転生したら、王道に暮らしたい。

16

「なぁ、幸哉｡幸哉はなんで、ヤンキーになったんだ？そんな雰囲気全然しねぇけど。」


と主人公ちゃんこと朱音が言う。


まぁ、このゲームのあれでヤンキーになっただけだし……｡


強いて言うなら……


「かっこいいから？かな」


「？それって、誰かに憧れてみたいな？」


俺の憧れは、父さんだから、1番程遠いんだよな……｡


「んや｡ただ、弱いものいじめするやつは許さん。みたいな……｡」


「(ヤンキーくんばか可愛いかよ！尊い！)」


「そうなんだな！幸哉は、憧れの人とかいるのか？俺は、お祖父さんだ！1人で会社を立ち上げて凄いんだ！」


「俺の憧れは、父さんだよ。これが、大人かって感じで小さい頃の俺は、大人になるのが楽しみだったな。」


「(ヤンキーくんのショタ時代？！なにそれkwsk！！)」


「あぁー。子供にとって親が1番近い大人だしな。そうだ！俺、幸哉の家行ってみたい！」


『ザワ』


俺の家が、ヤのつく家だと思ってる奴が騒ぎ始める。


俺の家、ヤのつく家じゃねぇーし｡立派な音楽一家だから！！


つか、高城家って言ったら代々続く音楽一家だって有名だろうが。


「そういえば、幸哉のお父さんって、高城颯哉さんか？」


皆が、KYという朱音でも俺の父さんを知っていてしかもさん付けだぞ？見習えバーロー｡


「おう！かっけーだろ。」


俺は、嬉しくてすっげぇ笑顔で朱音に言った。


「颯哉さん……｡すごい……｡指揮…ピアノ…うまい……｡」


俺の父さんは、指揮者だがピアニストもしている｡


ちなみに母は、華道の一家である｡そのため俺は、音楽と華道の両方を幼い頃から習っていた。


両家の両親は、どちらも女性が欲しかったらしい｡


俺は、男に生まれたから、嫌われると思った。


でも、両家の両親は、それはすごい孫バカで、俺は泣いた。


だって、嫌われてると思ってたんだもん！


「ふふ(​ *´꒳`*​)」


家族を褒められるのは、嬉しい。自分まで褒められてるみたいだ。


「(うぉおおお！！可愛い！！は！？天使！！尊いぜ！！)」


「ふふ(​ *´꒳`*​)」


書記様が俺の頭をよしよしする。


以外と心地よい。もっとっと言うように頭をスリスリする。


すると、はっと思い出したかのように、書記様が手を離す。


もっと撫でて欲しかったな(´・ω・｀)


「幸哉……｡」


ん？なんか、書記様の声が甘いぞ。これ俺知ってる！


よく、道端で俺に話しかける野郎と同じ声だ！！


このあと、ホテル行こうぜとか言うやつ！！


ホテルでボコられるのは嫌だから、その場でボコって逃げたけどね！


「どうした？司？」


「ん？……｡幸哉……｡俺も……｡家、行きたい……｡」


「ん？いいぞ。母さんも喜ぶ。」


「ふわぁあございます！書記×ヤンキーご馳走様です！」


「ああぁん？！ヤンキー×書記だろう。巫山戯てんのか」


俺より怖いじゃん(´・ω・｀)｡なんで、俺は怖がられてるの(´・ω・｀)


まぁいいか( ˇωˇ )


次回 「LET'S GO高城家！！なぜお前たちも！？」


お楽しみに♡