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第二章 異世界を生き抜くアウトプット
20 重力逆転ピッカー球
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洞窟から出てくると、相変わらず真っ暗だったが戻って行くうちに空が少しずつ明るくなってくる
「徹夜って人生初だ…なのになんでか全然眠くない」
色々あって興奮状態なのか、疲れているはずなのに、なぜかいつもより元気な気すらする。
もっひーと生命の岩まで戻り、隙間から長老に話しかける
「長老~取ってきたよ~、どうしたらいいの~?」
・・・・
「…?長老??」
Zzz……すぴすぴ
もしかして寝てる?人に命がけのミッションを出しておいて自分は呑気に寝てるとか…
「コラー!!」
岩に向かって、怒りをぶつける!
「何、寝てんのよ!!こっちは死にかけたんだからね!」
岩の隙間に向かって、キーキー文句を言いまくっていると
『むにゃむにゃ…お~!お?帰ってきたのか~ご苦労様じゃったな~』
呑気に起きてきた…許せん!が、ずっと文句を言っていてもしかたない。
「もー!!長老しっかりしてよね!お助けアイテム取ってきたよ、どうやって使うの?」
・・・・
『知らん』
え?なんて?
『残念ながら使い方は、知らんのじゃ…森の虫達が洞窟の奥で光る場所に行くと体が浮き上がって動きづらい、と噂していたのを聞いたのじゃ』
「虫達?」
『ワシくらいになると、動物はモチロンじゃが虫とも意思疎通できてしまうのじゃ!』
なんか、ドヤ顔してんだろうな~って感じの話し方してくるけど…結局使い方知らないって、なんなの…
『モッヒー………?』
もっひーが、光るボールを抱きながら途方にくれているように見える、もう本当に長老どうしてくれようか…
とりあえず、鑑定してみようか…本当に周りの物を浮かす?のかわかるかもしれないし。
すま~ほで光るボールを鑑定してみる。
一一一一一一一
名称 重力逆転ピッカー球
神力の強い場所で、水が神力を十分に含んだ場合に雷のような強い刺激を与えると水の結晶化がまれに発生する。結晶化したものの効果はランダムで様々な結晶が存在する。とても貴重なもので売れば100億GOは下らない。
使い方
叩き割ると周りのものの重さが無くなり支えの無い物はわずかな間、全て浮き上がる。
一一一一一一一
使い方を見たかったのに、鑑定の内容を見てしまったら、本当に割ってしまっていいのか…という気持ちになってしまった。
売れば100億GO………売れば100億……
これがあれば帰れる…?
帰りたい…
これを売れば…
これを売ってしまえば…
心の声が溢れてくる、このボール1個があれば私は帰れる。
これさえあれば…
持って走れば…
疲れきっている、もっひーはたぶん着いてこられない…
持って、
走って、
ニゲタライイ…
もっひーが持っている球に手をかける。
『モッヒー??』
もっひーが、大きな緑の瞳で私を見ている…使い方がわかった?とでも言いたげに期待を込めているのか、瞳はキラキラと、とても綺麗だ…
・・・・
私は………もっひーから球を受け取ると強く握りしめ
地面に叩きつけた!!
ガッシャーン!!球はガラスが割れたような音を立てて砕けて散る瞬間、辺りは目を開けられないほどの光に包まれた。
モワァッ、とした気持ち悪い感覚が全身を包んだと思ったら体が浮き上がる!
「わっ、わっ、わー!!」
周りの物も、浮き上がる!
『モッヒー!??』
もっひーも浮き上がり、岩も浮き上がり始める
大きな岩の塊が一斉に浮き上がるのは、いままでに見たことがない光景で、やっぱり異世界だわっとなんだかすごく実感した。
浮き上がった岩の隙間にピンク色の小さな影が見え隠れする。
「長老ー!??」
『モッヒー!!』
宇宙飛行士のように空を泳いで、岩の塊を避けていく
「…え?」
岩の塊を避けて、たどり着いた先にはもっひーと同じくピンクの体毛に長い眉毛をした、もももももっひーがいた。
いたー!!けど…
けどー!!
おそらく長老?もももももっひーは赤いフンドシつけている。
「なんで、赤フンドシー!?」
一一一一一一一
しばらくすると、球の効果が収まり、浮き上がっていたものは地面にゆっくりと落ちていく。
スタッ!と音でもしそうなくらい、姿勢よく着地した長老の前に、私はドサッと、もっひーはスタッ!と着地した。
『旅人よ、ほんに助かった、ありがとう。もももももっひー、お前も頑張ったのー助かったぞ。』
『モッヒー!』
褒められた、もっひーは飛び上がって喜んでいる。
「長老質問です、なぜ赤フンドシを着けているのですか?」
あれだけ、死にかけて大変だったから出てきたら文句を言ってやろう!と思っていたのに、実物のインパクトが強すぎて言いたかった事は全てどこかへ飛んでいき、変な疑問だけが残っていた。
『カッコいいからじゃ!』
ガクッ!
その答えに、膝から崩れ落ちた…
一一一一一一一
一気に疲れが出たのか、崩れ落ちた姿勢のまま急に眠気が襲ってくる。
そのままの姿勢から、もっひーと長老が喜び合っているのが見え、持って逃げなくて良かった…と思った。
あの時、罪悪感なんて、一瞬の事だと思った。
もももももっひーがこのまま絶滅してしまっても自分の世界に帰る私には関係ない。
目の前にあるチャンスを掴め!って思った。
でも、キラキラした目を向けてくるもっひーを見て、初めてもっひーを抱き上げた時を思い出した。
もっひーをだっこして、あったかい。って思った事を…
自分以外のぬくもりに、私は泣きたいくらい寂しかったと気づいたんだ…..
あったかくてお日さまの匂いがして。抱いた重さでもっひーも私も生きていると実感した。そう実感した。
異世界に来て、現実だって理解したつもりだったし、ひとりでもがんばれる!と思っていたし、でも…どこかでまだ、それでもまだ夢みたいだって…そう思ってた。
そんな私にもっひーの体温と重さは、
ああ、生きてるんだなって。そう思った。
だから…これは
私なりの「ありがとう」だよ、もっひー。
あなたのおかげで私はこの世界を本当の意味で受け入れられたから…
なんて…ね、単純に情がわいちゃったんだけど…
甘いな~私…
早く帰りたいのにな~…
でも…まぁいいか…2人幸せそうだしね
また…あしたから…が…ん…ば……ろ…う……
もっひー達の声を聞きながら、私は激しい眠気に意識を手放した。
Zzz・・・・
「徹夜って人生初だ…なのになんでか全然眠くない」
色々あって興奮状態なのか、疲れているはずなのに、なぜかいつもより元気な気すらする。
もっひーと生命の岩まで戻り、隙間から長老に話しかける
「長老~取ってきたよ~、どうしたらいいの~?」
・・・・
「…?長老??」
Zzz……すぴすぴ
もしかして寝てる?人に命がけのミッションを出しておいて自分は呑気に寝てるとか…
「コラー!!」
岩に向かって、怒りをぶつける!
「何、寝てんのよ!!こっちは死にかけたんだからね!」
岩の隙間に向かって、キーキー文句を言いまくっていると
『むにゃむにゃ…お~!お?帰ってきたのか~ご苦労様じゃったな~』
呑気に起きてきた…許せん!が、ずっと文句を言っていてもしかたない。
「もー!!長老しっかりしてよね!お助けアイテム取ってきたよ、どうやって使うの?」
・・・・
『知らん』
え?なんて?
『残念ながら使い方は、知らんのじゃ…森の虫達が洞窟の奥で光る場所に行くと体が浮き上がって動きづらい、と噂していたのを聞いたのじゃ』
「虫達?」
『ワシくらいになると、動物はモチロンじゃが虫とも意思疎通できてしまうのじゃ!』
なんか、ドヤ顔してんだろうな~って感じの話し方してくるけど…結局使い方知らないって、なんなの…
『モッヒー………?』
もっひーが、光るボールを抱きながら途方にくれているように見える、もう本当に長老どうしてくれようか…
とりあえず、鑑定してみようか…本当に周りの物を浮かす?のかわかるかもしれないし。
すま~ほで光るボールを鑑定してみる。
一一一一一一一
名称 重力逆転ピッカー球
神力の強い場所で、水が神力を十分に含んだ場合に雷のような強い刺激を与えると水の結晶化がまれに発生する。結晶化したものの効果はランダムで様々な結晶が存在する。とても貴重なもので売れば100億GOは下らない。
使い方
叩き割ると周りのものの重さが無くなり支えの無い物はわずかな間、全て浮き上がる。
一一一一一一一
使い方を見たかったのに、鑑定の内容を見てしまったら、本当に割ってしまっていいのか…という気持ちになってしまった。
売れば100億GO………売れば100億……
これがあれば帰れる…?
帰りたい…
これを売れば…
これを売ってしまえば…
心の声が溢れてくる、このボール1個があれば私は帰れる。
これさえあれば…
持って走れば…
疲れきっている、もっひーはたぶん着いてこられない…
持って、
走って、
ニゲタライイ…
もっひーが持っている球に手をかける。
『モッヒー??』
もっひーが、大きな緑の瞳で私を見ている…使い方がわかった?とでも言いたげに期待を込めているのか、瞳はキラキラと、とても綺麗だ…
・・・・
私は………もっひーから球を受け取ると強く握りしめ
地面に叩きつけた!!
ガッシャーン!!球はガラスが割れたような音を立てて砕けて散る瞬間、辺りは目を開けられないほどの光に包まれた。
モワァッ、とした気持ち悪い感覚が全身を包んだと思ったら体が浮き上がる!
「わっ、わっ、わー!!」
周りの物も、浮き上がる!
『モッヒー!??』
もっひーも浮き上がり、岩も浮き上がり始める
大きな岩の塊が一斉に浮き上がるのは、いままでに見たことがない光景で、やっぱり異世界だわっとなんだかすごく実感した。
浮き上がった岩の隙間にピンク色の小さな影が見え隠れする。
「長老ー!??」
『モッヒー!!』
宇宙飛行士のように空を泳いで、岩の塊を避けていく
「…え?」
岩の塊を避けて、たどり着いた先にはもっひーと同じくピンクの体毛に長い眉毛をした、もももももっひーがいた。
いたー!!けど…
けどー!!
おそらく長老?もももももっひーは赤いフンドシつけている。
「なんで、赤フンドシー!?」
一一一一一一一
しばらくすると、球の効果が収まり、浮き上がっていたものは地面にゆっくりと落ちていく。
スタッ!と音でもしそうなくらい、姿勢よく着地した長老の前に、私はドサッと、もっひーはスタッ!と着地した。
『旅人よ、ほんに助かった、ありがとう。もももももっひー、お前も頑張ったのー助かったぞ。』
『モッヒー!』
褒められた、もっひーは飛び上がって喜んでいる。
「長老質問です、なぜ赤フンドシを着けているのですか?」
あれだけ、死にかけて大変だったから出てきたら文句を言ってやろう!と思っていたのに、実物のインパクトが強すぎて言いたかった事は全てどこかへ飛んでいき、変な疑問だけが残っていた。
『カッコいいからじゃ!』
ガクッ!
その答えに、膝から崩れ落ちた…
一一一一一一一
一気に疲れが出たのか、崩れ落ちた姿勢のまま急に眠気が襲ってくる。
そのままの姿勢から、もっひーと長老が喜び合っているのが見え、持って逃げなくて良かった…と思った。
あの時、罪悪感なんて、一瞬の事だと思った。
もももももっひーがこのまま絶滅してしまっても自分の世界に帰る私には関係ない。
目の前にあるチャンスを掴め!って思った。
でも、キラキラした目を向けてくるもっひーを見て、初めてもっひーを抱き上げた時を思い出した。
もっひーをだっこして、あったかい。って思った事を…
自分以外のぬくもりに、私は泣きたいくらい寂しかったと気づいたんだ…..
あったかくてお日さまの匂いがして。抱いた重さでもっひーも私も生きていると実感した。そう実感した。
異世界に来て、現実だって理解したつもりだったし、ひとりでもがんばれる!と思っていたし、でも…どこかでまだ、それでもまだ夢みたいだって…そう思ってた。
そんな私にもっひーの体温と重さは、
ああ、生きてるんだなって。そう思った。
だから…これは
私なりの「ありがとう」だよ、もっひー。
あなたのおかげで私はこの世界を本当の意味で受け入れられたから…
なんて…ね、単純に情がわいちゃったんだけど…
甘いな~私…
早く帰りたいのにな~…
でも…まぁいいか…2人幸せそうだしね
また…あしたから…が…ん…ば……ろ…う……
もっひー達の声を聞きながら、私は激しい眠気に意識を手放した。
Zzz・・・・
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