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14 アカイマルイをかざして
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翌日、もちろんのようにメンバーは担任に呼び出された。
放課後、職員室に向かう前にカナは女子トイレの洗面台に向き合う姿をみかけ、思わずつぶやいた。
「またなんだ……」
くるりと振り返ったマヤは、目元のぼかしを小指の先で軽くこすって、不適に笑う。
「なによ、美し過ぎて降参します、って?」
「だってお説教聞きに行くのにメイクって……逆効果じゃない?」
「ウチはこれがデフォルト、かわゆく美しいのが武器」
あのね、とマヤはじゃっかん真顔に戻ってカナを見る。
「地下ダンジョンでも言ったけど、」
「……なに地下ダンジョンて」
「可愛いは正義、ウチはこれが自分の信じる正義なんよ」
とは言っても、とまた鏡に向かう。声にわずかな柔らかさが戻る。
「ウチはアンタの言いたいことも分かる、人の数だけ正義はあるんだろうし」
「マヤ……」
それにさ、とマヤはぽん、と頬を叩いてポーチをしまった。案外あっさりと仕上げを終えたようだ。
「昨日ちょっと分かったんだ、ウチって」
カナに向かって、笑顔をみせる
「メイクあってもなくても、内面から輝いてるかもーって、さ!」
ついカナも笑い出した。
「気づいてたよ、そんなん」
「さすがチームメイトだね」
マヤも声に出して笑った。
まずは昨日の事実確認から。
サクが訥々と語り、ケイジすら、神妙な顔をして、
「はい、そうです、はい」
と頭を下げていた。
シナリオはこんな流れだった――
順調に古墳の探索を済ませ、最後に古墳の全景を俯瞰写真で欲しい、ということになって少し高い場所に移動した。
タミが崖に生えた木に上り、
「なんで」
担任が目を丸くして訊く。
「あ、この中で一番軽そうってことで」
タミが当然のように答える。
枝が折れてタミが「二回転半して転げ落ち」た。何とか助け上げたが足と肩をくじいて歩けない。
学校から借りたデジカメも壊れた。とりあえず患部を冷やそう、ということでケイジが近くの沢を探しに出た。だが、山の中で道に迷い、それを探しに行ったマヤも、サクも迷子に……
「ケガは大丈夫なのか?」
「はい、もうすっかり」
担任はひとつ咳払いして、ケイジを見る。
「渡辺、おまえ携帯電話持ってたんだろ? なんですぐ学校に連絡しなかったんだ」
ケイジは申し訳なさそうに頬を掻く。
「あの辺、圏外だったんで……」
それでも何とか合流を果たし、後は山を下りて……
担任は終始、難しい顔をして聞いていたが、可愛い生徒たちの証言を信じることに決めたようだ。
しかし、その後の説教は長かった。
解放された時には、教室にはすでに人影はなく、青空にやや夕焼けに近いピンク色が混じり始めていた。
「あーあ」
ケイジが大きく伸びをする。
お気に入りらしいショルダーのバッグはベルトの部分がすでにあて布らしい同色の厚い生地で修復されていた。
「それ」
カナが指さすと
「ばあちゃんが目ざとくて……」
照れくさそうに笑う。
「ダサっ、て感じだけどさ、まあ使えるからな」
「みんなさ」
マヤがくすくす笑いを漏らす。
「とぼけるの、マジ、うますぎ! 特にさあ、タミセンパイってば」
「ああ」
タミが楽し気に返す。
「1こ2この違いなんてね、じいさんばあさんになるとほぼ、ミリ単位の誤差になるのよマヤ後輩」
ぽかんとしたマヤは、次の瞬間、意外にも
「だよね~! すげー!」
素朴に納得して感動している。と、急に
「やだもうこんな時間じゃん」
いったん顔をしかめるが、今度はカナを見て
「マジメな部員ふたりして、部活、サボっちゃったね~」
楽しげに笑う。
百面相っぽいのにも笑い声にもちょっと慣れたかも、とカナはつられて笑った。
「そうだ」
サクがポケットを漁る。
「オメエらにも一個ずつ」
手を出せよ、と言ってひとりひとりの手のひらに、赤いビー玉を乗せていく。
「これ昨日の」
ケイジは、愛おし気に手の中で丸い感触を確かめている。
「サク、拾って来たんだぁ」
嫌そうな声を出したマヤも、大切そうに胸に当てる。すぐ
「あれ、カナの分は? もしかして昨日の帰り手ぇつないでて」
そう言う所は目ざとい。
「もう渡したんだって、いいじゃんよ」
サクが怒ってみせるが、迫力はない。
笑いさざめく輪の中で、タミだけ少し離れ、窓際の方に目をやっている……後ろの、ひとつだけ机が置けそうな空間を。
「どうしたの?」
カナの問いにしばし黙って目線を彷徨わせていたタミは、次に今受け取ったばかりのビー玉をつまんで、目の前にかざした。
「何してるの?」
「うん、ちょっと」
カナは、気になって同じように自分もビー玉を目に当ててみた。つられてマヤが、サクとケイジもほぼ同時にビー玉を目に当て、タミの見ている方を透かし見た。
五人は赤いビー玉ごしに窓際の景色を見つめる。
「赤いねえ」
ケイジがしみじみとつぶやく。
「えっ、何か動いた? 煙?」
マヤがいったんビー玉を外し、目をぱちくりさせてまた覗く。
「うん、なんか今さ」
サクは覗いたまま、呆けたように返事をする。
カナも、見たような気がした。
かすかなゆらぎ、床の空間から、窓に向けて。
タミはそのままの姿勢だったが、少ししてから
「きえちゃったかも」
小さくつぶやき、手を下ろした。
「消えた?」
気になって、カナはいったん下ろしたビー玉をまた目にかざす。
「なんか、みえたの? みんな? えっちょっと待てオレわかんなかった」
ケイジがぐりぐりとビー玉を目に当てる。
「あれ、何だったのかな」
カナは赤い景色を見たまま、ひとりごちた。
タミが、ビー玉を握りしめてふっ、と笑う。
カナは、その笑みに昨日、古墳で見た花を思い出した。
誰にも見られないような場所なのに、可憐に、しかし、したたかに咲く花を。
「ウチね、長く休んでいた時に病院でいろいろ見えて」
タミは当然のように続ける。
「霊感? なんだろう、もうこの世にはいないはずの人とか、ないものが見えることが、あってね、あそこ」
指さしたところに、カナはほんの束の間、何かを、いや、誰かを見たような気がして、二度三度、瞬きを繰り返す。
焦点があった時には、気配はきれいにぬぐわれていた。
「なにかあったような気が、ずっとしてて」
マヤは反射的に「こわっ」と肩をすくめたが、急に力を抜いた。
「ま、世の中色々あんだろうね」
らしくないこと言うなあ、ケイジが笑い、おい、帰るか、とサクをつつく。
サクはぼんやりと窓を見たままだ。
ケイジが、昇降口で待ってっからな、と元気よく出ていくと、マヤも、あっウチも帰ろうっと、じゃあまた明日ね! と自分はさっさと置いていく気満々のように出て行った。
ふたりの声が遠ざかり消えて、ほんのり夕焼け色に染まった教室はきゅうに、しん、と静かになった。
「サク、」
カナが彼に目をやる、サクはまだ窓の方を向いていた。
「このビー玉と、何か関係あったのかな……」
カナは、うん、とうなずく。そちらをいったん見つめると、なかなか目が離せない。
「なんかさ、大切な思い出とつながっているような、気がしてさ」
「あたしも、思い出せそうで、思い出せない感じ」
「ねえ、サクくん、カナちゃん」
タミがこちらを向いた。
「もうひとつ言っていい?」
「なに?」
「こわがらない?」
「えっ、こわがらないよぉ、何?」
「さっきね」
タミはまた、小さな花のように微笑んでいた。
「赤いビー玉越しに、ふわってなにかが窓の外に舞っていってね……声がしたの」
――ありがと、って。
そもそもどうしてそんな事態になったのか、なぜだったのか、カナはずっと思い出せないでいた。
全てが終わった、その時でさえも。
それでも、何かをやり遂げたという思いだけは、強く胸にあった。
西のはたにある雲の底がオレンジ色に輝いている。
それは徐々に色あせ、空はピンクから薄い紫へ、そして群青色へと変わっていった。
雲にかかった残照の、最後の一片が消えゆくのを、三人はともに見守っていた。
〈了〉
放課後、職員室に向かう前にカナは女子トイレの洗面台に向き合う姿をみかけ、思わずつぶやいた。
「またなんだ……」
くるりと振り返ったマヤは、目元のぼかしを小指の先で軽くこすって、不適に笑う。
「なによ、美し過ぎて降参します、って?」
「だってお説教聞きに行くのにメイクって……逆効果じゃない?」
「ウチはこれがデフォルト、かわゆく美しいのが武器」
あのね、とマヤはじゃっかん真顔に戻ってカナを見る。
「地下ダンジョンでも言ったけど、」
「……なに地下ダンジョンて」
「可愛いは正義、ウチはこれが自分の信じる正義なんよ」
とは言っても、とまた鏡に向かう。声にわずかな柔らかさが戻る。
「ウチはアンタの言いたいことも分かる、人の数だけ正義はあるんだろうし」
「マヤ……」
それにさ、とマヤはぽん、と頬を叩いてポーチをしまった。案外あっさりと仕上げを終えたようだ。
「昨日ちょっと分かったんだ、ウチって」
カナに向かって、笑顔をみせる
「メイクあってもなくても、内面から輝いてるかもーって、さ!」
ついカナも笑い出した。
「気づいてたよ、そんなん」
「さすがチームメイトだね」
マヤも声に出して笑った。
まずは昨日の事実確認から。
サクが訥々と語り、ケイジすら、神妙な顔をして、
「はい、そうです、はい」
と頭を下げていた。
シナリオはこんな流れだった――
順調に古墳の探索を済ませ、最後に古墳の全景を俯瞰写真で欲しい、ということになって少し高い場所に移動した。
タミが崖に生えた木に上り、
「なんで」
担任が目を丸くして訊く。
「あ、この中で一番軽そうってことで」
タミが当然のように答える。
枝が折れてタミが「二回転半して転げ落ち」た。何とか助け上げたが足と肩をくじいて歩けない。
学校から借りたデジカメも壊れた。とりあえず患部を冷やそう、ということでケイジが近くの沢を探しに出た。だが、山の中で道に迷い、それを探しに行ったマヤも、サクも迷子に……
「ケガは大丈夫なのか?」
「はい、もうすっかり」
担任はひとつ咳払いして、ケイジを見る。
「渡辺、おまえ携帯電話持ってたんだろ? なんですぐ学校に連絡しなかったんだ」
ケイジは申し訳なさそうに頬を掻く。
「あの辺、圏外だったんで……」
それでも何とか合流を果たし、後は山を下りて……
担任は終始、難しい顔をして聞いていたが、可愛い生徒たちの証言を信じることに決めたようだ。
しかし、その後の説教は長かった。
解放された時には、教室にはすでに人影はなく、青空にやや夕焼けに近いピンク色が混じり始めていた。
「あーあ」
ケイジが大きく伸びをする。
お気に入りらしいショルダーのバッグはベルトの部分がすでにあて布らしい同色の厚い生地で修復されていた。
「それ」
カナが指さすと
「ばあちゃんが目ざとくて……」
照れくさそうに笑う。
「ダサっ、て感じだけどさ、まあ使えるからな」
「みんなさ」
マヤがくすくす笑いを漏らす。
「とぼけるの、マジ、うますぎ! 特にさあ、タミセンパイってば」
「ああ」
タミが楽し気に返す。
「1こ2この違いなんてね、じいさんばあさんになるとほぼ、ミリ単位の誤差になるのよマヤ後輩」
ぽかんとしたマヤは、次の瞬間、意外にも
「だよね~! すげー!」
素朴に納得して感動している。と、急に
「やだもうこんな時間じゃん」
いったん顔をしかめるが、今度はカナを見て
「マジメな部員ふたりして、部活、サボっちゃったね~」
楽しげに笑う。
百面相っぽいのにも笑い声にもちょっと慣れたかも、とカナはつられて笑った。
「そうだ」
サクがポケットを漁る。
「オメエらにも一個ずつ」
手を出せよ、と言ってひとりひとりの手のひらに、赤いビー玉を乗せていく。
「これ昨日の」
ケイジは、愛おし気に手の中で丸い感触を確かめている。
「サク、拾って来たんだぁ」
嫌そうな声を出したマヤも、大切そうに胸に当てる。すぐ
「あれ、カナの分は? もしかして昨日の帰り手ぇつないでて」
そう言う所は目ざとい。
「もう渡したんだって、いいじゃんよ」
サクが怒ってみせるが、迫力はない。
笑いさざめく輪の中で、タミだけ少し離れ、窓際の方に目をやっている……後ろの、ひとつだけ机が置けそうな空間を。
「どうしたの?」
カナの問いにしばし黙って目線を彷徨わせていたタミは、次に今受け取ったばかりのビー玉をつまんで、目の前にかざした。
「何してるの?」
「うん、ちょっと」
カナは、気になって同じように自分もビー玉を目に当ててみた。つられてマヤが、サクとケイジもほぼ同時にビー玉を目に当て、タミの見ている方を透かし見た。
五人は赤いビー玉ごしに窓際の景色を見つめる。
「赤いねえ」
ケイジがしみじみとつぶやく。
「えっ、何か動いた? 煙?」
マヤがいったんビー玉を外し、目をぱちくりさせてまた覗く。
「うん、なんか今さ」
サクは覗いたまま、呆けたように返事をする。
カナも、見たような気がした。
かすかなゆらぎ、床の空間から、窓に向けて。
タミはそのままの姿勢だったが、少ししてから
「きえちゃったかも」
小さくつぶやき、手を下ろした。
「消えた?」
気になって、カナはいったん下ろしたビー玉をまた目にかざす。
「なんか、みえたの? みんな? えっちょっと待てオレわかんなかった」
ケイジがぐりぐりとビー玉を目に当てる。
「あれ、何だったのかな」
カナは赤い景色を見たまま、ひとりごちた。
タミが、ビー玉を握りしめてふっ、と笑う。
カナは、その笑みに昨日、古墳で見た花を思い出した。
誰にも見られないような場所なのに、可憐に、しかし、したたかに咲く花を。
「ウチね、長く休んでいた時に病院でいろいろ見えて」
タミは当然のように続ける。
「霊感? なんだろう、もうこの世にはいないはずの人とか、ないものが見えることが、あってね、あそこ」
指さしたところに、カナはほんの束の間、何かを、いや、誰かを見たような気がして、二度三度、瞬きを繰り返す。
焦点があった時には、気配はきれいにぬぐわれていた。
「なにかあったような気が、ずっとしてて」
マヤは反射的に「こわっ」と肩をすくめたが、急に力を抜いた。
「ま、世の中色々あんだろうね」
らしくないこと言うなあ、ケイジが笑い、おい、帰るか、とサクをつつく。
サクはぼんやりと窓を見たままだ。
ケイジが、昇降口で待ってっからな、と元気よく出ていくと、マヤも、あっウチも帰ろうっと、じゃあまた明日ね! と自分はさっさと置いていく気満々のように出て行った。
ふたりの声が遠ざかり消えて、ほんのり夕焼け色に染まった教室はきゅうに、しん、と静かになった。
「サク、」
カナが彼に目をやる、サクはまだ窓の方を向いていた。
「このビー玉と、何か関係あったのかな……」
カナは、うん、とうなずく。そちらをいったん見つめると、なかなか目が離せない。
「なんかさ、大切な思い出とつながっているような、気がしてさ」
「あたしも、思い出せそうで、思い出せない感じ」
「ねえ、サクくん、カナちゃん」
タミがこちらを向いた。
「もうひとつ言っていい?」
「なに?」
「こわがらない?」
「えっ、こわがらないよぉ、何?」
「さっきね」
タミはまた、小さな花のように微笑んでいた。
「赤いビー玉越しに、ふわってなにかが窓の外に舞っていってね……声がしたの」
――ありがと、って。
そもそもどうしてそんな事態になったのか、なぜだったのか、カナはずっと思い出せないでいた。
全てが終わった、その時でさえも。
それでも、何かをやり遂げたという思いだけは、強く胸にあった。
西のはたにある雲の底がオレンジ色に輝いている。
それは徐々に色あせ、空はピンクから薄い紫へ、そして群青色へと変わっていった。
雲にかかった残照の、最後の一片が消えゆくのを、三人はともに見守っていた。
〈了〉
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