予想外な展開は期待してません

おんちゃん

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2章

レッドと悪役令嬢のすれ違いの理由

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「あかりん…この頃日暮にベッタリだね」



シュンと落ち込むピヨ男さんが可愛くて、いい子いい子すれば俯いてた顔が上がり落ちた眼鏡をカチャリと直す、真剣な表情で私を見つめて、おもむろに私の頬を撫ではじめるピヨ男さん…くすぐったくて身を捩って逃げようとすれば



「ダーメ!抵抗しないの!僕はあかりん不足で干からびちゃうよ…干からびたら戻すの大変だよ。僕の部屋からあかりんは2~3日外出出来なくなるよ。僕はそれはそれで楽しくて気持ち良さそうだから嬉しいけど」


「ひぃぃぃ!監禁されるのはちょっと…」


「監禁じゃないよ…恋人同士のお話合いだよ♪」


「お話合いだけで済む?私の身体に一本も触れない?」


「あかりん…」


「ん?」


「そんな事100%無理に決まってるでしょ♪」



まぁ~なんて爽やか笑顔で無理だと断言して、エロイ事しないわけないじゃんっとハッキリ言ってらっしゃる。

ヨレヨレ制服に分厚い牛乳瓶底眼鏡のヲタもさ男が、すっかりエロ魔神に変わってしまって


「こらぁ~こらぁ~エッチぃーー!」


とじゃれる様にピヨ男さんの胸をトントン叩けば


「だってあかりんと二人きりになるんだよ~無理だよ~あかりんだって好きなくせに…」



それは好きか嫌いかと言われればです。日々ピヨ男さんに私の身体は開発され、活字や絵では知り得なかった快楽に溺れさせて頂いてますが、まだお昼だしここ学園内だし学食の一角でイチャイチャしてたら目立っちゃうし…



「あかりんの顔がどんどんピンクに染まって可愛い~午後の授業お休みして帰ろっか?」


「え~ダメだよ…」



どうしてもダメ?って感じでピヨ男さんが首を傾ける、いやぁ~ん年上なのに、なんでこんなに可愛いいの、可愛いくて仕方なくて私がお持ち帰りしたい。

でもまだ授業もあるしこんな可愛いピヨ男さんにつれなくするのは心苦しいが頑張って言い聞かせなきゃ…



「お前らいい加減にしろ、真由見るなコイツらの頭の中身はピンク一色に染まってやがる」


「あっ…赤ピヨさんの存在を忘れてました、お見苦しい所をお見せしてすみません…」


「本当だよ4人で食事してるのに、お前ら二人は勝手に二人の世界を作りエロ発言連発し聞きたくないのに垂れ流してきやがって!」


「エロ発言してた自覚は無いんだけどなぁ~おかしいな~あかりんとこれから色々する計画は立てる予定だけど♪」



こらこらピヨ男さんまったく反省してない発言しないの、赤ピヨさんが本気で怒るから



「あ…でもあかりちゃんとピヨ男さん仲良しで…ちょっと羨ましいなぁ…」



顔を真っ赤に染めた日暮お姉様がモジモジしながら言った



「羨ましいって真由…何言ってるんだ…」


「だって!達也いえ…赤ピヨさん手を繋ぐぐらいしかしてくれないし…」


「「えええええええーーーー!!」」



驚くピヨ男さんと私…



「日暮お姉様…赤ピヨさんとお付き合いしてどれぐらいでしたっけ?」


「あ…うん…私が高校に入学してからすぐだから1年ちょっとぐらいかな」


「はぁぁぁぁ!?高校の1年ってメチャクチャ貴重で濃厚な1年じゃないですか、あれですか赤ピヨがヘタレなんですかぁぁ!?確かに赤ピヨはニャンニャンのネコさんだからなぁ~強引に押し倒して欲しいタイプなのかもしれないけど…」


「ちょっっっ!?待って小野、お前初対面からなかなかに失礼な奴だったけど、俺にヘタレって待てまて…いやお前らにも知って欲しい事実があるんだが…」


「ほぇぇ?」


「真由…赤ちゃんはどうしたら出来るんだっけ?」


「やだぁぁ~達也君こんな公衆の面前で何て事聞いてるのよぉぉ~!」


「日暮お姉様…達也じゃなくて赤ピヨね…」


「そうそう赤ピヨさんが卑猥な発言するから驚いちゃって大きな声をだしてごめんなさい」


「いやいや落ち着いて頂ければ大丈夫なんですが、日暮お姉様まさか赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるなんて言わないですよね?」


「あかりちゃんまで私を天然扱いして、そんな事言わないわよ…その男女の…粘液交換することによって…その…あの…」


「「粘液の交換???」」


「だからぁ~オシベとメシベでしょ…」


「「そうそう」」


「だからね…赤ピヨさんのオシベを…」


「「うんうん!!」」



なんだろ純粋無垢で可憐な日暮お姉様のお口からオシベとか聞くと、卑猥な猥談をしている気分になり、おもわずゴクリと唾を飲み込み興奮するんですけど…



「だから赤ピヨさんのオシベの舌を、私のメシベのお口に入れて粘液というか唾液の交換をする事によって交配が行われまして…」


「「ん?んんん?」」


「なのに赤ピヨさん…そのお口開けてって…避妊もしてないのに、私に口を開けて欲しいって…私も嫌なんじゃないんだよ。でも私達まだ学生の身分だし避妊無しなんて…」



キャーーーーと言いながら日暮お姉様は、真っ赤な顔を手で隠し大変照れていらっしゃる…



「んっ??ピヨ男さんどういう事だろう?」


「あかりん…たぶん日暮は…ディープ・キスで赤ちゃんが出来ると…」


「ディープ・キス…一方の者の舌が他方の舌に触れ、口の中に入る接吻の形式。舌を使ったキスは、ロマンスまたは性的な性格があり、唇、舌、口など接触に敏感で性感を高める部位を刺激する。この行為は快感を与え、非常に愛情的で、性感を高めるディープキスよね…?」


「そうだね…」


「あのね…私からも口付けしたりするのよ触れるだけの、でも赤ピヨさんたら嬉しいけどこれ以上すると先進みたくなるからって最近口付けもしてくれなくて…」


「ちゃんと保健体育勉強しましたよね?日暮お姉様???」


「勿論ですわ!でもお父様があれは嘘だと、先程言いましたが男性のオシベの舌を、女性のメシベの口に挿入する事により交配が…」




んぁぁぁぁーーー!お父様!!気持ちわかるけど、てかぁぁぁ赤ピヨちゃんと教えてあげなきゃぁぁーー!

色々突っ込み所満載でどこから突っ込めばいいのかわからない。

純粋無垢で天然な日暮お姉様だから手を出せなかったのね…



「小野…いや小野様…女性同士の貴方に、真由の性教育の方をお願いしたく…」


「「はぁぁぁぁ!?」」


「えっ…赤ピヨさん私の知識は間違ってるって事なの?えええ?」




なんていう問題をぶん投げてくるんだ赤ピヨ。でも日暮お姉様の未来を考えると、日暮パパの洗脳を解かなければいけない気もするが…


てかもしかして…乙女ゲーでこの赤井先輩と日暮さんがすれ違ってしまうのって、手を出したいのに出せず欲求不満になった赤井先輩がヒロインちゃんに寝取られるって事なのか!?




「はぁぁぁぁ!?赤ピヨお前さん最低だな…欲求不満でヒロインに押し倒されてハッピーエンドって、お前は強引男子に弱い女子か!!!だからお前さんはニャンニャンネコさんなんだよぉ!優柔不断ではない欲求不満のヘタレ男子がお前じゃぁぁぁ!!」


「えっ!?えっ!?あかりん落ち着いて…」


「小野どういう意味だ!!天然真由の性教育をお願いしたが、まるで俺が浮気者みたいな発言しやがって!た…たし…たしかに欲求不満じゃないとは断言出来ないが、俺は真由一筋だし他の奴なんて興味が無い!!」


「けっ!!それはこの一年かけて貴方は絆されるんですよ…」


「……そんな……赤ピヨさん…私以外にいい人いるの…?」


「居ないって…真由だけだよ…」



赤ピヨさんが必死に日暮さんの手をつかむ

イヤイヤしながら日暮さんは首を横に振るう



「やっぱり赤ピヨさん…ピヨ男さんが本命なの?私が無知だから、赤ピヨさんを満足させてあげられないから?ピヨ男さんが良いの?」



ウルウル涙目になった日暮さんが、赤ピヨさんに言い募る…

いやいやヒロインちゃんに寝取られるんだけど、私の影響か洗脳か赤ピヨさんがピヨ男さんに寝取られるって話になってる。すごく私的には美味しい妄想がわく展開だけど、ピヨ男さんがちょっと怒って私のお尻をツネリ始めた。



「あかりん…ちゃんと事態を収拾しなさい…!!日暮が本気にしちゃうでしょ…!美味しい妄想をもっと膨らませたいって顔をしないの!日暮も僕があかりんにベタ惚れなの見てたでしょ」


「…そうだけど…」


「もうちょっと妄想を膨らませたいけど…日暮お姉様に悲しい思いをさせたくないのでしょうがない…お姉様と女子同士でちょっと性教育をしてきますわ!赤ピヨさんこの貸しはデカイですからね。間違っても他の女にうつつを抜かす真似なんかしたら、赤ピヨさんの赤ピヨさんをちょん切ってやる!!」



「ちょっ…ちょん切るだって…お前が事態をややこしくしたのに…理不尽だ!」


「確かに少し引っ掻き回した様な気もしますが…そもそも赤ピヨさんが大切な彼女に、軽蔑されたくないってカッコつけてるから事態がややこしい方向に行ってこじらせしまうのです。その点は反省してください…」



「うっ……」




その後は日暮さんを別の人気ひとけの無い教室に連れていき、私のもてる性知識で日暮さんに性教育をした。もちろん参考資料として私の18禁薄い本を資料とさせて頂いた。

日暮さんはあまりの衝撃的事実に顔を青ざめさせ私の18禁資料を恐る恐る見ていた。




「あかりちゃん…私無知で知らなかった真実が、まさか私の胸が男性の性欲解消に繋がるなんて…それも下半身にそんな活用法が…無理むりですわあんな恐ろしい杭など、怖くてこんな行為私には…」


「そんですよね…女性は最初は痛いと聞きますし、でも赤ピヨさんは本当に日暮お姉様が大好きだから、全て欲しくなってしまうんです…」


「私が大好きだから全て欲しくなる…?」


「はい…日暮お姉様が赤ピヨさんに触れるだけの口付けをするのはなぜですか?」


「それは…柔らかく気持ち良いし…達也君を独り占めしたくて私なりの愛情表現でして…」


「そう…そういう事です。抱き合ったりキスしたりエッチしたり段階はありますが全部愛情表現なんです。」


「そうなんですね…怖いけど達也君が望むなら、私頑張りたいわ。」



あーーーー!日暮お姉様が純粋無垢で可愛い、握りこぶし作って「よっし!!」掛け声あげてる



「ゆっくりで大丈夫です。だって1年も手を出さずお姉様を見守ってた方ですもの、徐々にステップアップすれば良いですよ♪」


「そうですわねぇ~あかりちゃんとカイちゃんもゆっくりステップアップしたんですよね。羨ましいわぁ~やはり最初はそのディープキスからかしら、ドキドキしますわ♪」



ん?

んん?


私とピヨ男さんの最初?


睡姦でした…寝てる最中にキスも触りっこも、挿入も終わってました。気付けば突っ込まれてましたなんて…


言えない…そんな事言えない…


そもそもカイン先輩がピヨ男さんだったから、あんまりショック受けなくて両思いだってわかって感動に浸っていたけど、私ってかなり酷い事されてないかしら…?



「ねぇ…あかりちゃんこのご本は、可愛いらしい男性に勇ましい男性が覆い被さっておりますが?あれ…なにやら先程教わった行為みたいなんですが…」


「!!!」


「日暮お姉様!勉強にもステップアップがあります。これは上級者コースのですから、まだ初心コースのお姉様には早いんですの。また日を改めて勉強しましょうねぇ~」



首を傾けて不思議がる日暮さんが可愛い、さすがにBL18禁を純粋無垢なお姉様に見せる勇気は私にはありません!!

真っ白な雪を汚してしまいたいと思う心が無いかと言われれば、興味心で染めてみたいと思う。でも真っ白な綺麗な雪をずっと綺麗なまま眺めて居たいという気持ちもあるので、お姉様への授業はここまで、あとはヘタレ赤ピヨに引き継ぎますわ…


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