都合のいい男

美浪

文字の大きさ
167 / 180
新時代の始まりと別れ

ラズは元締めを抱きたい!

しおりを挟む
無事に任務完了。

俺もそれなりに頑張った!!
元締め、いや憂炎も家に帰らずに俺とお泊まり。

人生2度目の2人っきりの夜。

疲れている。だがムラムラする!!

「あーー!!!疲れたなー!」
部屋のソファは結構大きめでゆったり4人がけくらいの大きさ。憂炎はその真ん中にドカっと座り込んだ。

「お疲れ様でした。」
俺もその隣に座る。

短髪の黒髪、鋭い目付き。
本当にカッコイイ。

「ラズもお疲れ。」
優しく頭を撫でられる。
それ・・キュンキュンしますって。

「ゆ・・憂炎も。」
俺も髪を撫でる。

「何か照れるな。」
クスっと笑い俺の肩にそっと寄りかかってきた。

ドキドキ・・。あーもー。どうしよーう!
手出したいし。抱き締めたいし。
押し倒したい!!

「風呂入るか。」
「あっ。そうっすね。はい。」
モタモタしていたら憂炎は立ち上がってしまった。

「どうした?入るだろ?」
「へ?」
憂炎が手を伸ばす。

一緒に?
「はっ。はい!」

一緒に風呂。一緒に風呂。一緒にふーろー!!!

完全に主導権は握られっぱなしな感じが否めないが。入る!!

「おー。助かる。バスローブあるぜ。」
「寝る時はそれが楽っすよね。」
着替えも取りに行っていない俺達は戦闘衣装のままだった。

服は浄化すれば良いが楽な格好で寝るに限る。

脱衣場で脱ぐ。
俺、真っ裸を見るのは初めてだ。
駆除屋でも一緒に風呂に入った事無かったし。

「何、見とれてんだよ。」
ゲラゲラ笑いながら俺の胸筋に憂炎は触れてきた。
「ラズも良い体つきになったな。」
「鍛えてますから!」

背も伸びたしなあ?と言われてまだちょっと子供扱いなのが少しショック。
出会った時はまだ未成年だったし。
あれから身長も伸びて憂炎と変わらなくなった。

部屋に備え付けの風呂は思ったより広くゆっくり2人で入れる湯船があった。
しかし、もう既に勃ちそう・・。

「ラズ?」
「はっ。はい。行きます!」
言葉使いが抜けねぇ。
恋人同士なのに敬ってしまいたくなる。

「シャワーも2つあると良いのになあ。」
そう言いながら憂炎はシャワーを浴び始めた。
綺麗だ・・。
カッコイイけど何処と無く色気があって。

「俺に洗わせて下さい。」

ムラムラ全開!!!

「うぉっ。まじか・・。あっ・・ちょっと・・・。」
軽く抵抗されたけど完全に照れている顔。
泡でフワフワとヌルヌルと。
優しく触れていく。

「憂炎・・。好きだ。」
嬉しい。憂炎も勃ってる。

優しく身体中を撫でながら抱き締めた。
股間が当たる。

「ラ・・ラズ・・・。」
その赤い顔は風呂の熱気でじゃ無いっすよね?

顔を近づけて。優しく唇に触れた。
幸せ過ぎる。そして下半身が元気過ぎる!
「キス。良いな。もっとしたい。」
憂炎がフフっと笑い抱き締め返して来る。
やばい止まらないかも。

甘いキス。

舌絡めたい。沢山味わいたい。

それ以上もしたい。

抱き締めながら憂炎の尻を優しく撫でる。
優しく、もっと気持ちよくなってもらいたいから。

「ラズ・・・。」
憂炎が切なそうな声をあげる。
堪らん!

「しても良いですよね?」
もっと欲しい。貴方が欲しい。

「覚悟はしてたよ。気持ち良くしてくれるんだろ?」
挑発される様な顔。
勿論そのつもりですよ?

ゆっくりと慣らす。
柔らかくなって俺を受け入れるまで丁寧に。

「あっ・・・。そこは・・ダメだ。」
「ダメじゃないでしょ?」
此処か。気持ち良さそうな憂炎の顔を見ていると更に煽られる。

まさか初エッチが風呂になるとは思わなかったけど。

前も触りながら指を滑らせる。

憂炎の喘ぎ声が口から止めどなく漏れる。

良かった。気持ち良い?

「ラズ・・。もう。そん・・何したら
・・・あっ・・。」
俺の指を加えて憂炎は1度目の絶頂を迎えてフルフルと身体を震わせた。

「俺も我慢出来なくなりました。」
ゆっくり優しくね?

ヌルヌルと入口を少しずつ刺激していく。

少し入る度にビクビクと憂炎の身体が反応する。

ズブ・・・。入った・・。

やっと。やっと。やっとだ。

中キツい。そして熱い。

「はぁ・・・はぁ・・・。ラズ・・。」
そんな切ない声で呼ばれたら激しくしたくなる。

でも、我慢。
もう少し慣らす!!!

憂炎のまた勃起した前をクチュクチュと触りながらゆっくりと動き始めた。

「憂炎・・・好きだ。大好き・・。もっと俺に溺れて下さいね。」

「あっ・・・。ら・・ラズ。またイクって・・・・・・。」
キュッと絞り取られる様に締まる。

俺もイキたい。

少し激しく。

締まる中をこじ開ける様に。喘ぐ憂炎をしっかり抱き締めて。

もう少し激しく。

乱れる憂炎が・・綺麗だ。

そのまま中に注ぎ込んだ。

また絞られる。一緒にイケたんだ。
嬉しい。

「憂炎。好き。」
チュっと優しくキスをする。
俺の大好きな元締め。

「ラズ・・。はぁ。はぁ。」
憂炎は潤んだ目で俺を見詰める。

「俺も。好きだよ。」
さっきまで喘いでいたのに。こういうセリフは男前。

風呂も上がり少しソファで寛いでからベッドに入った。

勿論、一緒のベッドだ。

「なあ?ラズ。」
「はい。」
憂炎がニヤっと笑い俺を見詰める。

「気持ち良かった。お前、最高。」
そう言って少し顔を赤くして強引に俺に腕枕をさせて胸に顔を埋めてきた。

「憂炎も。その最高。」
俺も照れる。

抱き締めて眠る幸せ。

ずっとこれからも。

俺も!結婚を考えよう!

そんな事を考えながら眠りについた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。 領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。 *** 王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。 ・ハピエン ・CP左右固定(リバありません) ・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません) です。 べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。 *** 2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。

(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? 騎士×妖精

前世が教師だった少年は辺境で愛される

結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。 ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。 雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。

処理中です...