押しかけ淫魔とサラリーマン

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第1章

第11話★

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 とある金曜日。
 帰宅ラッシュで混雑した電車の中、亮介は仕事が終わったことをゼノに伝えるためメッセージアプリを開いていた。
 急な飲み会や残業などで連絡がとれないと不便なことが多かったので、最近ゼノにスマホを支給したのだ。
 ゼノは以前から亮介のスマホやパソコンを触っていたこともあり、特に苦労することなく使いこなしているようだった。

「ん?」

 いつもならすぐに何かしらのスタンプが返ってくるのだが、今日はそれに加えて「ゼノが画像を送信しました」という通知が表示される。
 気になって画面をタップすると、出てきたのは際どい下着を身につけたゼノの自撮り写真だった。

「ば……ッ!」

 慌ててスマホの画面を隠す。思わず声が出てしまったせいで周囲の乗客からの視線が痛い。
 いきなりあんな写真を送り付けてくるなんて何を考えているんだ。
 未だにばくばくと落ち着かない心臓のあたりをさすりながらトーク画面に説教を打ち込んでいると、ゼノから追加でメッセージが送られてくる。
 その内容とは、「これ着て待ってるから早く帰ってこいよ♡」というものだった。
 おそらく明日は亮介が休みだということを分かっての仕業だろう。思いきり抱かれたくて亮介を煽っているのだ。
 ゼノの見え透いた魂胆にまんまと引っかかった亮介の体の中心が、人気の多い電車内にもかかわらずその存在を主張し始める。
 早くおさまれと自分の下半身に言い聞かせるが、脳裏にあの写真がちらつくたびにどうしようもなく昂ってしまった。

「チッ……」

 やり場のない悶々とした気持ちに、普段は滅多にしない舌打ちをこぼす。
 徐々に苛立ってきた亮介は打ち込んでいた説教を削除し、「玄関で待ってろ」とだけ送信した。
 そしてようやく家に着いた亮介が「ただいま」の挨拶も忘れて乱暴に玄関の扉を開けると、そこには四つん這いで尻をこちらに向けたまま自慰をするゼノの姿があった。

「んお゛っ、イグッ……!♡ おっ♡ おかえり、亮介♡」

 もうすぐめちゃくちゃに犯されるという期待から軽く絶頂してしまったらしい。
 足元の床には愛液が滴り、小さな水溜まりを作っていた。

「オレちゃんと言われたとおりに待ってたぜ♡ なあ、早く……♡」

 ゼノが猫のように高く上げた尻を振って亮介のペニスをねだる。
 あまりの光景に我慢の限界を迎えた亮介は、通勤鞄を半ば投げ捨てるようにしてその場でゼノに覆いかぶさった。

「んほお゛ッ!♡ チンポきたぁ♡」
「はっ、はっ……♡ お前は本当にっ、余計なことばっかり……!♡」

 散々募った苛立ちをぶつけるように腰を打ち付ける。

「おぅ゛ッ!♡ お゛♡ お゛♡ おほぉ゛~っ♡」

 待ちに待ったペニスで膣内を掻き回されたゼノが、気持ちよさそうに腰をくねらせる。

「人を煽るのも大概にしろ♡」
「あ゛ッ⁉♡ 痛っ♡ ぃぎッ♡ ごめっ、なさい♡」

 亮介が子供を叱るようにパシン、パシンとゼノの尻を叩くと、そのたびに肉壁がぎゅうぎゅうとうねった。

「ひぐぅ゛♡ お゛ッ♡ も、もっと……♡ もっとケツ叩いて♡」
「っ、何お仕置きで気持ちよくなってるんだ♡」

 サディストのつもりはなかったが、喘ぎながら謝るゼノの声になぜかひどく興奮してしまう。
 そのことに気付いてか、ゼノはわざと「ごめんなさい」と繰り返し亮介を焚きつけた。

「あぎッ!♡ ごめんなさっ!♡ ごめんなさいっ♡ んぉ゛っ♡ イクイク……!♡ ケツ叩かれてイクッ♡ マゾアクメキマる♡」

 ゼノが背中を丸めたり反らしたりしながら絶頂する。
 いつもならそのあいだ少し動きを止めてやったりしていたが、散々煽られたせいで余裕がない今日は絡みついてくる肉壁を振り切るようにピストンを続けた。

「んお゛ぉ゛⁉♡ 待っ♡ 待っへ♡ マンコぎぼぢ……ッ!♡ ほひッ♡」
「俺が帰ってくるまでに一人で何回したんだ?♡」

 ゼノの膣内はすでにとろとろにとろけていたし、床に広がった愛液の量を見る限り一度や二度ではないのだろう。
 そう分かっていながら、亮介はわざと口に出してゼノに卑猥な言葉を言わせた。

「くひぃ゛っ♡ いっぱい♡ 何回もマンコぐちゅぐちゅした♡ んぉお゛ッ!♡ またイグ♡ イグイグ……!♡」

 腹側にある弱いところを狙って擦り上げると、ゼノの体が分かりやすく跳ねて尻尾をぴんと張り詰めさせる。

「こっちは?♡ 使ってないのか?♡」
「くっほぉお゛⁉♡」

 結合部から溢れた愛液をローション代わりに、先ほどからいやらしく収縮しているアナルへ親指を差し込む。

「アナルだめ♡ んお゛ッ♡ そっちは使ってない♡ オ~ッ♡」
「こんなにヒクヒクしてるのに?♡」

 亮介がぐりぐりと親指を回すと、連動するようにゼノの膣がペニスを締め付ける。

「おっ♡ おっ♡ お゛ひッ♡ それやべ……ッ♡」

 強すぎる快感を逃がそうとしているのか、ゼノの尻尾がぐねぐねとでたらめに動いた。

「っ、は♡ 締め付けすごいな……♡」

 段々と強くなってきた射精感に、息を荒らげながらがに股になって腰を振りたくる。

「ぉぐッ⁉♡ パコパコ激しっ♡ お゛んッ♡ お゛んッ♡ らめ♡ イク♡ イグッ♡ イっちまうぅう゛!♡」
「ふッ♡ ふッ……♡ 出る出るッ♡ ザーメン出すぞ♡ マンコの奥に種付けするからな♡ イクイクイク……ッ!♡」

 熱くて濃い大量の精液が尿道を通っていく感覚にぶるりと腰が震える。
 亮介がずるりとペニスを引き抜くと、体の支えを失ったゼノは潰れた蛙のように床へ突っ伏してしまった。
 膣口からはごぽごぽと精液を垂れ流し、絶頂の余韻で時折びくんと体を跳ねさせる。

「はへぇ……♡ ぁへ……♡ んひゅっ♡」

 その様子を見ているうちに、ふたたびぐつぐつと煮えたぎるような劣情が湧き上がる。
 亮介はゼノの腰を捕まえると、今度はアナルに亀頭を押し付けた。

「あっ、嘘♡ そっちダメ!♡ 今そこほじられたら頭おかしくなっちま、うぅ゛う゛⁉♡」

 少し力を入れて押し込むと、ゼノのアナルがぐぽんと音を立てて亀頭を飲み込む。

「お゛っ♡ お゛っ♡ オ゛……ッ♡」
「はは、えっろ……♡」

 アナルのしわは伸びきり、亮介が腰を引くたび追いすがるようにペニスへ吸い付いた。

「んほぉお゛お゛~ッ!♡ ほっ♡ ほっ♡ ほひッ♡ ぎぼぢ……っ!♡ あぁ゛ッ♡ イグイグッ!♡ イッグゥ……!♡」

 へその裏まで届くペニスで腹の中を掻き回される快感は相当なものらしく、ゼノが長い髪を振り乱して喘ぐ。

「くっほぉ゛⁉♡ 腹ん中から子宮揺らされてる♡ キくッ♡ それキくぅ!♡ んおぉお゛ッ♡ イグイグまたイグッ!♡」

 直腸越しにポルチオを何度か刺激してやると、面白いくらいに肉壁がうねる。
 ゼノは連続絶頂の波にのまれてしまったようで、心配になるほど体を痙攣させながらひたすらアクメに耐えていた。

「おごぉ……ッ!♡ 来る♡ また来るっ♡ おひぃん゛ッ♡ アクメキマる♡ イクッ♡ イクッ♡ イクーッ!♡」
「まだいけるだろ?♡ ほら、がんばれ♡ がんばれ♡」
「ひぐぅう゛……っ!♡ オ゛ッ♡ ぐるじぃ♡ アクメ止まんね……ッ!♡ イク♡ おぅ゛っ♡ イグイグイグイグ……ッ!♡」

 ゼノが獣のような低い声で呻き、肉輪がひっきりなしにペニスを締めつける。

「もういいっ♡ やめ……っ!♡ 連続アクメキツいぃい゛♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛~ッ!♡ チンポ止めて♡ ケツマンコ壊れちま゛う゛♡」

 抵抗しているつもりなのか、ゼノの尻尾がぴしぴしと亮介を叩く。
 しかし弱々しい攻撃は痛くも痒くもなく、かえって亮介の加虐心を煽るだけだった。

「はあッ♡ はあッ♡ つらい♡ んおぉ゛ッ♡ ぎぼぢ……ッ!♡ 亮介も♡ 亮介もイクイクして♡ オレのケツマンコにザーメン出してぇっ♡」

 ずちゅ、ずちゅ、と絶えずいやらしい水音を立てる結合部は幾度となく繰り返されるピストンで泡立ち、行為の激しさを物語っていた。

「は……ッ♡ 出すぞ♡ お前のケツマンコにザーメンぶちまけるからな♡ ふッ♡ ふッ♡ イク……ッ!♡」

 ゼノの背中にぼたぼたと汗が垂れる。
 奥歯を食いしばりながら亮介が二度目の射精をすると、ゼノも同時に絶頂してふたたび床へ倒れ込んだ。

「かひゅ……っ♡ あへぇ♡ 気持ちよかった……♡」

 まだビクビクと痙攣しているゼノが恍惚と呟く。
 このあと二人はお互いの体液で汚れた玄関の掃除に追われ、ペットシーツの購入を検討することになるのだった。
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