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新生活
イチャイチャの後は仕事です
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何時?9時30分。集合は昼。まだ大丈夫。
ミナキ・・。
ちょっとお互い寝相が悪かったのか少し離れた位置で背を向けて寝ている。
近寄ってそっと後ろから抱く。赤いオーラが真紅にキラキラ光っている。
益々、綺麗。こんなに綺麗に輝くんだ。
可愛い。
俺のミナキ。不思議な感情が好きだと言う気持ちなのだと気づいてから必死でセーブしてきた。
ああ。本当は抱きたかった。何も用意していなかった自分に大後悔。
ピクっと身体が動いてミナキがモゾモゾと動いた。
「ウェン。おはよう。」
「おはよう。」
抱いている俺の手をキュッと握る。
可愛すぎるので後ろから首筋にキスをした。
「ひゃっっ!!」
ビクっと反応する。止まらなくなるから止めなければ。
「もう、ウェン!」
俺の方を向いてムッと睨む。
はは。それすらも可愛い。
「ごめん。」
チュッとキスをした。フワッと顔が赤くなる。
「あと30分。もう少しゴロゴロしよう。」
ゴロゴロと言うよりイチャイチャだけど。
・・・・・・・・・・・・
朝からイチャイチャし過ぎ。
幸せ過ぎ。
昨日は・・。思い出すと赤面する。ウェンの手が気持ち良すぎた。
「起きる?」
「うん。お腹空いたね。」
お互いクスクスと笑いながら起きた。
ウェンのカップ麺ストックから醤油ラーメンをチョイス。
ズルズルと麺を啜りながら今日の仕事の確認。
「取り敢えず何もしないで見てるだけで良いの?」
「そう。高く売れるのを願うだけ。」
後はもしかしたら仕事の依頼とか来るかもね?とウェンは言った。
依頼かあ。また何か盗むとかかな。
でも、先ずは自分の体術とか鍛えないと俺、本当に何も出来ない。
食べ終わって片付けてスーツに着替える。
隣でウェンも着替える。
相変わらず良い身体してる。
「どうした?」
「カッコいいなあと思って。」
ウェンはフフっと笑ってお前も似合うと言ってくれた。スーツ姿、良いなあ。
アジトへ向かう。階段登るだけだが。
扉を開けようとした時にボスが部屋から出てきた。
「おはよう。良かった。泊まったの?」
「おはようございます。はい・・。」
ボスって結構、直球で聞くんだな。両思い。本当だった。
「おはよ。」
ウェンも挨拶して中に入る。
中に入るとラズ、ジハード、ハーミット様が居た。
「おはようございます!うわー。ハーミット様のスーツってレアい!」
思わずそう言うと
「確かに!」
と皆もクスクスと笑う。
「面倒だけど何時もの格好じゃ行けないからね。」
とハーミット様は1人溜息。
「よう!おはよー!!」
背後からバックスレーさんの元気な声がした。振り返るとおお!スーツ姿もデカい。見た目完全にマフィアだ。
その後も次々と集まり最後に来たのはシアンだった。
しかし、このレアなスーツ姿って良いね。皆、格好いい。
「さて、今日の裏競売。場所はエンバスター家の地下。あっ。ミナキ、エンバスター家はマフィアとも1枚絡んでるこの街の大金持ちの家ね。」
ボスが説明を始めた。
エンバスター?あれ?知ってるかも。
そう思ったがボスの話を聞く。
「気を付けるのは変な依頼は勝手に受けない事。濁す返事もするな。まあ、ミナキが1人になる事は無いと思うけど皆も気がけておいてね。」
依頼には政府の特定人物の殺害依頼とかもあるらしく引き受けてもダメ。下手に断るのもダメ。上手く断われと言う何とも難しい事もたまにあるらしい。
ウェンはフェアだと言ったけれどなかなか大変そうだ。
説明を受けて皆でアジトを出る。
全員スーツ姿の俺達はボスが言うように小規模マフィアだ。
エンバスター家には全員で乗り込める小型バスで向かう。運転するのはエルーカさん。エルーカさんって何でも運転出来るのかも。凄いな。
裏競売。
そんな事が行われる雰囲気でない豪邸。
家の外観は洋館で近代的では無いのだが門には監視カメラがあるし中にも何台か見つけた。そこの所は現代的。
車を停めて降りる。
駐車場にもボディーガードらしきガタイの良い白人達がウロウロしていて何かヤバそうな世界だなあと思った。
豪邸に迎え入れられて広い邸内の廊下を少し歩くと隠し扉があり地下への階段があった。
俺以外は来た事がある様で何事も無く地下へ降りていく。俺だけちょっと隠し扉にびっくりした。
地下競売場。
何かドラマみたい。
そこはざっと100人は収容できる大きな部屋に椅子がきちんと並んで居た。
競売品を披露する舞台も用意されている。
席にはいかにも!!な方々が既に座って居て半分くらい席は埋まっていた。
俺達は1番後の席に座る。今日は買うものは無いからとボスは言っていた。
金持ち風な方、明らかなマフィア。一般人は1人も居ない。
「よう。手に入れたらしいな。」
怖そうなおっさんがボスに話しかけている。
「まあね?」
ボスはニヤっと笑って臆せず話している。
「うちの仕事もやらないか?儲け話があるんだよ。」
「へえ?厄介なんだろ?」
これがヤバそうな仕事の依頼ってやつか。
ボスは話を聞きながら流石に厄介過ぎるよ?と躱している。
マフィアと言っても全てと対立している訳では無いとウェンは話していた。
目的が被らなければ敵対はしない。
基本、敵は政府と警察。
2人のやり取りを横目で見ていると少しづつ客が増えていき殆どの席は埋まった。
ダンダン!!裁判官や競売の人が叩くあれ。木槌みたいな奴を叩いて1人の男性が競売品の披露舞台横の台に立っていた。
「ただ今よりエンバスター家主催の競売を開始致します。」
そう言った。
ジェイムズ・エンバスター!!
舞台に挨拶に出てきた1人の中年男性。
思い出した。
この人、マフィアを使って政府を潰そうとする黒幕だ。この人も異能者。
目的は政府を潰して世界支配。
結局、主人公に殺されるんだけど。
なるほど。カプリスもこう言う繋がりがあったのか。
俺はマフィアファンでは無かったから特に応援もしていなかったんだけど今、この世界に転移して解る。
政府を潰したくなる気持ち。
異能者に対する扱いの酷さ、転移者を犬の様に使う行為。
そんな思いでジェイムズさんの挨拶を聞く。
ジェイムズさんも悪人だけど2択なら政府が悪い気がする。
感慨に耽っているといつの間にか競売が開始されていた。
ミナキ・・。
ちょっとお互い寝相が悪かったのか少し離れた位置で背を向けて寝ている。
近寄ってそっと後ろから抱く。赤いオーラが真紅にキラキラ光っている。
益々、綺麗。こんなに綺麗に輝くんだ。
可愛い。
俺のミナキ。不思議な感情が好きだと言う気持ちなのだと気づいてから必死でセーブしてきた。
ああ。本当は抱きたかった。何も用意していなかった自分に大後悔。
ピクっと身体が動いてミナキがモゾモゾと動いた。
「ウェン。おはよう。」
「おはよう。」
抱いている俺の手をキュッと握る。
可愛すぎるので後ろから首筋にキスをした。
「ひゃっっ!!」
ビクっと反応する。止まらなくなるから止めなければ。
「もう、ウェン!」
俺の方を向いてムッと睨む。
はは。それすらも可愛い。
「ごめん。」
チュッとキスをした。フワッと顔が赤くなる。
「あと30分。もう少しゴロゴロしよう。」
ゴロゴロと言うよりイチャイチャだけど。
・・・・・・・・・・・・
朝からイチャイチャし過ぎ。
幸せ過ぎ。
昨日は・・。思い出すと赤面する。ウェンの手が気持ち良すぎた。
「起きる?」
「うん。お腹空いたね。」
お互いクスクスと笑いながら起きた。
ウェンのカップ麺ストックから醤油ラーメンをチョイス。
ズルズルと麺を啜りながら今日の仕事の確認。
「取り敢えず何もしないで見てるだけで良いの?」
「そう。高く売れるのを願うだけ。」
後はもしかしたら仕事の依頼とか来るかもね?とウェンは言った。
依頼かあ。また何か盗むとかかな。
でも、先ずは自分の体術とか鍛えないと俺、本当に何も出来ない。
食べ終わって片付けてスーツに着替える。
隣でウェンも着替える。
相変わらず良い身体してる。
「どうした?」
「カッコいいなあと思って。」
ウェンはフフっと笑ってお前も似合うと言ってくれた。スーツ姿、良いなあ。
アジトへ向かう。階段登るだけだが。
扉を開けようとした時にボスが部屋から出てきた。
「おはよう。良かった。泊まったの?」
「おはようございます。はい・・。」
ボスって結構、直球で聞くんだな。両思い。本当だった。
「おはよ。」
ウェンも挨拶して中に入る。
中に入るとラズ、ジハード、ハーミット様が居た。
「おはようございます!うわー。ハーミット様のスーツってレアい!」
思わずそう言うと
「確かに!」
と皆もクスクスと笑う。
「面倒だけど何時もの格好じゃ行けないからね。」
とハーミット様は1人溜息。
「よう!おはよー!!」
背後からバックスレーさんの元気な声がした。振り返るとおお!スーツ姿もデカい。見た目完全にマフィアだ。
その後も次々と集まり最後に来たのはシアンだった。
しかし、このレアなスーツ姿って良いね。皆、格好いい。
「さて、今日の裏競売。場所はエンバスター家の地下。あっ。ミナキ、エンバスター家はマフィアとも1枚絡んでるこの街の大金持ちの家ね。」
ボスが説明を始めた。
エンバスター?あれ?知ってるかも。
そう思ったがボスの話を聞く。
「気を付けるのは変な依頼は勝手に受けない事。濁す返事もするな。まあ、ミナキが1人になる事は無いと思うけど皆も気がけておいてね。」
依頼には政府の特定人物の殺害依頼とかもあるらしく引き受けてもダメ。下手に断るのもダメ。上手く断われと言う何とも難しい事もたまにあるらしい。
ウェンはフェアだと言ったけれどなかなか大変そうだ。
説明を受けて皆でアジトを出る。
全員スーツ姿の俺達はボスが言うように小規模マフィアだ。
エンバスター家には全員で乗り込める小型バスで向かう。運転するのはエルーカさん。エルーカさんって何でも運転出来るのかも。凄いな。
裏競売。
そんな事が行われる雰囲気でない豪邸。
家の外観は洋館で近代的では無いのだが門には監視カメラがあるし中にも何台か見つけた。そこの所は現代的。
車を停めて降りる。
駐車場にもボディーガードらしきガタイの良い白人達がウロウロしていて何かヤバそうな世界だなあと思った。
豪邸に迎え入れられて広い邸内の廊下を少し歩くと隠し扉があり地下への階段があった。
俺以外は来た事がある様で何事も無く地下へ降りていく。俺だけちょっと隠し扉にびっくりした。
地下競売場。
何かドラマみたい。
そこはざっと100人は収容できる大きな部屋に椅子がきちんと並んで居た。
競売品を披露する舞台も用意されている。
席にはいかにも!!な方々が既に座って居て半分くらい席は埋まっていた。
俺達は1番後の席に座る。今日は買うものは無いからとボスは言っていた。
金持ち風な方、明らかなマフィア。一般人は1人も居ない。
「よう。手に入れたらしいな。」
怖そうなおっさんがボスに話しかけている。
「まあね?」
ボスはニヤっと笑って臆せず話している。
「うちの仕事もやらないか?儲け話があるんだよ。」
「へえ?厄介なんだろ?」
これがヤバそうな仕事の依頼ってやつか。
ボスは話を聞きながら流石に厄介過ぎるよ?と躱している。
マフィアと言っても全てと対立している訳では無いとウェンは話していた。
目的が被らなければ敵対はしない。
基本、敵は政府と警察。
2人のやり取りを横目で見ていると少しづつ客が増えていき殆どの席は埋まった。
ダンダン!!裁判官や競売の人が叩くあれ。木槌みたいな奴を叩いて1人の男性が競売品の披露舞台横の台に立っていた。
「ただ今よりエンバスター家主催の競売を開始致します。」
そう言った。
ジェイムズ・エンバスター!!
舞台に挨拶に出てきた1人の中年男性。
思い出した。
この人、マフィアを使って政府を潰そうとする黒幕だ。この人も異能者。
目的は政府を潰して世界支配。
結局、主人公に殺されるんだけど。
なるほど。カプリスもこう言う繋がりがあったのか。
俺はマフィアファンでは無かったから特に応援もしていなかったんだけど今、この世界に転移して解る。
政府を潰したくなる気持ち。
異能者に対する扱いの酷さ、転移者を犬の様に使う行為。
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ジェイムズさんも悪人だけど2択なら政府が悪い気がする。
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