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37話 俺達の、試練
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パレストリナ──トリナは話を続ける。
「エルフの方たちは、私たちの事を知りながらも私たちに手を出したりしませんでした。それどころか、人間たちにこの情報を教えることをしませんでした」
「確か、私たちはエスペランサの民の事をとても敬愛していました。強い力を正しきことに使い者達だと」
「そんな人たちなんだ」
「何か、遺跡に入ったことに罪悪感を感じるっす」
エミリの言葉、よくわかる。俺たち、ここに入って本当に良かったのだろうか。
トリナは、全く表情を変えない。
「構いません。力を受け取ること自体は。問題は、あなた達が力を持つことにふさわしいかどうかです。それに、それを封印した器具も与えなければならないですし」
「ふさわしいか──」
「あなた達に試練を与えたいと思います」
その言葉に、俺達の間に緊張が走る。一体、何が待っているのだろうか。後、封印した器具。これが、オーパーツなのだろうか。
単純な強さを図るのだろうか──それとも。そんなことを考えていると、エミリとアンネがゆっくりと手を上げた。
「えーとっす、トリナさん。それ、代償とかあるんっすか?」
「というか、私たちが本当に力とか受け取っちゃっていいの?」
「いつか、この遺跡が解析されることはわかっていました。ここにある力が目的かどうかはわかりませんが。いつかこうなるとわかっていましたから、全く問題はありません」
試練か──何が待っているのだろうか。強さを試すのだろうか。
「皆さんが正しい心を持っているか。それを試させていただきます」
その言葉に、ごくりと息をのむ。何が待っているのだろうか。
俺だけじゃない、エルムたちも武器を手に取り戦う構えを出す。どんな試練が待っているのだろうか。
「それでは、あなた達に与える試練は──」
トリナがそう言いかけた瞬間。
大きな爆発音が、遺跡一帯に鳴り響く。何が起こったのかと周囲に視線を向けた。
「もしかしたら──力を、受け取ってしまったものが??」
トリナの表情が真剣なものに変わる。何かあったのだろうか。
「試練が──近づいてくるかもしれません。皆さん、早急になってしまいましたが頼みがあります」
「早急? どういうこと?」
「魔力の気配が、こっちに近づいています。それも、私たちが戦っていかなければならないような」
「何か、あったんすか?」
「この遺跡には、その力と危険な思想故私たちが危険だと判断して封じ込めていた神様がいたのです」
「何それ」
封じ込めていた神様。破壊や憎悪に関する神様だろうか。
「それは、戦いの神でした。どうしても、守りたいもののために力を欲している人に、力を与えるものでした」
「それじゃあ、その神様はいい人なんじゃないっすか?」
キョトンとした表情になるエミリ。確かに、魔力というのはどうしても素質というものがあるから、自らの鍛錬で強くなるとよさには限りがある。だから、その可能性を広げるという事はいいことだと思うのだが。
「しかし、与える力にはリスクがありました」
「……だよね」
そうも上手くいかない世の中。そうやって簡単に与えられる力というのは、必ずリスクがあるというもの。
「力の種類の寄っては、代償で肉体が破壊されてしまったり──精神が力に取り込まれてしまったり」
「当然だよね。うまい話には、絶対裏があるって聞いてるもん」
「その為、遺跡の人たちは 封印することになったのです」
そんなことを話しているうちに、入り口に誰かが現れた。その人物が来たみたいだ。どんな事情が待っているかわからないけど、戦うしかない。
そして、目の前に現れた人物を見て、俺は言葉を失った。
「あれ、あなた達。シュウ君の仲間──だよね??」
アンネがキョトンとした表情で呟く。アンネの言葉通りだ。
そこにいたのは、間違いなくグラムたちだ。ガイン、セイル、エレナもいる。
あいつらも、ここに来ていたのか
しかし、明らかに様子がおかしい。
吊り上がったような目つき。明らかに、こっちを敵視して睨みつけている。
そして、それだけじゃない。彼らから発せられる魔力。
明らかに今まで感じたものより大きい。大きいのもそうだが、憎悪のような冷たく、重いものを感じる。
「お前ら、その力はどうした」
「フフフ──」
グラムはニヤリと笑みを向けたまま何も答えない。隣にトリナが来て呟く。
「彼らは、デュナミスから力を受け取ってしまったのかと思われます」
「デュナミス?」
「え? 彼女が、ここにいたいんですか?」
エルムがその言葉に驚いて口をふさぐ。何か、まずいことなのか?
「エルム、その人の事知ってるの?」
「はい──戦いの意思に関する女神でして。欲するものに強大な力を与えるんです」
「つまり、グラムたちは力を受け取って強くなったってことすか?」
「確かに強くなりました。しかし、それは同時にリスクにもなりえるんです」
「……だよね」
思わずため息をつく。
確かに、強くなるというのは普通は長い年月鍛錬を積んだり、様々な経験を踏んで初めて成し遂げられるもの。それを、一瞬で成し遂げるというのは確実にリスクがある。
「まず、体が順応してないのに強い力だけ手に入れても体に負担がかかって最悪肉体が強い魔力に耐えられなくなる。それだけじゃない──そういった簡単に手に入る力というのは」
「裏があるって相場が決まっています」
エルムの言葉通りだ。
「エルフの方たちは、私たちの事を知りながらも私たちに手を出したりしませんでした。それどころか、人間たちにこの情報を教えることをしませんでした」
「確か、私たちはエスペランサの民の事をとても敬愛していました。強い力を正しきことに使い者達だと」
「そんな人たちなんだ」
「何か、遺跡に入ったことに罪悪感を感じるっす」
エミリの言葉、よくわかる。俺たち、ここに入って本当に良かったのだろうか。
トリナは、全く表情を変えない。
「構いません。力を受け取ること自体は。問題は、あなた達が力を持つことにふさわしいかどうかです。それに、それを封印した器具も与えなければならないですし」
「ふさわしいか──」
「あなた達に試練を与えたいと思います」
その言葉に、俺達の間に緊張が走る。一体、何が待っているのだろうか。後、封印した器具。これが、オーパーツなのだろうか。
単純な強さを図るのだろうか──それとも。そんなことを考えていると、エミリとアンネがゆっくりと手を上げた。
「えーとっす、トリナさん。それ、代償とかあるんっすか?」
「というか、私たちが本当に力とか受け取っちゃっていいの?」
「いつか、この遺跡が解析されることはわかっていました。ここにある力が目的かどうかはわかりませんが。いつかこうなるとわかっていましたから、全く問題はありません」
試練か──何が待っているのだろうか。強さを試すのだろうか。
「皆さんが正しい心を持っているか。それを試させていただきます」
その言葉に、ごくりと息をのむ。何が待っているのだろうか。
俺だけじゃない、エルムたちも武器を手に取り戦う構えを出す。どんな試練が待っているのだろうか。
「それでは、あなた達に与える試練は──」
トリナがそう言いかけた瞬間。
大きな爆発音が、遺跡一帯に鳴り響く。何が起こったのかと周囲に視線を向けた。
「もしかしたら──力を、受け取ってしまったものが??」
トリナの表情が真剣なものに変わる。何かあったのだろうか。
「試練が──近づいてくるかもしれません。皆さん、早急になってしまいましたが頼みがあります」
「早急? どういうこと?」
「魔力の気配が、こっちに近づいています。それも、私たちが戦っていかなければならないような」
「何か、あったんすか?」
「この遺跡には、その力と危険な思想故私たちが危険だと判断して封じ込めていた神様がいたのです」
「何それ」
封じ込めていた神様。破壊や憎悪に関する神様だろうか。
「それは、戦いの神でした。どうしても、守りたいもののために力を欲している人に、力を与えるものでした」
「それじゃあ、その神様はいい人なんじゃないっすか?」
キョトンとした表情になるエミリ。確かに、魔力というのはどうしても素質というものがあるから、自らの鍛錬で強くなるとよさには限りがある。だから、その可能性を広げるという事はいいことだと思うのだが。
「しかし、与える力にはリスクがありました」
「……だよね」
そうも上手くいかない世の中。そうやって簡単に与えられる力というのは、必ずリスクがあるというもの。
「力の種類の寄っては、代償で肉体が破壊されてしまったり──精神が力に取り込まれてしまったり」
「当然だよね。うまい話には、絶対裏があるって聞いてるもん」
「その為、遺跡の人たちは 封印することになったのです」
そんなことを話しているうちに、入り口に誰かが現れた。その人物が来たみたいだ。どんな事情が待っているかわからないけど、戦うしかない。
そして、目の前に現れた人物を見て、俺は言葉を失った。
「あれ、あなた達。シュウ君の仲間──だよね??」
アンネがキョトンとした表情で呟く。アンネの言葉通りだ。
そこにいたのは、間違いなくグラムたちだ。ガイン、セイル、エレナもいる。
あいつらも、ここに来ていたのか
しかし、明らかに様子がおかしい。
吊り上がったような目つき。明らかに、こっちを敵視して睨みつけている。
そして、それだけじゃない。彼らから発せられる魔力。
明らかに今まで感じたものより大きい。大きいのもそうだが、憎悪のような冷たく、重いものを感じる。
「お前ら、その力はどうした」
「フフフ──」
グラムはニヤリと笑みを向けたまま何も答えない。隣にトリナが来て呟く。
「彼らは、デュナミスから力を受け取ってしまったのかと思われます」
「デュナミス?」
「え? 彼女が、ここにいたいんですか?」
エルムがその言葉に驚いて口をふさぐ。何か、まずいことなのか?
「エルム、その人の事知ってるの?」
「はい──戦いの意思に関する女神でして。欲するものに強大な力を与えるんです」
「つまり、グラムたちは力を受け取って強くなったってことすか?」
「確かに強くなりました。しかし、それは同時にリスクにもなりえるんです」
「……だよね」
思わずため息をつく。
確かに、強くなるというのは普通は長い年月鍛錬を積んだり、様々な経験を踏んで初めて成し遂げられるもの。それを、一瞬で成し遂げるというのは確実にリスクがある。
「まず、体が順応してないのに強い力だけ手に入れても体に負担がかかって最悪肉体が強い魔力に耐えられなくなる。それだけじゃない──そういった簡単に手に入る力というのは」
「裏があるって相場が決まっています」
エルムの言葉通りだ。
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