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おしっこがたっぷり詰まった恋人の体を触ってみた
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あー。おしっこかな。30分前からそわそわと足を組み替え始めた彼は、信号待ちの短い間もじっとできないようで。恥ずかしい部分には触れていないものの、聡い人間なら察してしまいそうなほどに落ち着きがなかった。
彼は何故か、自分からトイレと言わない。いつも、俺がトイレと言うと、耳を赤らめながら俺も、とついてくる。でも今日は、言ってやらない。どれだけおしっこしたそうでも言ってやらない。
「人多過ぎ…どうしよっかこれから」
「あっ、そ、そうですよね、」
一拍遅れた返事。足の組み替えだけでは物足りなくなった彼は、後ろで手を組み、後ろからズボンを引っ張り上げている。無理もない。さっきのパスタ屋のアイスティーはグラスが大きいのに氷が少ない。さらに暑かったのも相まって、水も何度も何度もおかわりしていた。それが約1時間前の出来事。尿意が誤魔化せないのも仕方がない。
「俺の家来る?暑いし」
「あ、はい、いきます、」
目線が合わない。キョロキョロと何かを探している。でも、彼は何も言わない。何も言わないくせに、表情は分かりやすいくらいに切羽詰まっていて、可哀想で。
「じゃあ行こうか」
「ぁっ、…はい、」
地下鉄のトイレ、コンビニのトイレ、カラオケのトイレ。何度も何度もおしっこのチャンスはあった。でも彼は何も言わない。控えめに後ろからズボンを引っ張っていた手は、今にも前を押さえたいと言った風にチャックの真上のバックルをぎゅうぎゅうと引き上げている。俺がよそ見をした瞬間に出口を撫でているのも気づいている。もうすぐで家に到着する。エレベーターの中がギシギシと揺れる。彼が右左にゆらゆらと揺れているからだ。鍵を開け、どうぞと言うと、お邪魔しますと控えめな声が聞こえる。何回も来ているのだから、場所はわかっているはず。なのに、向かう先は俺と同じリビング。
真っ先にクーラーを入れ、ソファーに座る。彼も俺の隣にきてちょこんと座る。クーラーの冷気にブルブルと体を震わせながら、自然に股の間に手を挟み込みながら。
適当にテレビを着ける。5分まってみたけれど、何も言ってこない。ギシギシとソファが虚しく揺れるだけ。
「ねえ、こっち」
ソファから降りて足と足の隙間をポンポンと叩く。それだけで彼は俺の足に挟まるように尻を置いた。
下腹辺りをホールドしてみる。
「っ、ふ、」
細かな、焦りの息がさっきより聞こえる。トントンと膨れたところを叩く。
「っ~~~~」
悶えるような、息が詰まるような。膝をぎゅうぎゅうに引き寄せて、きっと俺より一回り小さな手は一生懸命下から押さえているのだろう。彼の首筋に息を吹いてみる。
「んひぃっっ、」
あっ、あっ、と声を漏らしながら、俺の腕から逃れようとモジモジと体を捩る。
「なあ、何でトイレ行かねーの?」
ピタリと動きが止まった。そして、みるみるうちに耳が、顔が赤くなる。首筋まで真っ赤。色が白いやつって赤くなったらすぐに分かる。
「ぁ、ぅ…?」
言葉が出ないみたいに空気が口に漏れる。
「ずーっとモジモジモジモジ。流石に気づくんだけど」
膨れた下腹部を手のひらで軽く擦る。
「ぁ、やめ、て、」
「外のトイレ嫌なんかなって思ったけどお前全然行かねーし」
実家の犬の腹を撫でるみたいに、何度も何度も。
「どうせチンコ握りしめてんだろ?」
下腹部から手を滑らせると、閉じた足で行き止まりになるが、根本をカリカリと撫でた。
「ちが、」
足で、手で前をぎゅうぎゅうに痛めつけて、これだけ幼いモジモジを晒して。
「おしっこ漏れそーなんだろ?行ってこいよ」
「ちが、おしっこ、ちがう、」
この期に及んで彼はおしっこを否定する。
「あーそう」
キツくキツく閉じられた三角座りを無理に開いた。
「おしっこじゃないんだな」
しわくちゃになったズボンがあらわになって、そこだけが汗ではない湿度を持っている。
「ココ、何で濡れてんの?」
さっき握りしめていたであろうチンコを優しく撫で回す。ジュワジュワと冷たい手に熱が灯る。
「何か濡れたんだけど」
「ぁ、あっ、やめて、」
「おしっこじゃないもんな。お腹押してもおしっこ出ないもんな」
自分、大人気ねーなって思う。でも、涙目で俺の手を退けようとする手が、閉じようとする足が何だか愛おしくて。ぐっ、ぐっ、と腹を押してみる。
じゅぁあっ、じゅわぁあ、
ぜってーこれ小便じゃん。手のひらが暖かくなるたび、ビクンビクンと体が跳ねる。
「トイレ行ってこい。本当にお漏らしすんぞ」
あ、言うの遅かった。トイレのお許しを出した瞬間、ぶじゅっと手のひらから水が噴き出す。あ、決壊したって悟った。
「あ゛、ど、しよ、あ、」
涙目から本当の涙が溢れる。可哀想なくらいにテンパって、前を押さえたいのに俺の手のせいで押さえられなくて、また焦った声が漏れる。
「もぉいいよ。ここでしちゃいな」
「ごめ、ごめ、なさ、」
あ、これガチ泣きのやつだ。快感で漏れた声はやがて小さなしゃくりとなり、ひ、ひ、と危なそうな呼吸に変わっていく。
「大丈夫大丈夫。俺いじめ過ぎたな。おしっこ一緒に行けば良かったな」
汚れてしまった手では頭を撫でることも、涙を拭ってやることもできない。ただ、少しでも出しやすいようにと下腹部をゆるゆると撫でた。
「全部出た?」
一気に体が弛緩した。それが合図なのだろう。でも、ヒクヒクと喉は引き攣ったまま。
「なー、」
声をかけるとそれだけでビクリと肩を振るわせ、背中が丸まる。
「怒ってないから。でもただ単純に気になったんだよ。何でトイレ行かねーの?って。外のトイレが嫌なわけでもないだろ?自分の家でしか出来ない?」
首が横に触れる。
「まあいいや。風邪ひくし風呂入ろ」
「…ずかしい、」
「ん?」
「トイレ、いうの、はずかしい…」
消え入るような声。あまりにも女々しい理由。でも理由ってやっぱりそれしかないよなって腑に落ちた。
「ばか、漏らす方が恥ずかしーだろ」
あ、やばい。また泣きそうな雰囲気を肌で感じ取った。
「まあ俺も意地悪しすぎた。今度からは言えよ」
びしょびしょのズボンで、ガクガク震えた足で。俺に手を引かれながら泣きじゃくる彼は不覚にも可愛いと思ってしまった。
「あ、あのね、」
あれから2週間後。昼飯のラーメンセットを食べて、買い物を2人でしている時。
「お、おトイレ行ってきても…いい?」
数秒沈黙の後の小さな小さな欲求。真っ赤な顔で、まるでセックスの誘いのような。
「ん、行ってこい」
荷物を受け取ると、パタパタと青いピクトグラムに走っていく。
やばい、可愛すぎる。
彼は何故か、自分からトイレと言わない。いつも、俺がトイレと言うと、耳を赤らめながら俺も、とついてくる。でも今日は、言ってやらない。どれだけおしっこしたそうでも言ってやらない。
「人多過ぎ…どうしよっかこれから」
「あっ、そ、そうですよね、」
一拍遅れた返事。足の組み替えだけでは物足りなくなった彼は、後ろで手を組み、後ろからズボンを引っ張り上げている。無理もない。さっきのパスタ屋のアイスティーはグラスが大きいのに氷が少ない。さらに暑かったのも相まって、水も何度も何度もおかわりしていた。それが約1時間前の出来事。尿意が誤魔化せないのも仕方がない。
「俺の家来る?暑いし」
「あ、はい、いきます、」
目線が合わない。キョロキョロと何かを探している。でも、彼は何も言わない。何も言わないくせに、表情は分かりやすいくらいに切羽詰まっていて、可哀想で。
「じゃあ行こうか」
「ぁっ、…はい、」
地下鉄のトイレ、コンビニのトイレ、カラオケのトイレ。何度も何度もおしっこのチャンスはあった。でも彼は何も言わない。控えめに後ろからズボンを引っ張っていた手は、今にも前を押さえたいと言った風にチャックの真上のバックルをぎゅうぎゅうと引き上げている。俺がよそ見をした瞬間に出口を撫でているのも気づいている。もうすぐで家に到着する。エレベーターの中がギシギシと揺れる。彼が右左にゆらゆらと揺れているからだ。鍵を開け、どうぞと言うと、お邪魔しますと控えめな声が聞こえる。何回も来ているのだから、場所はわかっているはず。なのに、向かう先は俺と同じリビング。
真っ先にクーラーを入れ、ソファーに座る。彼も俺の隣にきてちょこんと座る。クーラーの冷気にブルブルと体を震わせながら、自然に股の間に手を挟み込みながら。
適当にテレビを着ける。5分まってみたけれど、何も言ってこない。ギシギシとソファが虚しく揺れるだけ。
「ねえ、こっち」
ソファから降りて足と足の隙間をポンポンと叩く。それだけで彼は俺の足に挟まるように尻を置いた。
下腹辺りをホールドしてみる。
「っ、ふ、」
細かな、焦りの息がさっきより聞こえる。トントンと膨れたところを叩く。
「っ~~~~」
悶えるような、息が詰まるような。膝をぎゅうぎゅうに引き寄せて、きっと俺より一回り小さな手は一生懸命下から押さえているのだろう。彼の首筋に息を吹いてみる。
「んひぃっっ、」
あっ、あっ、と声を漏らしながら、俺の腕から逃れようとモジモジと体を捩る。
「なあ、何でトイレ行かねーの?」
ピタリと動きが止まった。そして、みるみるうちに耳が、顔が赤くなる。首筋まで真っ赤。色が白いやつって赤くなったらすぐに分かる。
「ぁ、ぅ…?」
言葉が出ないみたいに空気が口に漏れる。
「ずーっとモジモジモジモジ。流石に気づくんだけど」
膨れた下腹部を手のひらで軽く擦る。
「ぁ、やめ、て、」
「外のトイレ嫌なんかなって思ったけどお前全然行かねーし」
実家の犬の腹を撫でるみたいに、何度も何度も。
「どうせチンコ握りしめてんだろ?」
下腹部から手を滑らせると、閉じた足で行き止まりになるが、根本をカリカリと撫でた。
「ちが、」
足で、手で前をぎゅうぎゅうに痛めつけて、これだけ幼いモジモジを晒して。
「おしっこ漏れそーなんだろ?行ってこいよ」
「ちが、おしっこ、ちがう、」
この期に及んで彼はおしっこを否定する。
「あーそう」
キツくキツく閉じられた三角座りを無理に開いた。
「おしっこじゃないんだな」
しわくちゃになったズボンがあらわになって、そこだけが汗ではない湿度を持っている。
「ココ、何で濡れてんの?」
さっき握りしめていたであろうチンコを優しく撫で回す。ジュワジュワと冷たい手に熱が灯る。
「何か濡れたんだけど」
「ぁ、あっ、やめて、」
「おしっこじゃないもんな。お腹押してもおしっこ出ないもんな」
自分、大人気ねーなって思う。でも、涙目で俺の手を退けようとする手が、閉じようとする足が何だか愛おしくて。ぐっ、ぐっ、と腹を押してみる。
じゅぁあっ、じゅわぁあ、
ぜってーこれ小便じゃん。手のひらが暖かくなるたび、ビクンビクンと体が跳ねる。
「トイレ行ってこい。本当にお漏らしすんぞ」
あ、言うの遅かった。トイレのお許しを出した瞬間、ぶじゅっと手のひらから水が噴き出す。あ、決壊したって悟った。
「あ゛、ど、しよ、あ、」
涙目から本当の涙が溢れる。可哀想なくらいにテンパって、前を押さえたいのに俺の手のせいで押さえられなくて、また焦った声が漏れる。
「もぉいいよ。ここでしちゃいな」
「ごめ、ごめ、なさ、」
あ、これガチ泣きのやつだ。快感で漏れた声はやがて小さなしゃくりとなり、ひ、ひ、と危なそうな呼吸に変わっていく。
「大丈夫大丈夫。俺いじめ過ぎたな。おしっこ一緒に行けば良かったな」
汚れてしまった手では頭を撫でることも、涙を拭ってやることもできない。ただ、少しでも出しやすいようにと下腹部をゆるゆると撫でた。
「全部出た?」
一気に体が弛緩した。それが合図なのだろう。でも、ヒクヒクと喉は引き攣ったまま。
「なー、」
声をかけるとそれだけでビクリと肩を振るわせ、背中が丸まる。
「怒ってないから。でもただ単純に気になったんだよ。何でトイレ行かねーの?って。外のトイレが嫌なわけでもないだろ?自分の家でしか出来ない?」
首が横に触れる。
「まあいいや。風邪ひくし風呂入ろ」
「…ずかしい、」
「ん?」
「トイレ、いうの、はずかしい…」
消え入るような声。あまりにも女々しい理由。でも理由ってやっぱりそれしかないよなって腑に落ちた。
「ばか、漏らす方が恥ずかしーだろ」
あ、やばい。また泣きそうな雰囲気を肌で感じ取った。
「まあ俺も意地悪しすぎた。今度からは言えよ」
びしょびしょのズボンで、ガクガク震えた足で。俺に手を引かれながら泣きじゃくる彼は不覚にも可愛いと思ってしまった。
「あ、あのね、」
あれから2週間後。昼飯のラーメンセットを食べて、買い物を2人でしている時。
「お、おトイレ行ってきても…いい?」
数秒沈黙の後の小さな小さな欲求。真っ赤な顔で、まるでセックスの誘いのような。
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やばい、可愛すぎる。
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