ニンジャ、迷い家にて怪異と邂逅する 【R18】

ヒルナギ

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第六話

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 続いて影たちは、貴方様の鼠径へと毛に覆われた丘陵へと群がる。

 影たちは、そっと貴方様の固く尖った花芯の周りで震えた。

 快楽を掘り起こそうとしているかのような振動を、影たちは発する。

 貴方様は、甲高いおんなの声を発し続けた。

 花芯の周りで踊り花弁や鼠径を弄んでいた影たちは、いよいよ花芯そのものへ群がる。

 花芯は濡れそぼって花弁を押しのけて固く膨らみ、ふるえていた。

 貴方様は、足から力が抜け膝をつきなさる。

 同時に影たちが貴方様のはち切れそうに膨らんだ花芯へと、殺到したのです。

 貴方様は、甲高い声を上げ続けました。

 あまりの快楽に身を捩り、花弁から蜜をしたたらせてゆき。

 花弁の中心にある亀裂を、喘ぐように蠢かせ。

 さらなる快楽を、求めた。

 とうとう、影たちは花弁を舐め回しその奥の亀裂へと首を近づける。

 貴方様が尻を畳につけ、股を広げた時。

 それを合図にしたように、一斉に影が亀裂の中へと入り込んでゆき。

 襞に囲まれた秘密の小部屋を、舐めるように味わったのです。

 貴方様は、絶叫のように声を放ち。

 迸らせた蜜で、畳を濡らす。

 それを眺めていた黒いおとこは、自身の胸が焼き焦がされるように熱くなるのを感じた。

 炎の塊が喉から口へと上がってくるように、感じる。

 黒いおとこは、その熱を思わず吐き出した。

 白いものが、黒いおとこの口から迸る。

 長細く白い炎のようなそれは、畳に落ちると蜷局を巻き蛇の形態をとった。

 蛇の頭となる部分には、雪のように白いそしてとても小さなおんなの顔がある。

 白いおんなの顔は、黒いおとこを見て楽しげな笑みをみせた。

 黒いおとこは、少し眉間に皺をよせる。

「あなたは、神殺しの呪であるか」

 白い蛇についたおんなの顔が頷き、言葉を発する。

「いかにも、そのとおりだな」

 黒いおとこは少し困惑したように、問を続ける。

「年を経て、随分と大きな力を蓄えた怪異であるようにお見受けするが、なぜひとの体内に住まっておられるのか」

 白いおんなは、皮肉に口を歪める。

「成り行きといっても、納得はせぬだろうから、こう言っておく」

 黒いおとこは、不思議そうに白いおんなの顔を見つめる。

 白いおんなは、楽しげに語った。

「居心地が、よいのだよ」

「居心地が、よい?」

 黒いおとこは、鸚鵡返しに問うた。

 白いおんなは、頷く。

「あのひと斬りは、随分色んなものを見境い無く斬る。かみであろうと、怪異であろうと、魔であろうと見境いがない」

 黒いおとこの顔は、困惑したままだ。

「だから斬ったときに溢れた魂を、妾が喰ろうてやるのよ」

 黒いおとこは、ため息をつく。

「あなたご自身で殺して喰らうのではなく、ひと斬りが斬ったものを喰らうとおっしゃる」
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