラリとした長身長髪の女性で、興奮する男子達に鋭い視線を送る。後方にいた水樹も巻き添いを食らい、背筋が凍りつくような感覚を覚えた。
「ただいま、ご紹介にあずかりました比良山 聖です。私の授業方針は里美先生とは異なりますので、先に断っておきます。……歌、楽器ができない生徒は私の授業に要りません」
またざわつく音楽科目志望組。文句を言う者もいれば、絶句する者もいる。比良山は短くため息を切った。
「予想通りの反応ですね。音楽とは歴史や自由を受動的に感じるものではありません。むしろ能動的に、自分を表現することを楽しむ奥深い芸術の学問なのです。例えば、そうですね……」
こめかみを抑える仕草をし、比良山は視線を迷わせる。上手いイメージを探しているのだろうか。
──いや、違う。あれは。
なぜか本能と理性が同じ考えに至り、急いで視線を落とそうと頭を下げたのだが。
「窓際の……一番後ろの貴方、立ってください」
たった一人の眼光に導かれ、水樹への視線が一気に集中する。胸を刺されたような息苦しさがあった。
「聞こえませんか? 青髪の貴方に質問しています。貴方は何をどう使い、何を表現されますか?」
二クラス合わせて八十一人。水樹本人を除いても計百六十二つの目がこっちを見ている。
今回はオメガだとバレたわけではない。ただ、音楽に対する本気度を問うているだけだ。
それでもたった一つの質問で全員の興味を動かせる力。水樹は恐ろしさ故にその場に立ち上がるが、喉からは息しか出ない。カタカタ震える手を当てても、自身の体温の冷たさに身震いした。
「では質問を変えましょう。貴方はどうしてそこに座り、音楽を履修しようと思ったのですか?」
(選択科目はオーディション制だった? どうしよう。震え過ぎてメモを書く余裕もない)
仮に思いを伝えられたとしても、比良山は受動的に音楽を楽しむ水樹を切り捨てるだろう。手段が先か、撤回が先か。
「……っ!」
懸命に声を出そうとするが、重いため息みたいになってしまう。結果、場の空気は最悪まで落ちた。
「……遊佐君って本当に声出ないんだ。なんで音楽選んだんだろ。あっ」
「あの鷹橋も目に掛けているしな。もしかしたら……」
皆まで言わない噂話が耳に届く。言葉が針となり、釘になり心臓を容赦なく打つ。あまりの痛みに呼吸している感覚が全くない。
──俺は。
オメガじゃない。質問内容とは関係ない言い訳を口走りそうになり、慌てて唇を噛む。こんなの自爆する公開処刑だ。水樹を見上げる視線の色が激しく変わっていき、気持ちの悪さに目を閉じた。
「ま、いいです。答えられないのなら今すぐにでも第一志望を変更し……」
「はいはーい!」
ヒソヒソ群衆の中で取り分け明るい声を放ち、天高く挙手して自らの存在を証明する者がいた。 視線の攻撃はズタズタの水樹から相手に変え、水樹もワンテンポ遅れて後を追う。
(彼方君……?)
オレンジの髪を右耳にかけ、即座に立ち上がった彼方は美術科目組の中央にいた。
「貴方は……。そこに座っているということは第一志望は美術ではなくて? 今、私が聞いているのは音楽に取り組む生徒であって……」
「いやあ~、鷹っちの『お前』呼びの次は『貴方』ですか。守谷 彼方君、名前があるのに困っちゃうな!」
「……守谷さん。今の話を」
「僕なら得意なデッサンで親愛を表現したいな~。あ、先人たちの技術は大変素晴らしいので、もちろん真摯に学ぶ所存ではございますが」
「一体何が言いたいのです?」
ハイテンションさはそのままだったが、明らかに雰囲気が違う。
(目の奥が笑っていない)
「……嫌でも耳に入ってくるんですよね。寝耳に泥水ですよ、ほんと。ご自身の思想や理念を押しつけておきながら、相手を理解する努力もしない。戯言を受け付ける鷹っちの方がよっぽどマシです」
水を打ったように場が静まる。誰しもが視線、意識共に彼方から離せなかった。ふつふつした火山の怒りが差し迫っているのに一人として逃げない。
「最後に。あんたの揚げ足を取るのなら、美術がまるで音楽よりも劣っているような言い方していませんでした? どっちも立派な芸術ですよ、芸術。……そんな口振りで僕の友人を侮辱しやがるな、この下衆が」
彼方は目尻を落としたまま開眼させ、比良山に後退りをさせた。勝敗がどちらかはもう明白だった。
──とくんとくん。
捲し立てるように言い切った彼方が真っ直ぐに水樹の元へ向かってきた。まだ怒りオーラは消えないが、とくとくと鳴る水樹の心臓は彼方との距離が縮まる度に速まる。
「行こ」
真面目な顔で迷いなく手を奪われ、体内の血流が加速した。水樹の震えていた足が一歩前に動き出し、半ば強引に連れられて音楽室を後にする。
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