トラウマを抱えたDKがトイレに入れない話

こじらせた処女

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第四章

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「んぅ…」
トイレの一番前の個室。性器を出してもやたらと胸がザワザワするだけで、前みたいに呼吸が苦しくならない。
『しんどくなったら先生のキスを思い出す』
これを守っていたら、大丈夫。でも、なんでだ。今日は逆に、出ない。
「お、時田、一人で出来たか?」
トイレの外にいる先生が尋ねてくる。
「ごめ、なさい…おしっこ、したいのに、でない…」
 リハビリにつき合ってもらって早20日。最初の頃に比べたら、全然マシ。でも、精神の状態が不安な時とか、上手く排尿出来た次の日とか、出来ないことの方が多い。自分が精密機械になったみたいで、少しのズレが大きな綻びとなってしまう。
 でも、今までこんなことはなかった。初めての症状。下腹がキリキリ痛んで、漏れそうなくらいに張ってるのに、出ない。
「そんな泣きそうな顔しなくてもいいんだからな。先生と一緒に何が原因か調べよう?」
「ん…」

「おちんちん、出せる?」
「出せる…」
「よしよし、いつも通りだな」
「でも、出ないぃ…」
「腹、触るぞ」
「ッヒッ…」
「痛いか?結構張ってるな…」
「くるしい…」
「変なとこに力が入ってるんだよ。まずは肩。強張ってる」
大きな手の平が俺の肩に乗る。すると不思議なことに、すとんと肩が落ちる。背中、腰、手首…先生が触れた瞬間、筋肉が柔らかくなる。
「どうだ?」
「んっ…」
「でないか…」
「ごめ、なさい…」
「そうかそうか」
「ンッヒッ、ぁ」
突然しゃがんだかと思えば、太股の付け根をやわく押す。
「嫌だったか?」
心配そうな声に、ふるふると全力の否定の意を見せる。でも、落ち着かない。
尻の付け根を親指の腹で下から押されるたびに、せり上がる。ちんこがヒクヒク震えて、出したい、出したいって訴えている。
「しぇんしぇ…おしっこ、でそ、なのにぃ…」
どんどんお腹が重くなって、キリキリ痛くて。目につく便器がそれを助長して、でも出なくて。鼻がツンと痛む。先生はだいじょうぶ、だいじょうぶって良いながら下腹をなで続ける。
ショロロ…
「ぁっ…」
安心と、解放感。でもそれも束の間のこと。すぐに勢いは止まってしまう。
「落ち着け。ゆーっくり息してみろ」
「っぁ、むり、せんせ、ちゅーして…」
「っ…しかたない」
「ンッむっ、ンッンンッふぁ…」
全身の力が抜けて、もちろんそんな体が貯水タンクの役割を果たせるわけでもなく、重力に従って勢いよく飛び出る。
「きもち、い…おしっこ、でたぁ…っんむっ…ふっ、」
 お腹も、性器も、頭も。とろけるように熱くて何にも考えられなくなる、俺専用の特別措置。
「っハァっ…空っぽになったか?」
「ん…からっぽ…せんせ、の、また固い…」
あの日から習慣化した、確認作業。先生のソコを軽く痙攣した手で撫でる。
「ンッ…やめなさい、恥ずかしいだろ」
先生に握られている俺の性器は相変わらず、萎えている。
 お腹はジクジク震えているのに。
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