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妖裁級
憑依
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幡羅京希さん。
……………やば、聞いたことがなっ────
「──幡羅???」
「それに気付いたてめぇは今日が命日だ良かったな」
「ナニモワカラナイデススイマセン」
いや、幡羅って………。幡羅ってさ。聞き覚えのある苗字だから咄嗟に口から出ちゃったんだけど。それだけでなんで、首筋に刀を突きつけられたの私。
正面から突きつけられてるから、幡羅さんの顔が見えるんだけど。怒ってんのか無表情なのかわからない表情を浮かべているんだよなぁ。目元が見えないからかもしれないけど、何を思ってんのかわからない。とりあえず、怖いです。
──って、やっぱりそんな反応するってことは、この二人は兄弟なんだ。
「ケケケッ。さっきまで仲間割れしていたくせに、いきなり現れてなんのつもりだぁ?」
おっと、さっきまで私を捕まえていた男が血走った目を向けてらっしゃる。
握りこぶしを作って、何時でも動けるようにしている。警戒を解いてくれた方が助かるんだけど。
それに今、私は武器もなにも持っていない。まぁ、ここには妖裁級が二人もいるし、すぐに解決できるかな。兄弟ってことは、やっぱりお互いのことをわかってると思うし、連携なんてお手の物なんじゃないの?
「そこを退けくそ兄貴。そして、今すぐ死ね消えろ存在するな息を吸うな」
「そこまで毛嫌いすることねぇだろう。シシッ。まぁ、俺よりチビで弱いお前なら、かっこよくて身長の高い俺を毛嫌いするのは仕方がねぇよなぁ?」
え、ちょ!? 私に突きつけていた刀を振りかぶらないで!? 私今、貴方が狙っている兄の手の中なんだけど!? 巻き込まれる?!
あ、私もろとも上半身だけを後ろに曲げひらりと避けてくれた。目の前に刃が通ったのは怖かったけど。
「って、仲間同士で喧嘩しないでくださいよ!?」
幡羅兄弟は今なお喧嘩を続けているんだけど。いや、喧嘩と呼べるのかなこれ。私を早く解放してください。巻き込まないで!!
「殺す」
「殺されるのはお前の方だと思うけどなぁ」
待ってください待ってください。
まきこまれたくない気持ちももちろんありますけど、今はそんなことをしている場合では──
ドゴン!!!!
「ひっ!?」
幡羅兄弟の方に目を向けていると、何故か後ろから物を砕く音が聞こえた。なになに?!?!
うそ、キモイ男と彰一が戦ってんじゃん!!
「ケケッ。よぇ~よぇ~なぁ?! お前には興味ねぇんだよ。俺は女にしか興味はない。さっさと消えろ。ケケッ」
「ちっ、あの。どっちの幡羅さんでもいいので助けてください」
彰一は二丁拳銃を持ち、発砲しながらも男の攻撃を避けていた。でも、そのスピードよりもなぜか男の瞬発力の方が勝っているのか、彰一へ一気に詰めよってしまう。そのまま近距離に持ち込み、男は長い右足を蹴りあげ、拳銃を手放させてしまった。
「いっ──」
「終わりだなぁ!!!」
「彰一!!」
蹴り上げた右足を下ろし、地面につけるのと同時に右足を軸に回し蹴り。次の攻撃が早い。早く助けに――……
べちゃ
っ、え。血? 男の左足が、切り落とされてる。い、つ?
「シシッ。大丈夫か僕っ子君」
「樹里彰一です」
「冷静かよ……」
ま、まさか、この一瞬で男の足を幡羅さんの兄が切り落としたの? いつの間に彰一の隣に立ってるし。
兄が手に持っている刀が赤くなっている、やっぱり斬ったんだ。切り落とされた足はおそらく屋根の下。生々しい音がさっき聞こえたし……。
「ちっ、だから嫌なんだこいつ」
ん? あれ。隣に移動してきた幡羅さんがなんか。苦虫を潰したよう顔してる。
いや、それより、男は大丈夫なのかな。気持ち悪いし、見られているだけで胸糞悪い感情でいっぱいになるけど。死なれたらさすがに後味悪い……。
「ケケッ、この体はもうダメだな。機動力が欠けた。こいつはもう要らねぇ」
あ、意外に元気そう。だけど、今の言葉はどういうこと? もう要らねぇって……。
「え、何あれ……」
男の体から得体の知れない黒いモヤが出てきた。それが、空中に漂い始める。
ん? え、待って。なんか、私を狙ってない?
って、飛んできたぁぁぁああああ?!?!
「ひっ!? うわぁ!!!」
あ、ああああああぶな?!?!
お、追いかけてくることはないみたい。追跡型ではないってことか。横に避けたから瞬時に方向転換が出来なかっただけかもしれない。
なんなのよ!! って、まだ油断できないか、すぐに立ちあがらないと。
「輪廻、お前悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇわ」
「気取りたくないけどね?!?!」
悲劇より喜劇のヒロイン気取りたいよ!? だから、彰一に譲ってあげるよ悲劇のヒロイン!!
あ、モヤが屋根の下に向かっていった。良かった、私のことは諦めてくれたみたい。
「いなくな──」
「避けろぉ!!!!」
っ! え、幡羅さんいきなりどうしたんですか!? そんな焦りながら……え。もやを追いかけて降りちゃった!!
キン!!!
あれ、刀がぶつかり合う音? 下から聞こえる。というか、幡羅さんの兄はなんで冷静に下を覗き込んでいるの? 何を見ている?
「あ、の。何を見て……え、ちょっ幡羅さん!! その人私達と同じ隊士ですよ!! 軍服着ています!!」
「いや、あいつはもう俺達とは違う。シシッ。よえ~からこうなる。まったく、制御出来ないクズ隊士。なんのために訓練したんだか」
隣から聞こえた楽しげな声。なんで、そんなに楽しそうに口角をあげているの? 今、下は危機的状況なのに。なんで……。
まだ続く、刀のぶつかり合う音。なんで、幡羅さんと一般隊士が戦ってんの。
嘘だろ、幡羅さんが、押されてる? あんなに強い妖裁級なのに。
いや、押されているように見えるだけだ。よく見てみると、幡羅さんは刀で受け流したり、すれすれで体を逸らししっかりと避けてる。
一般隊士の動きはでたらめだ。型も何もない。初心者ががむしゃらに刀を振り回しているだけだ。そんな動きに幡羅さんが押されるわけない。でも、受けるだけで反撃をしようともしない。
いや、そもそも。どうしてあの隊士は幡羅さんに向かって刀を振り回しているの? どういうこと? もしかして、操られてる? さっきのもやって……。
「ケケッ。この体は動かしやすいな。それに、そう簡単にお前も切れねぇらしい。こいつの恨みもなかなかうめぇ。最高だなぁ」
「そうか、それはよかったな。だが、このまま好き勝手やられる訳にはいかねぇ。悪いが、浄化させてもらうぞ」
「この体に一つの傷もつけられてねぇお前さんが浄化か? 笑わせてくれるな!!」
危ない!!
ガキン!!
あ、上からたたき下ろされた刀を、幡羅さんが自分の刀を横にして防いだ。でも、力の差がありそう。それに身長差。完全に押されてる。
「助けないと!!」
「必要ないと思うけどねぇ」
「どうしてですか!? 仲が悪くても兄弟でしょ!? どうしてそんな冷静でいられるんですか!?」
まったく動こうとしない。この人、自分の弟である幡羅さんをどう思ってんだよ。
「あいつはあんな見た目だけど、この妖殺隊の最後の砦と言われている妖裁級。こんなところで終わる玉ではないよ。終わっても俺には関係ないけどねぇ」
いや、関係ないはないでしょう。兄弟なんだから。
でも、確かにそうだ。幡羅さんは私と違ってものすごく強いんだ。逆に武器も何もない私が行ったところで邪魔になるだけ。
「あ、よかった……」
えっと、京希さんだったかなこの人。
この人の言った通り、幡羅さんは上からたたきつけられた刀を、水平にしていた自分の刀を傾かせて軌道を変え回避した。
「ひとまず、下はあいつに任せようかぁ」
「え、あ……」
い、いいのかな。でも、私が行っても役立たずだし仕方がないか。今の私でもできることって……。
「なぁ」
「どうしたの彰一」
「下の隊士のしゃべり方。なんとなくだが、さっきのキモイ男と似てないか?」
「さっきの男……」
あ、確かに。ねちっこい話し方で幡羅さんと話していた気がする。あれ、よく見ると、目元も白目が黒く変色してない?
さっきの男みたいな──
それに、幡羅さんもなんで受け身ばかりしているのか。今も、後ろに後退しながらでたらめに振り回されてる刀を受け流すのみ。
幡羅さんだったら一瞬で斬ることが──できるわけがないか。だって、あの人は今まで私達と戦ってきた大事な隊士。今まで戦ってきた怨呪とは違うんだ。
「あ、そういえば。さっきの男は……」
いた、後ろで倒れてる。まだ息があるみたい、口元に添えてみた手に息がかかる。でも、もう長くないだろうな。脈も小さくなってきてる。足からの出血が止まってない。もう、助けられない。
「っ……。あの、なぜ貴方は私達に攻撃を?」
もう助からない。このような人は今まで何度も見てきた。でも、この人は自業自得だと思う。だって、私達に攻撃を仕掛けなければこうはならなかった。
だから、せめて。なぜ、あのような行動をしたのかだけでも聞きたい。
「私は……、分からない。私は何もしてない。していないんだ。裏切ってなど、いない。私の嫁は……一人だけ……だ」
…………は?
……………やば、聞いたことがなっ────
「──幡羅???」
「それに気付いたてめぇは今日が命日だ良かったな」
「ナニモワカラナイデススイマセン」
いや、幡羅って………。幡羅ってさ。聞き覚えのある苗字だから咄嗟に口から出ちゃったんだけど。それだけでなんで、首筋に刀を突きつけられたの私。
正面から突きつけられてるから、幡羅さんの顔が見えるんだけど。怒ってんのか無表情なのかわからない表情を浮かべているんだよなぁ。目元が見えないからかもしれないけど、何を思ってんのかわからない。とりあえず、怖いです。
──って、やっぱりそんな反応するってことは、この二人は兄弟なんだ。
「ケケケッ。さっきまで仲間割れしていたくせに、いきなり現れてなんのつもりだぁ?」
おっと、さっきまで私を捕まえていた男が血走った目を向けてらっしゃる。
握りこぶしを作って、何時でも動けるようにしている。警戒を解いてくれた方が助かるんだけど。
それに今、私は武器もなにも持っていない。まぁ、ここには妖裁級が二人もいるし、すぐに解決できるかな。兄弟ってことは、やっぱりお互いのことをわかってると思うし、連携なんてお手の物なんじゃないの?
「そこを退けくそ兄貴。そして、今すぐ死ね消えろ存在するな息を吸うな」
「そこまで毛嫌いすることねぇだろう。シシッ。まぁ、俺よりチビで弱いお前なら、かっこよくて身長の高い俺を毛嫌いするのは仕方がねぇよなぁ?」
え、ちょ!? 私に突きつけていた刀を振りかぶらないで!? 私今、貴方が狙っている兄の手の中なんだけど!? 巻き込まれる?!
あ、私もろとも上半身だけを後ろに曲げひらりと避けてくれた。目の前に刃が通ったのは怖かったけど。
「って、仲間同士で喧嘩しないでくださいよ!?」
幡羅兄弟は今なお喧嘩を続けているんだけど。いや、喧嘩と呼べるのかなこれ。私を早く解放してください。巻き込まないで!!
「殺す」
「殺されるのはお前の方だと思うけどなぁ」
待ってください待ってください。
まきこまれたくない気持ちももちろんありますけど、今はそんなことをしている場合では──
ドゴン!!!!
「ひっ!?」
幡羅兄弟の方に目を向けていると、何故か後ろから物を砕く音が聞こえた。なになに?!?!
うそ、キモイ男と彰一が戦ってんじゃん!!
「ケケッ。よぇ~よぇ~なぁ?! お前には興味ねぇんだよ。俺は女にしか興味はない。さっさと消えろ。ケケッ」
「ちっ、あの。どっちの幡羅さんでもいいので助けてください」
彰一は二丁拳銃を持ち、発砲しながらも男の攻撃を避けていた。でも、そのスピードよりもなぜか男の瞬発力の方が勝っているのか、彰一へ一気に詰めよってしまう。そのまま近距離に持ち込み、男は長い右足を蹴りあげ、拳銃を手放させてしまった。
「いっ──」
「終わりだなぁ!!!」
「彰一!!」
蹴り上げた右足を下ろし、地面につけるのと同時に右足を軸に回し蹴り。次の攻撃が早い。早く助けに――……
べちゃ
っ、え。血? 男の左足が、切り落とされてる。い、つ?
「シシッ。大丈夫か僕っ子君」
「樹里彰一です」
「冷静かよ……」
ま、まさか、この一瞬で男の足を幡羅さんの兄が切り落としたの? いつの間に彰一の隣に立ってるし。
兄が手に持っている刀が赤くなっている、やっぱり斬ったんだ。切り落とされた足はおそらく屋根の下。生々しい音がさっき聞こえたし……。
「ちっ、だから嫌なんだこいつ」
ん? あれ。隣に移動してきた幡羅さんがなんか。苦虫を潰したよう顔してる。
いや、それより、男は大丈夫なのかな。気持ち悪いし、見られているだけで胸糞悪い感情でいっぱいになるけど。死なれたらさすがに後味悪い……。
「ケケッ、この体はもうダメだな。機動力が欠けた。こいつはもう要らねぇ」
あ、意外に元気そう。だけど、今の言葉はどういうこと? もう要らねぇって……。
「え、何あれ……」
男の体から得体の知れない黒いモヤが出てきた。それが、空中に漂い始める。
ん? え、待って。なんか、私を狙ってない?
って、飛んできたぁぁぁああああ?!?!
「ひっ!? うわぁ!!!」
あ、ああああああぶな?!?!
お、追いかけてくることはないみたい。追跡型ではないってことか。横に避けたから瞬時に方向転換が出来なかっただけかもしれない。
なんなのよ!! って、まだ油断できないか、すぐに立ちあがらないと。
「輪廻、お前悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇわ」
「気取りたくないけどね?!?!」
悲劇より喜劇のヒロイン気取りたいよ!? だから、彰一に譲ってあげるよ悲劇のヒロイン!!
あ、モヤが屋根の下に向かっていった。良かった、私のことは諦めてくれたみたい。
「いなくな──」
「避けろぉ!!!!」
っ! え、幡羅さんいきなりどうしたんですか!? そんな焦りながら……え。もやを追いかけて降りちゃった!!
キン!!!
あれ、刀がぶつかり合う音? 下から聞こえる。というか、幡羅さんの兄はなんで冷静に下を覗き込んでいるの? 何を見ている?
「あ、の。何を見て……え、ちょっ幡羅さん!! その人私達と同じ隊士ですよ!! 軍服着ています!!」
「いや、あいつはもう俺達とは違う。シシッ。よえ~からこうなる。まったく、制御出来ないクズ隊士。なんのために訓練したんだか」
隣から聞こえた楽しげな声。なんで、そんなに楽しそうに口角をあげているの? 今、下は危機的状況なのに。なんで……。
まだ続く、刀のぶつかり合う音。なんで、幡羅さんと一般隊士が戦ってんの。
嘘だろ、幡羅さんが、押されてる? あんなに強い妖裁級なのに。
いや、押されているように見えるだけだ。よく見てみると、幡羅さんは刀で受け流したり、すれすれで体を逸らししっかりと避けてる。
一般隊士の動きはでたらめだ。型も何もない。初心者ががむしゃらに刀を振り回しているだけだ。そんな動きに幡羅さんが押されるわけない。でも、受けるだけで反撃をしようともしない。
いや、そもそも。どうしてあの隊士は幡羅さんに向かって刀を振り回しているの? どういうこと? もしかして、操られてる? さっきのもやって……。
「ケケッ。この体は動かしやすいな。それに、そう簡単にお前も切れねぇらしい。こいつの恨みもなかなかうめぇ。最高だなぁ」
「そうか、それはよかったな。だが、このまま好き勝手やられる訳にはいかねぇ。悪いが、浄化させてもらうぞ」
「この体に一つの傷もつけられてねぇお前さんが浄化か? 笑わせてくれるな!!」
危ない!!
ガキン!!
あ、上からたたき下ろされた刀を、幡羅さんが自分の刀を横にして防いだ。でも、力の差がありそう。それに身長差。完全に押されてる。
「助けないと!!」
「必要ないと思うけどねぇ」
「どうしてですか!? 仲が悪くても兄弟でしょ!? どうしてそんな冷静でいられるんですか!?」
まったく動こうとしない。この人、自分の弟である幡羅さんをどう思ってんだよ。
「あいつはあんな見た目だけど、この妖殺隊の最後の砦と言われている妖裁級。こんなところで終わる玉ではないよ。終わっても俺には関係ないけどねぇ」
いや、関係ないはないでしょう。兄弟なんだから。
でも、確かにそうだ。幡羅さんは私と違ってものすごく強いんだ。逆に武器も何もない私が行ったところで邪魔になるだけ。
「あ、よかった……」
えっと、京希さんだったかなこの人。
この人の言った通り、幡羅さんは上からたたきつけられた刀を、水平にしていた自分の刀を傾かせて軌道を変え回避した。
「ひとまず、下はあいつに任せようかぁ」
「え、あ……」
い、いいのかな。でも、私が行っても役立たずだし仕方がないか。今の私でもできることって……。
「なぁ」
「どうしたの彰一」
「下の隊士のしゃべり方。なんとなくだが、さっきのキモイ男と似てないか?」
「さっきの男……」
あ、確かに。ねちっこい話し方で幡羅さんと話していた気がする。あれ、よく見ると、目元も白目が黒く変色してない?
さっきの男みたいな──
それに、幡羅さんもなんで受け身ばかりしているのか。今も、後ろに後退しながらでたらめに振り回されてる刀を受け流すのみ。
幡羅さんだったら一瞬で斬ることが──できるわけがないか。だって、あの人は今まで私達と戦ってきた大事な隊士。今まで戦ってきた怨呪とは違うんだ。
「あ、そういえば。さっきの男は……」
いた、後ろで倒れてる。まだ息があるみたい、口元に添えてみた手に息がかかる。でも、もう長くないだろうな。脈も小さくなってきてる。足からの出血が止まってない。もう、助けられない。
「っ……。あの、なぜ貴方は私達に攻撃を?」
もう助からない。このような人は今まで何度も見てきた。でも、この人は自業自得だと思う。だって、私達に攻撃を仕掛けなければこうはならなかった。
だから、せめて。なぜ、あのような行動をしたのかだけでも聞きたい。
「私は……、分からない。私は何もしてない。していないんだ。裏切ってなど、いない。私の嫁は……一人だけ……だ」
…………は?
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