174 / 180
新時代の始まりと別れ
愛のカタチ
しおりを挟む
朝、目覚めるとミナキの可愛い寝顔。
それを見ると幸せな気持ちで心が温かくなる。
俺達、結婚したんだ。
形式的な関係なんて必要無いと思っていた。
家族なんていらないと思っていた。
不思議・・・。
今、凄く嬉しくて仕方ない。
「んー。おはよぉ。」
ミナキがまだ眠そうな顔で俺にキュッと甘える様に抱きつく。
「おはよ。」
「ミナキ。大好き。」
そう言って目覚めのキス。
甘くて蕩けそうになる。
「ミナキ。俺ね。お前と家族になれて本当に嬉しい。」
ギュっと抱き締めてミナキの頭を優しく撫でた。
「ミナキに逢う迄、人を愛する事も愛される事も一生無いと思ってた。家族なんていらないと思っていたよ。」
優しく耳元で囁く。
「ミナキに逢えて本当に幸せ。」
ミナキを見詰めてまた優しくキスをした。
「俺が沢山、笑う様になったのも。沢山、話す様になったのも。全部ミナキが愛してくれたから。」
「ウェン。俺はウェンの存在だけで幸せ。」
嬉しい事を言ってくれる。
俺はミナキの愛がオーラとなって見える。
でも、ミナキは見えない。
だから。沢山、言葉と態度でこれから表して行こうと思っている。
それが不器用な俺の愛のカタチ?かなあ。
「愛してるよ。」
耳元で優しく囁いて首筋にキスをする。
昨日よりもまた好きになる。本当に大好きだ。
「またしたくなった・・。」
我ながら元気だ。ちょっと朝からとか照れ臭いけどミナキの上に身体を重ねる。
「実は俺も。」
ミナキも照れた様に俺の首に手を回した。
勃っているのを確認するかの様に身体に擦り寄る。
やっぱりお互い、元気だ。
「昨日したからまだ柔らかい。」
ミナキのお尻を優しく撫でる。
クチュっと入れるとミナキはギュっと抱きついてきた。
「ん・・・。うん。まだ・・そうかも。」
触られただけで悶える表情が堪らない。
「直ぐに入りそ。」
意地悪そうに言いながらも優しく身体中に甘いキスをしていく。
今日もこれからも蕩けそう。
「愛してるよ。ミナキ。」
ゆっくり優しく。
ミナキの溶けそうな顔を見ながら繋がった。
・・・・・・・・・・
昨日も沢山したのに朝からウェンの甘い囁きで身体が疼いてしまった。
本当にウェンが好き過ぎる。
俺の旦那様はウェンだぞー!!と世界に向けて叫びたいくらい自慢だ。
朝から繋がって出勤前にまたイチャイチャする。
「そろそろ仕事行くか。」
ウェンが残念そうな顔をする。
「また夜にね。」
チュッと俺からキスをする。
「そうだね。んー!今日は何処の国へ視察かな。」
ウェンは起き上がって伸びをしてから服を着始める。
「さあ?視察国って結構、早い者勝ちだよね。」
基本的に今、2人~4人で色んな国の情勢を視察している。
駆除屋は異世界人とこの世界の異能者との争いが無くなったので当初赤字になりそうだった。
マフィア同士の抗争もしょっちゅう起こる訳では無いし。
現在は駆除屋の皆さんも政府の仕事を手伝ってくれている。
「ウェン、ご飯食べたら出勤するよー。」
「うん。行こう。」
視察でマフィアと対立する事もある。そんな時はバトルもあったり。
俺は基本的に護りなんだけど。
今でも初めて結界を張れた時の事を思い出す。
ボスが付けてくれた変な名前。
――結界――
カプリスにとって都合のいい男かあ。
今ではすっかり政府にとって?
この世界にとって?
この世界の平和の為に。
俺は都合のいい男なのかもしれない。
皆を護ること。
愛する者を護ること。
それが俺の愛のカタチ。
・・・・・・・・・・・
(本編最終話です。今迄、読んで頂けて幸せです。本当にありがとうございました。もう少しボスとシアンとかハーミット様とかの新婚話を書きたいと思ってまして。次回から番外編!とします。まだお付き合い頂けたら宜しくお願いします!)
それを見ると幸せな気持ちで心が温かくなる。
俺達、結婚したんだ。
形式的な関係なんて必要無いと思っていた。
家族なんていらないと思っていた。
不思議・・・。
今、凄く嬉しくて仕方ない。
「んー。おはよぉ。」
ミナキがまだ眠そうな顔で俺にキュッと甘える様に抱きつく。
「おはよ。」
「ミナキ。大好き。」
そう言って目覚めのキス。
甘くて蕩けそうになる。
「ミナキ。俺ね。お前と家族になれて本当に嬉しい。」
ギュっと抱き締めてミナキの頭を優しく撫でた。
「ミナキに逢う迄、人を愛する事も愛される事も一生無いと思ってた。家族なんていらないと思っていたよ。」
優しく耳元で囁く。
「ミナキに逢えて本当に幸せ。」
ミナキを見詰めてまた優しくキスをした。
「俺が沢山、笑う様になったのも。沢山、話す様になったのも。全部ミナキが愛してくれたから。」
「ウェン。俺はウェンの存在だけで幸せ。」
嬉しい事を言ってくれる。
俺はミナキの愛がオーラとなって見える。
でも、ミナキは見えない。
だから。沢山、言葉と態度でこれから表して行こうと思っている。
それが不器用な俺の愛のカタチ?かなあ。
「愛してるよ。」
耳元で優しく囁いて首筋にキスをする。
昨日よりもまた好きになる。本当に大好きだ。
「またしたくなった・・。」
我ながら元気だ。ちょっと朝からとか照れ臭いけどミナキの上に身体を重ねる。
「実は俺も。」
ミナキも照れた様に俺の首に手を回した。
勃っているのを確認するかの様に身体に擦り寄る。
やっぱりお互い、元気だ。
「昨日したからまだ柔らかい。」
ミナキのお尻を優しく撫でる。
クチュっと入れるとミナキはギュっと抱きついてきた。
「ん・・・。うん。まだ・・そうかも。」
触られただけで悶える表情が堪らない。
「直ぐに入りそ。」
意地悪そうに言いながらも優しく身体中に甘いキスをしていく。
今日もこれからも蕩けそう。
「愛してるよ。ミナキ。」
ゆっくり優しく。
ミナキの溶けそうな顔を見ながら繋がった。
・・・・・・・・・・
昨日も沢山したのに朝からウェンの甘い囁きで身体が疼いてしまった。
本当にウェンが好き過ぎる。
俺の旦那様はウェンだぞー!!と世界に向けて叫びたいくらい自慢だ。
朝から繋がって出勤前にまたイチャイチャする。
「そろそろ仕事行くか。」
ウェンが残念そうな顔をする。
「また夜にね。」
チュッと俺からキスをする。
「そうだね。んー!今日は何処の国へ視察かな。」
ウェンは起き上がって伸びをしてから服を着始める。
「さあ?視察国って結構、早い者勝ちだよね。」
基本的に今、2人~4人で色んな国の情勢を視察している。
駆除屋は異世界人とこの世界の異能者との争いが無くなったので当初赤字になりそうだった。
マフィア同士の抗争もしょっちゅう起こる訳では無いし。
現在は駆除屋の皆さんも政府の仕事を手伝ってくれている。
「ウェン、ご飯食べたら出勤するよー。」
「うん。行こう。」
視察でマフィアと対立する事もある。そんな時はバトルもあったり。
俺は基本的に護りなんだけど。
今でも初めて結界を張れた時の事を思い出す。
ボスが付けてくれた変な名前。
――結界――
カプリスにとって都合のいい男かあ。
今ではすっかり政府にとって?
この世界にとって?
この世界の平和の為に。
俺は都合のいい男なのかもしれない。
皆を護ること。
愛する者を護ること。
それが俺の愛のカタチ。
・・・・・・・・・・・
(本編最終話です。今迄、読んで頂けて幸せです。本当にありがとうございました。もう少しボスとシアンとかハーミット様とかの新婚話を書きたいと思ってまして。次回から番外編!とします。まだお付き合い頂けたら宜しくお願いします!)
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる