【R18】BL短編集

ヒーロー陥落（乳首責め、メスイキ）

快楽の芽3

男の嘲笑うような声が部屋に響く。彼の指は寺島の胸の突起を弄び続けた

「はあ！あ…んっ！やめろ！」

もう一方の手はゆっくりと寺島の腹部を滑り下りていく。割れた逞しい腹筋を辿り、縦に綺麗に割れたヘソに指を差し入れる。

(ああ…そんなところ…いつもは感じるはずないのに)

電流のように走る快楽と共に弄られ、新しい性感帯を覚えてしまいそうだった。

「くそっ……そんなわけが……あっ！」

言葉とは裏腹に、寺島の体は素直に反応してしまう。男の冷たい指先が彼の腹筋を撫でると、そこから新たな快感の波が押し寄せる。抵抗しようと足掻いても拘束具が許さない。

「強がる姿も悪くないが……」
男は一度手を止めると、身を乗り出して寺島の耳元に囁いた。「もっと、素直に悦んでいいんですよ？」

「違う……僕は……ああっ！」

否定の言葉を遮るように、男は再び指先を動かした。再び両方の突起を激しく同時に責め立てられる。片方は指で転がされ、もう片方は２本の指で扱かれる感触に、寺島は思わず背中を反らせて声を上げてしまった。

「ひぁっ……それダメだ……やめてくれ！」

しかし男は止めるどころか、今度は唇使って一層激しく攻め立てる。舌先で転がし、時には歯を立てて甘噛みしながら、時折ちらりと寺島の反応を見る眼差しが憎らしいほど冷静だった。

「気持ちいいんだろう？」

言いながら今度は掌全体を使って胸全体を揉みほぐすように愛撫し始める。女性のような柔らかさはないはずなのに、不思議と心地よい感触だった。それがまた寺島には耐え難かった。

「誰がお前なんかに……！」
最後まで残されたプライドを振り絞って叫ぶものの、その声は既に熱を帯びてしまっている。

「そうこなくっちゃ。簡単に堕ちられたら面白くないからな」
ニヤリと笑うその表情こそまさに悪役そのものだった。

ヴィランにこんな屈辱的な目に遭わされているはずなのになぜか身体だけじゃなくて頭まで痺れるような感覚に何度も苛まれる。

快感の波は慣れて弱まるどころか、彼の体を駆け抜けるたびに深く強くなっていった。