52 / 76
番外編
はじめてのお茶会
しおりを挟むその日俺は、朝からすごくソワソワしてた。
なんてったって、マリクが!マリクが初めて俺の屋敷に遊びに来てくれる日なんだ。
あの始業式以来、俺とマリクはすごく気安い仲で、アーネストも交えて一緒に昼食を摂ったり、体育の時間に一緒にペアを組んだり、放課後にちょっとした買い物に行ったりと、ずっと憧れだった友達とのやりとりを楽しんでいる。
最近じゃシリルもそこに加わって、結構賑やかになったんだけど、今日は用事があって来られないとかで、すごく悔しがってた。
「レニたん、そんなウロウロ机の周りを回っててもマリクが来る時間は変わらないよ」
アーネストが呆れたような声で言う。どことなく不満げなのは、俺が構ってやらないからに違いない。
「だって、落ち着かないんだ。マリクがうちに来るなんて、どうしよう。お茶は大丈夫かな、アーネスト、マリクの好きなお菓子知ってる?」
「その話、昨日もされた。マリクが好きなのは、チョコチップクッキーとバームクーヘン。あとポッキー。公爵家のパティシエに用意させたんでしょ?」
「そ、そうだった。ぽっきーは、細長いプレッツェルに、チョコレートをつけたやつだったよな」
聞いたことのないお菓子だったけど、アーネストに図を描いてもらったりして、なんとかパティシエにお願いした。俺も食べてみたけど、すっごく美味しかったから、もし余ったらシリルにもあげようかと思う。
そうこうしていたら、執事がやってきて、マリクの訪れを教えてくれた。
俺は喜び勇んで、大急ぎでエントランスに出迎えに向かう。走るのは、執事にめちゃくちゃ叱られるから我慢だ。
アーネストがそんな俺の横を、たいした急いだふうでもなく普通に付いてくる。これがコンパスの差か!くやしい!
「いらっしゃい、マリク!よく来たね!」
「お招きありがとうございます、レニオール様」
俺が飛びつかんばかりの勢いで歓迎すると、マリクは緊張しているのか、畏まった様子でそう言った。
「なんだ、その喋り方。マリクらしくもない。もっとこう、フランクにしてよ」
「む、ムリ言わないでよ……!こんなすっごいお屋敷に来るの、初めてなんだからさ!」
そんなにすごいかなぁ?リンドン公爵家に比べたら、古いし割とこじんまりしてると思うんだけど。
「レニたん、リンドン公爵家に比べたら狭いとか思ってるでしょ」
「えっ、なんでわかんの!?」
「普通の貴族の屋敷は、外門から玄関まで馬車使わないからね」
俺はよくわからずに、きょとんとしてしまう。だって、家から歩いて門の外に出ようとしたら、10分は掛かっちゃうじゃないか。そんなの大変だ。
「あー……レニ、ほんっと生粋の箱入りなんだ」
「そういうとこもめちゃくちゃ可愛いけど、時々予想外過ぎるほど鈍感で焦る」
「でも、推せるんだよね!!!」
「尊い」
二人は深く頷き合って、なんだか有り難そうに手を合わせている。あの手、なんなんだ?普通お祈りする時は指を組むもんだよな?指を伸ばしたまま掌を合わせて、何の意味があるのやら。
俺は深く突っ込むことをせず、二人をサロンに案内した。もうお茶の準備は万端だ。
マリクは初めこそ緊張していたものの、テーブルの上のお菓子を目にすると目を輝かせた。
「ヤッバ!!!!ポッキーじゃん!」
「アーネストがマリクの好きなお菓子はこれだっていうから、頼んで作ってもらったんだ。どうかな?」
マリクはお茶も待たずに、いただきまーすとポッキーを2本取り、一度にボリボリと齧った。小さな口がいっぱいになっていて、どことなくリスっぽい。
「美味しい~♡♡♡高級ポッキーって感じ!うまうま」
「お前なぁ、マリク……一応貴族の端くれなんだから、2本食いは禁じ手だろ」
「だって、一本じゃ食べた気しないじゃん!僕的にはこれがポッキーを食す際のスタンダードなの!」
メイドたちもちょっとビックリして様子を見ていたけど、すぐにカップにお茶を淹れてくれた。いや、もしかしたらびっくりしてたのは2本食いではなく、アーネストとマリクの砕けすぎた会話?どちらにせよ、普通ではないからなぁ。
俺もその2本食いを試してみたい気持ちでいっぱいだったけど、後ろに控える執事が、笑顔のまま絶対ダメだと物語っていた。怒らせると怖いからなぁ……今度部屋でこっそりやってみるしかないな。
ポッキーを10本食べてようやっと落ち着いたマリクは、そういえば、と手に持っていたバスケットを差し出した。
「すっかりタイミング逃しちゃったけど、これ、差し入れのお菓子。良かったら食べてみて」
「ありがとう!開けても平気?」
「もちろん!……レニが大丈夫ならだけど」
マリクはチラッと後ろに立つ使用人たちを見た。初訪問のお客様が持ってきたバスケットを僕に直接開けさせてセキュリティ的に問題がないか気にしているようだ。
僕はマリクを信頼しているので、勿論と頷いて問答無用で開ける。
「えーと。これって……????」
中には、見たことのないお菓子?が入ってた。なんか、薄くて、白い?茶色い?ものが沢山入ってる。俺にはそれが何だかわからなかったけど、横から覗き込んできたアーネストが、カッと目を見開いて叫んだ。
「こっ、これは……!!!!ポテトチップス!!!!」
言うが早いか、アーネストは光の速さでバスケットに手を伸ばし、これまた一気に3枚ぐらいわしっと掴んでバリバリと齧りついた。おい……貴族の端くれはどうした。お前は貴族の頂点だぞ!?ていうか、人から貰った物を毒見もなしに口に入れちゃダメな身分だからな!
マリクを疑っているわけでは勿論ないけど、人の目ってもんがある。おまえがそういうことすると、マリクの心証が悪くなるだろ。
「どうよ、アーネスト。僕の研究に研究を重ねた自作ポテチは」
「おいしゅうございます……ッ!!!!」
「ええっ!?これ、マリクが自分で作ったのか!?すごい!」
「えへへ、ウチ、超貧乏貴族だから料理長とかいないしさー。もう自分でやるしかないだけだから、凄くはないんだけど」
マリクが照れたように頭を掻きながら言う間にも、アーネストは真顔のままでポテトチップスをひたすらに口に入れ続けている。なんてことだ!
「コラー!そんなに食べたら俺のがなくなっちゃうだろうが!!!もうダメ!」
バスケットを取り上げたら、アーネストはゾンビのように俺に手を伸ばしてきた。うわーん、なんなんだよコイツ!
「なんという完成度……この食感は完璧だ。カ○ビーだ。俺はカ○ビー派」
「同志よ。そこに気付くとはなかなかやるな」
「堅あげポ○トブラックペッパー作れたらレシピ1000Gで買ってもいい」
「マジで!?」
アーネストとマリクは、時々こういう感じで俺が全然割りこめない話とテンションで盛り上がってしまう時がある。それはやっぱり、友達歴の長さとか、知識量の差とか、色々あるんだろうなって思うし、普段はシリルが適当なとこで『ハイハイおしまい!』って割って入ってくれるからそんなに気にならなかったんだけど、なんか、こう……。
むううう。
なんていうか、こう。おもしろくない。俺の友達と、俺の犬なのに。自分でも子供っぽいと思うけど、知らないうちに頬が膨らんでしまう。
「はっ、レニたん!」
アーネストが俺の様子に気づいて、慌ててこっちを向く。もう遅い。俺は、拗ね拗ねモードなんだからな!
「レニごめんね、機嫌直してって~」
「むううううううう」
「ホラ、レニたん。あーんしよ?」
「自分で食べれるからいい。アーネストは暫く出禁」
「こっち!?」
そんな、酷いとアーネストが喚く。しるもんか。俺とマリクの初めてのお茶会にお前が来るのを許した俺がバカだったのだ。大人しくできない犬は、リードに繋いで小屋で待たせるしかない。
「今すぐハウスって言わないだけ感謝してほしい」
「レニたん~~!!!」
アーネストが俺の足元に縋り付いて泣いている。フン!
「まあ、アーネストはそれでいいとして、とりあえず食べてみてよ。毒見はアーネストで済んでるし」
「そうだな。ありがたくいただきます!」
俺は気を取り直してマリクお手製のポテトチップスなるものを頂くことにした。
1枚摘まんでみると薄くて軽くて固い。ポテトってやわらかくてホクホクしてると思ったけど、どうやったらこんな風になるんだろ?
口に入れると、パリッ、という得も言われぬ歯ごたえと、油の旨み。そして塩気が舌の上に広がる。これは新感覚!
「おいしい!」
俺はたまらずに、パリパリと続けてポテトチップスを食べた。これは確かに、手が止まらないのもわかる。
「この何とも言えない旨み……これは、油で揚げてる?塩も程よい濃さで、少し喉が渇くのがまたお茶をおいしく飲ませてくれる……シンプルながら天晴な匠の技」
「えっ、なにこれ。レニどうしちゃったの?ミ○ター味っ子?」
「レニたんは未知の美味しいものと出会うと、秀逸な食レポするから……」
「ヤバ、うける。めっちゃおもろい」
二人がまたヒソヒソ言ってるけど、俺はポテトチップスに舌鼓を打ち、ご満悦になった。
これは、アーネストが目の色を変えるのもわかる。あんまりケーキに口をつけないことからも、アーネストはあんまり甘党ではない。こういったしょっぱいお菓子が好きなのかもな。
俺も飼い主として、ワンコの好きなお菓子ぐらい作れなきゃだめだろうか。
「なあマリク、俺にもこのポテトチップスって作れるかな?やってみたいんだけど」
俺がそう言うと、マリクの顔が真っ青になり、アーネストの顔が引きつった。なんだ?
「レニ……が?自分で?違うよね?シェフに頼むんだよね?」
「いや、できたらマリクに教えてもらって自分で作ってみたい」
厨房になんて立ったことがないけど、マリクと一緒に何か作るのは楽しそうだ。それに、俺もポテトチップスが作れるようになったら、二人の会話にもちょっとだけ参加できるし。なんとかのブラックペッパーを作ってあげられたら、アーネストはきっと喜ぶに違いない。
「それ、はちょっと……」
マリクが気まずげに目を逸らす。やっぱり無理だろうか。というか、考えたらこんなお菓子他で見たことがないし、貴族のお茶会に出したり、街角の屋台で売ったりすれば、きっと大人気になる代物だ。そう簡単に教えてもらっていいものじゃないのかも。
「ダメ――――――――!!!ダメダメダメ!!!レニたんの白魚みたいな手が血だらけになっちゃう!おまけに揚げ物なんて絶対ダメ!腕とか顔とか油跳ねる!綺麗な肌に火傷の跡が残っちゃうよおおおおおお!!!」
アーネストが声を限りに叫び声を上げる。うっさい……。
「アーネストはちょっと頭おかしいけど、今のは一理あると思うよ。僕も心配。ジャガイモってごつくて丸いから安定感悪いし、なのにうすーく切らなきゃいけいなから、初心者は大変だと思うよ。スライサーあればいいんだけど……」
「すらいさー」
「スライサーがあってもダメでしょ。勢い余って……」
「あー。否定できない」
やっぱり、俺には調理の道は厳しいらしい。残念だけど、無理を言っても仕方ないもんな。
俺は今度はポッキーを齧りながら、お茶を飲む。ポリポリ。
その後俺達はお菓子を食べながらたくさんお喋りして、楽しい1日を過ごした。
俺はかねてから気になっていたマリクの恋人のウィルフレッドについての話(途中からノロケになった)を聞いたり、俺とアーネストの話を聞かれて赤面したりした。アーネストがまた例の変なテンションで言わなくていいことまで喋ろうとするので、お仕置きしたよ……。
「今日はありがと。すっごく楽しかった。今度はうちにも遊びに来てよ!……ちょっとアレな家だけど」
「アレ……??よくわかんないけど、絶対行くよ。楽しみ。今度はアーネストなしで」
「おけまる」
「ええっ、なんで!?ひどくない!?レニたんも行くなら俺も行く!」
「しつこいと嫌われるよ」
「ハウス」
アーネストはものすごく落ち込みながら家に帰って行った。ちょっと可哀想だったかな……。
でも、あの様子じゃアーネストを連れていけないから、仕方ない。
「あのさ、マリク。お願いがあって」
「わーかってるよ~。アーネストのために、ポテチの作り方習いたいんでしょ?」
「えっ、なんでわかるの!?」
またか。アーネストに続いて心を読んでくる人2号。頭いいやつってみんなこうなのか?
「ふふふー。それはねー、恋する乙女心?乙女じゃないけど。やっぱり好きな人の喜ぶ顔が見たいもんね」
「う、うん……」
恥ずかしくなって、俺は俯く。でも、俺が作ったポテトチップスを食べて、レニたんすごい、美味しいって笑ってくれるアーネストを見たいなって思ってしまったから、どうしても習いたかったんだ。
でも、あの様子じゃアーネストは俺が厨房に立つのは絶対反対みたいだったから、あいつの目の届かないところじゃないと。
アーネストが俺がマリクから料理習うのめちゃくちゃ反対してた時に、メイドたちもウンウンって頷いてたから、多分ウチの厨房にも入れて貰えない。
マリクの家に遊びに行った時に、こっそり作るしかなさそうなんだ。
「しょうがないなー、かわいい友達の頼みだもんね」
「ありがとう、マリク。愛してる!」
俺はマリクに飛びついてお礼を言った。ほんとに、友達っていいなぁ。
改めて幸せを噛み締めながら、俺は夕暮れの中帰っていくマリクの馬車を、ずっと見送っていた。
97
あなたにおすすめの小説
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる