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◇ 第四話
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実家をあとにしたノエルは、ベルクール大公に連れられて王宮にやってきた。王家の血筋なので、結婚するには国王の許可も必要なのだ。
「……うむ。結婚を認めよう」
書類にさっと目を通すと、国王はベルクール大公とノエルの結婚をあっさり許可した。書類に押印する姿を見ながら、ノエルは恐縮しきりだ。
ベルクール大公より、ひと回り年上の兄。ノエルの父と同年の生まれなので、プラチナブロンドは少し白髪混じり。しかし整った顔に刻まれた皺はまだ薄く、とても父と同じ歳には見えないなと会う度に驚いてしまう。
「申し訳ありません兄上。優秀な人材を私がいただくことになって」
「いや。息子が婚約破棄の撤回を求めてくると思っていたが……かえって良かったのかもしれん」
――陛下はそんなふうに思っていらしたのか。
王太子が婚約破棄を撤回してくれるなんて、ノエルは考えてみたこともなければ望んだこともなかった。
アルファとオメガ。誰しもが運命の番に巡り合えるわけではない。だからこそ王太子はノエルとの婚約を破棄したし、ノエルもアロイスを祝福して身をひいた。元の鞘に収まることは、絶対にない。
「ジョスラン。この後、少しふたりで話せるか?」
「ほんの少しだけでしたら。指輪を見に行かなければならないので」
「ははっ。そう時間がかかる話ではない」
「わかりました。ノエル君、すぐに行くから外で待っていてくれるかな?」
「かしこまりました。では陛下、私はこれで失礼いたします」
別れの挨拶をしたノエルに、国王が目を細めた。
「ノエルよ。ローランはまだ幼い。よくみてやりなさい」
「はい……!」
もう一度深々と頭を下げてから、ノエルは国王の執務室を出た。王太子と結婚していれば義父になるはずだった人が、まさか夫の兄になろうとは。人生というのはつくづくわからないものである。
邪魔にならないよう、ノエルは扉から少し離れたところでベルクール大公を待った。
いつだったか、ベルクール大公が教えてくれたことを思いだす。年が離れた兄弟だったので、忙しい父王陛下の代わりに兄がよく構ってくれた。自分にとっては、兄というより父のような人だと。
ふたりきりで何を話しているんだろう。ぼんやり考えていると、護衛を引き連れた若者がふたり、こちらに歩いてくるのがノエルの目に留まった。
それが誰なのか、遠目でもはっきりとわかる。王族のプラチナブロンドに負けないほど、華やかに着飾ったアルファ。その隣には金髪に赤い瞳の見目麗しい令息。王太子とアロイスだ。
「……おお! ノエルじゃないか」
「王国の若き太陽にノエル・カルリエが拝謁いたします」
「堅苦しい挨拶はよせ。もうじき、ローランの教育係を辞めるそうだな?」
「はい。当初の契約通り、今月末日で退職する予定です」
「それはよかった。カルリエ侯から話は聞いたか?」
ノエルは一瞬、言葉に詰まった。
――落ち着け。鉢合わせるかもしれないって、思ってたじゃないか。
そして会えば当然、父に持ち掛けていた話がどうなったか、尋ねられるだろうと思っていた。
大丈夫。ひとりでも立ち向かえるのだと、ノエルは深く息を吸い込んだ。
「……聞きました。おそらく今日のうちに、父から断りの連絡があると思います」
ノエルがそう言うと、王太子の目が見開かれ、次の瞬間には眉間に皺が刻まれた。
「つくづく理解に苦しむ……婚約破棄したとはいえ、私の婚約者を何年務めたと思っているんだ?」
「八年です」
「ああ。八年の付き合いだ。それなのにお前は、私のためにアロイスを助けてやろうという気持ちがないのか?」
ノエルは溜息が出そうになるのをぐっと堪えた。
これだからもう、王太子と関わりたくなかったのだ。相手の気持ちを慮ることなく、自分の要求を通そうとする。しかし王太子という地位ゆえに、それがずっと通ってきた。
婚約していた頃、何度諫言申し上げたかもう覚えていない。途中で「これはもう直らない」とあきらめて、代わりにノエルが人一倍周りを気遣うことでよしとしたのだ。
しかし一度も労われることなく、はてには婚約破棄。それでどうして、助けてやろうという気持ちになれると思いますか……と問い返したところで、逆上されるだけなのが目に見えている。
ノエルが早くも頭を抱えそうになっていると、傍観していたアロイスがこてんと首を傾げた。
「ノエル様。もしかして、私に遠慮して断っておられるのですか?」
「えっ?」
アロイスの言葉が理解できず、ノエルも首を傾げた。しかしアロイスは気にする様子もなく、花が咲いたような笑みを浮かべている。
「どうかお気遣いなく。私は王太子殿下とノエル様が一緒にお仕事なさっても気にしませんから」
「いや……それはそれでどうかと思います。王太子殿下はあなたが成人するまで番になるのを待っておられるのですから」
昨年の今頃。婚約破棄された時に、王太子が言っていた。本当はすぐにでも番になりたいが、アロイスの体を大事にしたいので成人するまで待つのだと。
つまり、運命の相手とまだ番になれていない状況。それなのに、他のオメガが近づくのを許可するというのがノエルにはどうも理解できない。
王太子がノエルになびくわけがないという自信がアロイスにはあるのかもしれない。しかし、気持ちでどうこうできないケースもある。特にアルファのラット期とオメガのヒートサイクルが重なった場合、お互いに抑制剤を服用していても事故に繋がったという事例は少なくない。
「運命のお相手の周りで、番をもたないオメガに仕事をさせるのは避けるべきでしょう。もしもの場合に備えて、ベータ男性の補佐官を探してみてはどうですか?」
ノエルは至極真っ当な諫言をしたつもりだった。王太子相手に身籠ったとなると、生まれてくる子は王位継承権を持っている。争いを未然に防げるなら、それに越したことはないのだ。
しかしアロイスはノエルの言葉を聞くなり、赤い瞳に涙を浮かべた。
「……わかりました。私のことがお嫌いだから引き受けてくださらないんです、ね」
アロイスの目から大粒の涙が零れ落ちるのを見て、王太子がハンカチを取り出した。そして甲斐甲斐しくアロイスの目元を拭う。
「アロイス……かわいそうに」
「ノエル様は、王太子殿下を奪った私を恨んでいる、から……」
「奪っただなんてとんでもない。神が我々を巡り合わせてくれたんだ」
婚約破棄を受け入れた時は、仲睦まじいふたりを目の当たりにして傷つきもした。しかし今はもう、なんともない。むしろ「自分は何を見させられているんだろう」と呆れる気持ちさえある。
「ノエル! お前はどうしてアロイスを泣かせるようなことばかりするんだ!」
「王太子殿下……私はシャレー伯爵令息に対して嫌いであるとか、恨んでいるだとか、そういった気持ちを抱いておりません。おふたりを祝福して婚約破棄に応じたのですから」
「ならどうして助けてやらない? 泣いているんだぞ?」
――だからなんだっていうんだ……!
この短時間で匙を投げたくなってしまうのに、以前の自分はどうやって八年も耐えられたのか。そこに解決策があるだろうかとノエルが考えていると、後ろで扉が開く音がした。
「お待たせ、ノエル君」
「……うむ。結婚を認めよう」
書類にさっと目を通すと、国王はベルクール大公とノエルの結婚をあっさり許可した。書類に押印する姿を見ながら、ノエルは恐縮しきりだ。
ベルクール大公より、ひと回り年上の兄。ノエルの父と同年の生まれなので、プラチナブロンドは少し白髪混じり。しかし整った顔に刻まれた皺はまだ薄く、とても父と同じ歳には見えないなと会う度に驚いてしまう。
「申し訳ありません兄上。優秀な人材を私がいただくことになって」
「いや。息子が婚約破棄の撤回を求めてくると思っていたが……かえって良かったのかもしれん」
――陛下はそんなふうに思っていらしたのか。
王太子が婚約破棄を撤回してくれるなんて、ノエルは考えてみたこともなければ望んだこともなかった。
アルファとオメガ。誰しもが運命の番に巡り合えるわけではない。だからこそ王太子はノエルとの婚約を破棄したし、ノエルもアロイスを祝福して身をひいた。元の鞘に収まることは、絶対にない。
「ジョスラン。この後、少しふたりで話せるか?」
「ほんの少しだけでしたら。指輪を見に行かなければならないので」
「ははっ。そう時間がかかる話ではない」
「わかりました。ノエル君、すぐに行くから外で待っていてくれるかな?」
「かしこまりました。では陛下、私はこれで失礼いたします」
別れの挨拶をしたノエルに、国王が目を細めた。
「ノエルよ。ローランはまだ幼い。よくみてやりなさい」
「はい……!」
もう一度深々と頭を下げてから、ノエルは国王の執務室を出た。王太子と結婚していれば義父になるはずだった人が、まさか夫の兄になろうとは。人生というのはつくづくわからないものである。
邪魔にならないよう、ノエルは扉から少し離れたところでベルクール大公を待った。
いつだったか、ベルクール大公が教えてくれたことを思いだす。年が離れた兄弟だったので、忙しい父王陛下の代わりに兄がよく構ってくれた。自分にとっては、兄というより父のような人だと。
ふたりきりで何を話しているんだろう。ぼんやり考えていると、護衛を引き連れた若者がふたり、こちらに歩いてくるのがノエルの目に留まった。
それが誰なのか、遠目でもはっきりとわかる。王族のプラチナブロンドに負けないほど、華やかに着飾ったアルファ。その隣には金髪に赤い瞳の見目麗しい令息。王太子とアロイスだ。
「……おお! ノエルじゃないか」
「王国の若き太陽にノエル・カルリエが拝謁いたします」
「堅苦しい挨拶はよせ。もうじき、ローランの教育係を辞めるそうだな?」
「はい。当初の契約通り、今月末日で退職する予定です」
「それはよかった。カルリエ侯から話は聞いたか?」
ノエルは一瞬、言葉に詰まった。
――落ち着け。鉢合わせるかもしれないって、思ってたじゃないか。
そして会えば当然、父に持ち掛けていた話がどうなったか、尋ねられるだろうと思っていた。
大丈夫。ひとりでも立ち向かえるのだと、ノエルは深く息を吸い込んだ。
「……聞きました。おそらく今日のうちに、父から断りの連絡があると思います」
ノエルがそう言うと、王太子の目が見開かれ、次の瞬間には眉間に皺が刻まれた。
「つくづく理解に苦しむ……婚約破棄したとはいえ、私の婚約者を何年務めたと思っているんだ?」
「八年です」
「ああ。八年の付き合いだ。それなのにお前は、私のためにアロイスを助けてやろうという気持ちがないのか?」
ノエルは溜息が出そうになるのをぐっと堪えた。
これだからもう、王太子と関わりたくなかったのだ。相手の気持ちを慮ることなく、自分の要求を通そうとする。しかし王太子という地位ゆえに、それがずっと通ってきた。
婚約していた頃、何度諫言申し上げたかもう覚えていない。途中で「これはもう直らない」とあきらめて、代わりにノエルが人一倍周りを気遣うことでよしとしたのだ。
しかし一度も労われることなく、はてには婚約破棄。それでどうして、助けてやろうという気持ちになれると思いますか……と問い返したところで、逆上されるだけなのが目に見えている。
ノエルが早くも頭を抱えそうになっていると、傍観していたアロイスがこてんと首を傾げた。
「ノエル様。もしかして、私に遠慮して断っておられるのですか?」
「えっ?」
アロイスの言葉が理解できず、ノエルも首を傾げた。しかしアロイスは気にする様子もなく、花が咲いたような笑みを浮かべている。
「どうかお気遣いなく。私は王太子殿下とノエル様が一緒にお仕事なさっても気にしませんから」
「いや……それはそれでどうかと思います。王太子殿下はあなたが成人するまで番になるのを待っておられるのですから」
昨年の今頃。婚約破棄された時に、王太子が言っていた。本当はすぐにでも番になりたいが、アロイスの体を大事にしたいので成人するまで待つのだと。
つまり、運命の相手とまだ番になれていない状況。それなのに、他のオメガが近づくのを許可するというのがノエルにはどうも理解できない。
王太子がノエルになびくわけがないという自信がアロイスにはあるのかもしれない。しかし、気持ちでどうこうできないケースもある。特にアルファのラット期とオメガのヒートサイクルが重なった場合、お互いに抑制剤を服用していても事故に繋がったという事例は少なくない。
「運命のお相手の周りで、番をもたないオメガに仕事をさせるのは避けるべきでしょう。もしもの場合に備えて、ベータ男性の補佐官を探してみてはどうですか?」
ノエルは至極真っ当な諫言をしたつもりだった。王太子相手に身籠ったとなると、生まれてくる子は王位継承権を持っている。争いを未然に防げるなら、それに越したことはないのだ。
しかしアロイスはノエルの言葉を聞くなり、赤い瞳に涙を浮かべた。
「……わかりました。私のことがお嫌いだから引き受けてくださらないんです、ね」
アロイスの目から大粒の涙が零れ落ちるのを見て、王太子がハンカチを取り出した。そして甲斐甲斐しくアロイスの目元を拭う。
「アロイス……かわいそうに」
「ノエル様は、王太子殿下を奪った私を恨んでいる、から……」
「奪っただなんてとんでもない。神が我々を巡り合わせてくれたんだ」
婚約破棄を受け入れた時は、仲睦まじいふたりを目の当たりにして傷つきもした。しかし今はもう、なんともない。むしろ「自分は何を見させられているんだろう」と呆れる気持ちさえある。
「ノエル! お前はどうしてアロイスを泣かせるようなことばかりするんだ!」
「王太子殿下……私はシャレー伯爵令息に対して嫌いであるとか、恨んでいるだとか、そういった気持ちを抱いておりません。おふたりを祝福して婚約破棄に応じたのですから」
「ならどうして助けてやらない? 泣いているんだぞ?」
――だからなんだっていうんだ……!
この短時間で匙を投げたくなってしまうのに、以前の自分はどうやって八年も耐えられたのか。そこに解決策があるだろうかとノエルが考えていると、後ろで扉が開く音がした。
「お待たせ、ノエル君」
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