逆説の本能寺『変は信長の自作自演であった』魔王信長と救世主イエス、その運命の類似と戦国乱世終結の謎

枢木卿弼

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第二章『エヴァンゲリオン(福音書)計画』

4『キリストになる方法』

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イエスのことを知るためには、やはりキリスト教の経典『聖書』を読むのが一番手っ取り早い!

ただ当然聖書はかなり長い文章なので、頑張って要約・ダイジェストしてみます。


『聖書』には、ユダヤ教の経典である『旧約聖書』と『新約聖書』がある。

キリスト教は新旧約共に経典ですが、

当然、教祖であるイエスの活動の記録が記されたーー

『福音書』を中心とする新約がメインである。

なので福音書=イエスの伝記と思って頂ければ分かりやすいです。


ちなみに福音とは、“良い知らせ”のことで、ギリシャ語のエヴァンゲリオンの訳語である。

つまり、なぜイエスの伝記を福音書と呼ぶかといえば、

「イエス様が良い知らせ、そう後のキリスト教となる教えを広めてくださった」からです。

ちなみに《キリスト》とは、救世主の意味です。


一方、旧約の方はーー

天地創造、アダムとエバ、ノアの方舟、モーセの十戒と日本人にも有名なストーリーがたくさんある。

その中で語られるのが、ユダヤ民族の発生、建国そして崩壊、バビロンの捕囚などのユダヤ民族の歴史が描かれている。


旧約聖書成立の頃のユダヤ人は、国が滅び大変な思いをしている。


ーーだから、だからこそ彼らはーー

《救世主》の到来を期待し続けた。

そう、今は国もなくバビロニア国の捕囚になったり民族離散の憂き目にあったり、この苦難な状況を打破してくれる救世主を!


特にそのことが、旧約の『イザヤの書』といわれる預言書に書かれてある。


そこにはーー

『自ら懲らしめを受けて、我々に平安を与え、その打たれた傷によって、我々は癒される』

とある。


その預言こそ、国が滅び戦いでは今の苦境を脱することができなくなったユダヤ民族が求めたーー

救世主の姿なのであった。


ーーユダヤ人であるイエスは、当然それを知っていた。


だからこそ、イエスは率いる教団をあげて、当時の支配者ローマ帝国に反旗を翻す……のではなくーー


預言者イザヤが預言する救世主の姿、

『自ら懲らしめを受けて、我々に平安を与え、その打たれた傷によって、我々は癒される』

それを叶えるためにーー



自らが、十字架の刑に処せられることを選んだのである。




ーーそれが預言者イザヤが預言する、

ーー《救世主=キリスト》の行動だと信じて。




ーーそう、それが人々を救う方法だと信じて。




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