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10.みんなみんな全部、大好き
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「成り行きで雅鷹と住むことになっちゃったけれど、実は雅鷹ってば和真のことが大好きでさ。和真のいいところとかちゃんと知ってるし。趣味合うよねってことで、意気投合しちゃって」
「……いや、雅鷹がオレのこと好きって……そんなの嘘だろ!?」
今まで、オレと雅鷹の間にそんな雰囲気なんて全くなかった。
七央のことを熱っぽく見つめている姿は何度も目にしたことがある。だから、雅鷹は七央のことが大好きで、オレのことは邪魔者にしか思っていないんだろうって考えていたんだけど……
「嘘じゃねーよ。高校に入学してすぐ、真っすぐに七央のことを好きって言っている和真のことを好きになった」
「はああぁああ!?」
まさかの告白に、思わず声をあげてしまった。
「なあ、ずっと好きだったんだよ。だから、次はオレに抱かせろよ」
雅鷹がずいっと顔を寄せてくる。
あ、またキスされる……と思ったら、起き上がった七央に阻止された。
「ダメー!! 和真は全部僕のものなの!!」
七央と雅鷹がオレを取り合っている姿にも驚くが、それにしたってこの状況はおかしいだろ!?
「だからって、なんで3人でヤることになったんだよ!!」
「それはオレが和真だけじゃなくて、七央のことも好きだからだな」
「だって僕は和真のことも雅鷹のことも大好きだから」
二人に同時に言われてしまって、頬に熱が集まる。
「ねぇ、和真。さっき3人でヤったの気持ち良かったよね?」
「う……ぐ……、それはまぁ……」
あんなに感じまくってしまった後に、「そんなことはない!」なんてとてもじゃないけど否定はできない。
「ならいいよね、3人で付き合うことになっても」
「それとこれとは別の話しで……」
オレは七央だけいればそれで十分だって思っているはずなのに、さっきの雅鷹のキスを思い出したら、身体の奥がズクンって疼いた気がした。
「それに、和真はさっき約束してくれたし……」
「な、何を……?」
身体の奥に灯った欲情の熱に気付かれたのかと思って、ビクリとしてしまう。
「雅鷹のことを好きになる努力をしてくれるって」
「違うっ!! それは……そういう意味じゃなくて……!!」
「愛してるよ、和真」
雅鷹に真剣な表情で言われたら、なんだかヘンな気分になってしまった。
異常に胸がドキドキしている。ああもう、これだから、顔のイイ男は!!
「僕も、和真のこと愛してる!!」
対抗するように、七央が抱きついてきて、オレはまたベッドの上に倒れた。
「みんなみんな全部、大好き。だから、ずっと一緒に居てね」
オレが大好きな七央のお願いを断れるはずもなく……
結局、この後なんとか一年遅れで二人と同じ大学に入学したオレは、なし崩し的に三人でルームシェアをすることになるのだった。
「……いや、雅鷹がオレのこと好きって……そんなの嘘だろ!?」
今まで、オレと雅鷹の間にそんな雰囲気なんて全くなかった。
七央のことを熱っぽく見つめている姿は何度も目にしたことがある。だから、雅鷹は七央のことが大好きで、オレのことは邪魔者にしか思っていないんだろうって考えていたんだけど……
「嘘じゃねーよ。高校に入学してすぐ、真っすぐに七央のことを好きって言っている和真のことを好きになった」
「はああぁああ!?」
まさかの告白に、思わず声をあげてしまった。
「なあ、ずっと好きだったんだよ。だから、次はオレに抱かせろよ」
雅鷹がずいっと顔を寄せてくる。
あ、またキスされる……と思ったら、起き上がった七央に阻止された。
「ダメー!! 和真は全部僕のものなの!!」
七央と雅鷹がオレを取り合っている姿にも驚くが、それにしたってこの状況はおかしいだろ!?
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「それはオレが和真だけじゃなくて、七央のことも好きだからだな」
「だって僕は和真のことも雅鷹のことも大好きだから」
二人に同時に言われてしまって、頬に熱が集まる。
「ねぇ、和真。さっき3人でヤったの気持ち良かったよね?」
「う……ぐ……、それはまぁ……」
あんなに感じまくってしまった後に、「そんなことはない!」なんてとてもじゃないけど否定はできない。
「ならいいよね、3人で付き合うことになっても」
「それとこれとは別の話しで……」
オレは七央だけいればそれで十分だって思っているはずなのに、さっきの雅鷹のキスを思い出したら、身体の奥がズクンって疼いた気がした。
「それに、和真はさっき約束してくれたし……」
「な、何を……?」
身体の奥に灯った欲情の熱に気付かれたのかと思って、ビクリとしてしまう。
「雅鷹のことを好きになる努力をしてくれるって」
「違うっ!! それは……そういう意味じゃなくて……!!」
「愛してるよ、和真」
雅鷹に真剣な表情で言われたら、なんだかヘンな気分になってしまった。
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「僕も、和真のこと愛してる!!」
対抗するように、七央が抱きついてきて、オレはまたベッドの上に倒れた。
「みんなみんな全部、大好き。だから、ずっと一緒に居てね」
オレが大好きな七央のお願いを断れるはずもなく……
結局、この後なんとか一年遅れで二人と同じ大学に入学したオレは、なし崩し的に三人でルームシェアをすることになるのだった。
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