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エンディング編
47 再最悪な男
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***
俺が生徒会会長に就いてからほぼ毎日、各部活動からの予算についての異議申し立てがやってくる。
今年の予算についてはオーウェンの時に決まっていたもののはずだが、会長を替わったばかりで勝手がまだ分かっていない俺ならば予算交渉に応じるかもと舐められているのか、シンプルに嫌がらせかのどちらかだろう。いや、どちらもか?
「疲れた」
一つ片付けば、二つ問題が舞い込んでくるそんな生徒会の毎日に目眩がする。
陽が落ちて1人やっと寮へ帰ってくると制服から着替えることもなく、そのままベッドへと倒れ込んだ。そろそろ、このベッドのシーツも変えないといけないなぁなんて思うがそんな気力も最近は出てこない。ぼーっとする時間が無く、常に頭の中では生徒会の仕事内容がぐるぐると巡りながら時々カイリとピンシャーの顔がちらついて、そしてまた仕事の内容が巡るという忙しない上にとっても面倒な状況なのだ。はぁと深くため息をついから、眠れば多少脳内もスッキリされるだろうと信じて瞼を閉じ、眠気が訪れる事を待った。
……俺のベッドのシーツって、こんな甘い匂いしていただろうか。
いや、違う。シーツだけではない。何か変な香のようなものが焚かれた匂いだ。明らかな異変に目をあけると、元々必要最低限の物しかないはずの俺の部屋の隅には、見覚えの無い黒い置物のような物があった。この匂いの正体は、アイツだ。
――俺以外の誰かが、俺の部屋に入りあの香炉を意図的に置いていったということだ。
「しまっ、なん……これ……」
気がついた頃には時既に遅く、ベッドから慌てて起き上がろうとするが身体が鉛のように重く、視界はぐらりと歪んだ。手足が、動かない。次には強烈な眠気が襲ってきて、俺はそれに抗う事ができない。
意識が遠のく中で窓がカタッと鳴り、冷たい風が頬を撫でる。誰かの低い笑い声が聞こえる。恐らくこいつがあの香炉を置いていった犯人だ。目を開けようとしたが、想い虚しく俺の意識がそのまま闇に落ちていった。
再び目を覚ました俺にとって、そこには最悪を煮詰めたような光景が広がっていた。
「なんで、お前が居るんだよ。シャルル・ディール」
もう二度と会いたくなかった男と、俺が最も避けたかったシチュエーションがそこにあるのだ。
「嗚呼、ルーク様。僕が貴方を解放してあげます、紛い物からの解放を」
暗闇に紛れるようなボロ布に身を包んだ男の後ろに広がる森林には見覚えがあった。ここは、魔獣の森である。
俺を縛っている縄には魔力封じが施されていてびくともしない。こんなシチュエーション、どこかで見た事があるような状況ではないだろうか。
まるで、主人公やヒロインを陥れようとした悪役が迎えるデッドエンドそのものではないか。
ああ……もう……。
「最ッ悪だな」
俺が生徒会会長に就いてからほぼ毎日、各部活動からの予算についての異議申し立てがやってくる。
今年の予算についてはオーウェンの時に決まっていたもののはずだが、会長を替わったばかりで勝手がまだ分かっていない俺ならば予算交渉に応じるかもと舐められているのか、シンプルに嫌がらせかのどちらかだろう。いや、どちらもか?
「疲れた」
一つ片付けば、二つ問題が舞い込んでくるそんな生徒会の毎日に目眩がする。
陽が落ちて1人やっと寮へ帰ってくると制服から着替えることもなく、そのままベッドへと倒れ込んだ。そろそろ、このベッドのシーツも変えないといけないなぁなんて思うがそんな気力も最近は出てこない。ぼーっとする時間が無く、常に頭の中では生徒会の仕事内容がぐるぐると巡りながら時々カイリとピンシャーの顔がちらついて、そしてまた仕事の内容が巡るという忙しない上にとっても面倒な状況なのだ。はぁと深くため息をついから、眠れば多少脳内もスッキリされるだろうと信じて瞼を閉じ、眠気が訪れる事を待った。
……俺のベッドのシーツって、こんな甘い匂いしていただろうか。
いや、違う。シーツだけではない。何か変な香のようなものが焚かれた匂いだ。明らかな異変に目をあけると、元々必要最低限の物しかないはずの俺の部屋の隅には、見覚えの無い黒い置物のような物があった。この匂いの正体は、アイツだ。
――俺以外の誰かが、俺の部屋に入りあの香炉を意図的に置いていったということだ。
「しまっ、なん……これ……」
気がついた頃には時既に遅く、ベッドから慌てて起き上がろうとするが身体が鉛のように重く、視界はぐらりと歪んだ。手足が、動かない。次には強烈な眠気が襲ってきて、俺はそれに抗う事ができない。
意識が遠のく中で窓がカタッと鳴り、冷たい風が頬を撫でる。誰かの低い笑い声が聞こえる。恐らくこいつがあの香炉を置いていった犯人だ。目を開けようとしたが、想い虚しく俺の意識がそのまま闇に落ちていった。
再び目を覚ました俺にとって、そこには最悪を煮詰めたような光景が広がっていた。
「なんで、お前が居るんだよ。シャルル・ディール」
もう二度と会いたくなかった男と、俺が最も避けたかったシチュエーションがそこにあるのだ。
「嗚呼、ルーク様。僕が貴方を解放してあげます、紛い物からの解放を」
暗闇に紛れるようなボロ布に身を包んだ男の後ろに広がる森林には見覚えがあった。ここは、魔獣の森である。
俺を縛っている縄には魔力封じが施されていてびくともしない。こんなシチュエーション、どこかで見た事があるような状況ではないだろうか。
まるで、主人公やヒロインを陥れようとした悪役が迎えるデッドエンドそのものではないか。
ああ……もう……。
「最ッ悪だな」
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