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第二章 異世界を生き抜くアウトプット
19 アプリは使い方次第
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長老のもとより、ザクザクと更に森を深く進んでいく…。もう辺りは真っ暗に近い。
しばらく歩いた先で山肌に突き当たり壁に一部横穴になった箇所までもっひーが案内してくれた。
「ここか…確かに、水没してるっぽい」
洞穴の入り口はすでに水溜まりになっており、足首くらいの深さがあるようだった…
悩んでいても仕方ないし、とりあえず…行けるとこまで行って考えるか…。
足をゆっくりと水の中に入れて地面を足先で確認して歩く。もっひーは肩に乗ってきた。一緒に行くようだ…
ゆっくりと、洞窟を進んで行くにつれじわじわ深くなる水位は、気づけば脇の下辺りになっていた…
まだ先はあるようだが、このまま進んでいいものか?一旦引き返して考えるべきでは?そう考えて後ろを振り向いたが、もっひーは前をじっと向いたままだった…
もっひー…仔もっひーや長老を助けるには、この先に行かないといけないだもんね、ずっとひとりで頑張っていたもっひーに、やっぱり引き返そう。
なんて言えないか…もう!こうなったら
女は度胸!いくっきゃない!!
一一一一一一一
更に奥へと進み足はとっくに地面に着かなくなった、平泳ぎで進んでいるがまだ先が見えない…
洞窟の奥深くは、真っ暗でヘッドライトの光が唯一の希望に感じる。
水に入ってからどのくらいの時間がたっただろうか。体が冷えているのかうまく腕が上がらなくなってきた。もっひーも毛が濡れてペタペタになっている。
「はぁ…はぁ…どうしよ、もっひーまだまだ先なのかな??」
『モッヒ…』
もっひーも限界が近いみたいだ、帰りの事を考えると引き返すなら今かもしれない…あの奥の曲がるところまで行って先が見えなかったら引き返そう、と考えて奥まで進んだが…
まだ、奥が続いていて先が見えない。
「もっひー、残念だけど引き返そう。このまま進むと帰ってこられなくなっちゃうよ…」
辛いけど仕方ない…生きていれば、別の方法を考える事もできるし、あの岩の隙間からなんとか長老を出す方法をもっひーと一緒に考えよう!
もっひーからの返事はないが、引き返そうと体の方向を変えた時…頭に着いていたヘッドライトの明かりが消えた。
「・・・・!?」
真っ暗になる。水に濡れて壊れたのかもしれない…、落ち着いて、ここまでくるのに一本道だったこのまま壁を伝っていけば迷うことなんてない。まっすぐ進めばいいだけ!大丈夫!大丈夫だから!
「はぁ、はぁ、ちゃぷ…はぁ、はぁ…」
真っ暗な中、左手に壁を伝い来た道を戻っていく、、明かりがないってものすごく怖い…もっひーが肩にいるのがわかるから、1人じゃないから頑張れてるんだと思う…1人だったら恐怖できっと泣いてる。。
明かりが無いのが辛すぎる…こんな時は、すま~ほでナビ助にいい案を聞いてみるとか…
すま~ほ…そうだ!!かじかんだ手ですま~ほを操作すると液晶が光り辺りが明るくなった!
やった!明るくなった!
すま~ほの明かりに照らされて、気持ちが少し持ち直した!
よし、ナビ助に相談して…いやなにを?もう明かりはなんとかなったし、帰りは自分で頑張るしかないし…相談することないかな?
(代)を見ながら、ナビ助に頑張って!って言ってもらおうか、なんてちょっと考えた私の目の端に(撥)の文字が入ってきた…
(撥)、撥水…………撥水!?
普段雨の時に濡れないように使うだけだけど、もしかして、今の状況を変えられるかもしれない…
やってみるしかない!
(撥)ぽち!!
アプリを作動させたその瞬間、周りの水がうねるように動き出した!
「あばばばば…」
グルグルグルグル、水の中で洗濯機みたいにグルグル回される、ひー!目が回る~もっひーを離さないようぎゅっ!と抱きしめた
グルグル回られていると突然の浮遊感に、え?と思った瞬間には地面に叩きつけられるよう落ちていた…
びたん!!・・・・!?
「…いっ………」
痛みで言葉にならない…
体をまるめて、しばらく痛みに耐えてからゆっくり起き上がった。
周りには水の壁が出来ている
「はぁ…はぁ…すごい、モーゼ?海割ったわ私…」
(撥)すごい…これがあれば水の中を歩ける!こんな使い方があったなんて知らなかった。
・・・・
違うか…私が、すま~ほもアプリも使いこなせてないんだ、ナビ助がいつか言ってた正しく使いこなすってやつ。魔法の道具は未知数すぎるよ。
「私…もっとがんばるよ、ナビ助」
ここにはいないナビ助に感謝しつつ。
密かに決意していると、抱きしめていたもっひーが動いた
『モ………モッ…ヒ……』
「もっひーしっかりして!もう大丈夫だよ、このまま歩いていけるからね!」
腕の中でぐったりするもっひーを、抱き直しながら話すと、帰ろうとした道を奥へ進むため方向転換した。
「いくよ…もっひー、必ず長老達を助けるから!」
さっきまでの不安が嘘みたいに奥へと進む事ができた。
―――――
たどり着いた先…そこは、暗い水の底に沈んでいたと信じられないくらい光に満ちた場所だった。
きっとあのまま水の中を泳いで来ても底から光を放っているのを見つけたんだと思うけど、遮るものがない今、目に痛いほどの光で溢れている…
「きっとここだよね、この光をどうしたらいいの?眩しくてよく見えない…目が痛い…」
おそらく、目的地に着いたと思われるものの…これからどうしますか?な状態に二の足を踏む。
『モッヒ…』
腕の中のもっひーが、起きてくれた。
「良かった、大丈夫もっひー?たぶん目的地に着いたよ。あの眩しいところじゃないかな??」
『モッヒー?』
もっひーは、腕の中から体を起こし周囲をキョロキョロ見回している。何が起きたのか理解できてない感じかな?さっきまで、水に沈むところだったもんね…
「モッ!?」
キョロキョロ見回していた、もっひーは光を見つけると腕から飛び降り、ゆっくり近づいていく…
「大丈夫もっひー??気をつけてね!」
私は、後ろからもっひーを見守る。頑張って!もっひー!全然見えないけど…
もっひーは光の中心に近づき、手を伸ばすと光がゆっくりと収まっていく…しばらくするともっひーは体の半分くらいある透明なボールを持っていた。
中心から光の粒が反射して先ほどほどではないが、ボールの中でキラキラしている。
このボールは水の底にある台座のようなところにあったらしい。
「もっひー、それが欲しかったもの?やったね!早く出て長老達を助けよ!」
私が声をかけると、もっひーはこちらを向いて
『モッヒー!!』
元気に返事をしてくれた。
ミッションコンプリート!!
しばらく歩いた先で山肌に突き当たり壁に一部横穴になった箇所までもっひーが案内してくれた。
「ここか…確かに、水没してるっぽい」
洞穴の入り口はすでに水溜まりになっており、足首くらいの深さがあるようだった…
悩んでいても仕方ないし、とりあえず…行けるとこまで行って考えるか…。
足をゆっくりと水の中に入れて地面を足先で確認して歩く。もっひーは肩に乗ってきた。一緒に行くようだ…
ゆっくりと、洞窟を進んで行くにつれじわじわ深くなる水位は、気づけば脇の下辺りになっていた…
まだ先はあるようだが、このまま進んでいいものか?一旦引き返して考えるべきでは?そう考えて後ろを振り向いたが、もっひーは前をじっと向いたままだった…
もっひー…仔もっひーや長老を助けるには、この先に行かないといけないだもんね、ずっとひとりで頑張っていたもっひーに、やっぱり引き返そう。
なんて言えないか…もう!こうなったら
女は度胸!いくっきゃない!!
一一一一一一一
更に奥へと進み足はとっくに地面に着かなくなった、平泳ぎで進んでいるがまだ先が見えない…
洞窟の奥深くは、真っ暗でヘッドライトの光が唯一の希望に感じる。
水に入ってからどのくらいの時間がたっただろうか。体が冷えているのかうまく腕が上がらなくなってきた。もっひーも毛が濡れてペタペタになっている。
「はぁ…はぁ…どうしよ、もっひーまだまだ先なのかな??」
『モッヒ…』
もっひーも限界が近いみたいだ、帰りの事を考えると引き返すなら今かもしれない…あの奥の曲がるところまで行って先が見えなかったら引き返そう、と考えて奥まで進んだが…
まだ、奥が続いていて先が見えない。
「もっひー、残念だけど引き返そう。このまま進むと帰ってこられなくなっちゃうよ…」
辛いけど仕方ない…生きていれば、別の方法を考える事もできるし、あの岩の隙間からなんとか長老を出す方法をもっひーと一緒に考えよう!
もっひーからの返事はないが、引き返そうと体の方向を変えた時…頭に着いていたヘッドライトの明かりが消えた。
「・・・・!?」
真っ暗になる。水に濡れて壊れたのかもしれない…、落ち着いて、ここまでくるのに一本道だったこのまま壁を伝っていけば迷うことなんてない。まっすぐ進めばいいだけ!大丈夫!大丈夫だから!
「はぁ、はぁ、ちゃぷ…はぁ、はぁ…」
真っ暗な中、左手に壁を伝い来た道を戻っていく、、明かりがないってものすごく怖い…もっひーが肩にいるのがわかるから、1人じゃないから頑張れてるんだと思う…1人だったら恐怖できっと泣いてる。。
明かりが無いのが辛すぎる…こんな時は、すま~ほでナビ助にいい案を聞いてみるとか…
すま~ほ…そうだ!!かじかんだ手ですま~ほを操作すると液晶が光り辺りが明るくなった!
やった!明るくなった!
すま~ほの明かりに照らされて、気持ちが少し持ち直した!
よし、ナビ助に相談して…いやなにを?もう明かりはなんとかなったし、帰りは自分で頑張るしかないし…相談することないかな?
(代)を見ながら、ナビ助に頑張って!って言ってもらおうか、なんてちょっと考えた私の目の端に(撥)の文字が入ってきた…
(撥)、撥水…………撥水!?
普段雨の時に濡れないように使うだけだけど、もしかして、今の状況を変えられるかもしれない…
やってみるしかない!
(撥)ぽち!!
アプリを作動させたその瞬間、周りの水がうねるように動き出した!
「あばばばば…」
グルグルグルグル、水の中で洗濯機みたいにグルグル回される、ひー!目が回る~もっひーを離さないようぎゅっ!と抱きしめた
グルグル回られていると突然の浮遊感に、え?と思った瞬間には地面に叩きつけられるよう落ちていた…
びたん!!・・・・!?
「…いっ………」
痛みで言葉にならない…
体をまるめて、しばらく痛みに耐えてからゆっくり起き上がった。
周りには水の壁が出来ている
「はぁ…はぁ…すごい、モーゼ?海割ったわ私…」
(撥)すごい…これがあれば水の中を歩ける!こんな使い方があったなんて知らなかった。
・・・・
違うか…私が、すま~ほもアプリも使いこなせてないんだ、ナビ助がいつか言ってた正しく使いこなすってやつ。魔法の道具は未知数すぎるよ。
「私…もっとがんばるよ、ナビ助」
ここにはいないナビ助に感謝しつつ。
密かに決意していると、抱きしめていたもっひーが動いた
『モ………モッ…ヒ……』
「もっひーしっかりして!もう大丈夫だよ、このまま歩いていけるからね!」
腕の中でぐったりするもっひーを、抱き直しながら話すと、帰ろうとした道を奥へ進むため方向転換した。
「いくよ…もっひー、必ず長老達を助けるから!」
さっきまでの不安が嘘みたいに奥へと進む事ができた。
―――――
たどり着いた先…そこは、暗い水の底に沈んでいたと信じられないくらい光に満ちた場所だった。
きっとあのまま水の中を泳いで来ても底から光を放っているのを見つけたんだと思うけど、遮るものがない今、目に痛いほどの光で溢れている…
「きっとここだよね、この光をどうしたらいいの?眩しくてよく見えない…目が痛い…」
おそらく、目的地に着いたと思われるものの…これからどうしますか?な状態に二の足を踏む。
『モッヒ…』
腕の中のもっひーが、起きてくれた。
「良かった、大丈夫もっひー?たぶん目的地に着いたよ。あの眩しいところじゃないかな??」
『モッヒー?』
もっひーは、腕の中から体を起こし周囲をキョロキョロ見回している。何が起きたのか理解できてない感じかな?さっきまで、水に沈むところだったもんね…
「モッ!?」
キョロキョロ見回していた、もっひーは光を見つけると腕から飛び降り、ゆっくり近づいていく…
「大丈夫もっひー??気をつけてね!」
私は、後ろからもっひーを見守る。頑張って!もっひー!全然見えないけど…
もっひーは光の中心に近づき、手を伸ばすと光がゆっくりと収まっていく…しばらくするともっひーは体の半分くらいある透明なボールを持っていた。
中心から光の粒が反射して先ほどほどではないが、ボールの中でキラキラしている。
このボールは水の底にある台座のようなところにあったらしい。
「もっひー、それが欲しかったもの?やったね!早く出て長老達を助けよ!」
私が声をかけると、もっひーはこちらを向いて
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元気に返事をしてくれた。
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