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ハロウィンナイトー吸血鬼に扮した英国子爵は天涯孤独な少女を甘い牙にかけ、陶酔させる
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「無理、です……」
掠れた虫の息のようなマドレーヌの小さい声が囁く。
その囁きに、クリスティアンが心の中で答える。
あぁ……もう、無理なんだ。何を言われても……
股を割るようにしてクリスティアンの躰が捩じ込まれる。彼の膝がしっとりと濡れたシーツに触れる。
「すごく、濡れてる……」
確かめるようにクリスティアンの指先がシーツを撫でる。
恥ずかしくて、死にそう……
羞恥で顔を真っ赤にしてマドレーヌは俯いた。そんな彼女の表情に、クリスティアンは強く引き付けられた。
マドレーヌ……どれだけ僕を煽れば気が済むの?
マドレーヌの顎をクリスティアンの指が捉え、グイッと彼の方へと向かせられる。マドレーヌの少し怯えたような色香を帯びた顔が、クリスティアンの嗜虐心を煽る。
逃さないよ……
「僕に、どうして欲しいの?」
月明かりに照らされたクリスティアンの端整な顔が、マドレーヌに迫る。美しく妖しいその顔立ちと表情に、ゾクゾクとマドレーヌの躰が震える。
今、クリスティアンの瞳には欲望の炎が煌々と燃え、妖艶さを増していた。
クリスティアンの指が蜜壺から零れる蜜とシーツを繋ぐ銀糸を掬い取り、蜜の絡んだ指先を濡れた唇へと寄せると、わざと見せつけるように舌で舐め取る。淫猥な行為も、クリスティアンによって齎されると美しく妖艶に見えてしまう。
蜜に濡れていた指先が、マドレーヌの顎を再び捉える。
「ねぇ……どうして、欲しい?」
同じ質問を、今度は先程よりも強い声音で尋ねられる。
君のその唇で、聞かせて?
「わ、たし、は……」
逃れ、られないの……?
今日のクリスティアン様は、いつもの優しくて甘いクリスティアン様とは違う。
けれど、そんな彼にどうしようもなく惹かれる自分がいた。
射るようなクリスティアンの視線に刺され、 マドレーヌがまるで逃げ場所を探すように、目を泳がせながら必死に言葉を紡いでいく。
「もっと……クリスティアン様に、触れて欲しいです……」
もう、これ以上は……無理。
懇願するようにクリスティアンの瞳を覗き込む。その仕草にクリスティアンの中から愛しさが心の奥底から湧き上がるが、同時に欲情が突き抜けるように溢れ出し、躰中を浸透させていく。
「どこを、触れて欲しいの?」
クリスティアンの鼻がマドレーヌの鼻先に触れ、お互いの吐息が感じられる距離まで近づく。
「クリスティアン、様……」
分かってる、筈なのに……ハロウィーンの魔物が、クリスティアン様に取り憑いているのかもしれない。
それとも……彼の本心を喚び起こしているの?
困ったように眉を顰めるマドレーヌの悩まし気な表情さえも、今はクリスティアンの欲情を煽る材料でしかない。
優しくしたいのに……それを上回るほどにマドレーヌを壊してしまうほどの激しい想いに飲み込まれていく……
今宵、ハロウィーンの魔物が僕に取り憑いているのかもしれない。
それとも……僕の本心が喚び起こされたのか?
クリスティアンの瞳が妖しく照らし出される。
「答えられないなら……」
「……っ!!」
「いいよ。躰に聞くから」
クリスティアンの顔がマドレーヌから離れ、安堵する間もなくその美しい顔が双丘へと近づき、蜜が溢れ出る秘部へと近付いた。クリスティアンの熱い舌が、花弁の中心の窪みの稜線をなぞる。
「あっ、ハァァ……」
既に紅く硬い花芽が勃ち上がり、その熱い舌の愛撫を待ちきれないとばかりにピクピクとひくつく。普段のマドレーヌからは想像できない匂い立つほどの色気に当てられ、クリスティアンは眩暈すら覚えた。
マドレーヌの蜜壺からは、蜜がどんどん溢れ出ていた。
マドレーヌの花芽に触れてその感触を確かめたい。その中に眠っている花芯を舐め回して、めくるめく快楽に溺れさせたい……
そんな欲が津波のようにクリスティアンに押し寄せてくるが、それを必死で耐える。
まだ、だよ。まだ、触れてあげない……
クリスティアンの舌は花弁の稜線を上に下にとなぞるばかりで、花芽に辿り着く気配はない。マドレーヌの欲情が焚き付けられる。
ハァ……苦しい……疼きが……私の躰を締め付ける……
もう、限界だった。
マドレーヌが、苦しそうに喘ぎ声混じりに声を溢す。
「ハァッ、ハァッ……クリスティアン様っ、お、ねがい……です、からっ……ハァッ……意地悪……しない、でっ……くださいハァッ、ハァッ……」
息も絶え絶えに溢されるマドレーヌの言葉にゾクゾクとクリスティアンの全身が粟立つ。
「可愛すぎるマドレーヌのせいだよ? その欲情に濡れた瞳……堪らない……」
掠れた虫の息のようなマドレーヌの小さい声が囁く。
その囁きに、クリスティアンが心の中で答える。
あぁ……もう、無理なんだ。何を言われても……
股を割るようにしてクリスティアンの躰が捩じ込まれる。彼の膝がしっとりと濡れたシーツに触れる。
「すごく、濡れてる……」
確かめるようにクリスティアンの指先がシーツを撫でる。
恥ずかしくて、死にそう……
羞恥で顔を真っ赤にしてマドレーヌは俯いた。そんな彼女の表情に、クリスティアンは強く引き付けられた。
マドレーヌ……どれだけ僕を煽れば気が済むの?
マドレーヌの顎をクリスティアンの指が捉え、グイッと彼の方へと向かせられる。マドレーヌの少し怯えたような色香を帯びた顔が、クリスティアンの嗜虐心を煽る。
逃さないよ……
「僕に、どうして欲しいの?」
月明かりに照らされたクリスティアンの端整な顔が、マドレーヌに迫る。美しく妖しいその顔立ちと表情に、ゾクゾクとマドレーヌの躰が震える。
今、クリスティアンの瞳には欲望の炎が煌々と燃え、妖艶さを増していた。
クリスティアンの指が蜜壺から零れる蜜とシーツを繋ぐ銀糸を掬い取り、蜜の絡んだ指先を濡れた唇へと寄せると、わざと見せつけるように舌で舐め取る。淫猥な行為も、クリスティアンによって齎されると美しく妖艶に見えてしまう。
蜜に濡れていた指先が、マドレーヌの顎を再び捉える。
「ねぇ……どうして、欲しい?」
同じ質問を、今度は先程よりも強い声音で尋ねられる。
君のその唇で、聞かせて?
「わ、たし、は……」
逃れ、られないの……?
今日のクリスティアン様は、いつもの優しくて甘いクリスティアン様とは違う。
けれど、そんな彼にどうしようもなく惹かれる自分がいた。
射るようなクリスティアンの視線に刺され、 マドレーヌがまるで逃げ場所を探すように、目を泳がせながら必死に言葉を紡いでいく。
「もっと……クリスティアン様に、触れて欲しいです……」
もう、これ以上は……無理。
懇願するようにクリスティアンの瞳を覗き込む。その仕草にクリスティアンの中から愛しさが心の奥底から湧き上がるが、同時に欲情が突き抜けるように溢れ出し、躰中を浸透させていく。
「どこを、触れて欲しいの?」
クリスティアンの鼻がマドレーヌの鼻先に触れ、お互いの吐息が感じられる距離まで近づく。
「クリスティアン、様……」
分かってる、筈なのに……ハロウィーンの魔物が、クリスティアン様に取り憑いているのかもしれない。
それとも……彼の本心を喚び起こしているの?
困ったように眉を顰めるマドレーヌの悩まし気な表情さえも、今はクリスティアンの欲情を煽る材料でしかない。
優しくしたいのに……それを上回るほどにマドレーヌを壊してしまうほどの激しい想いに飲み込まれていく……
今宵、ハロウィーンの魔物が僕に取り憑いているのかもしれない。
それとも……僕の本心が喚び起こされたのか?
クリスティアンの瞳が妖しく照らし出される。
「答えられないなら……」
「……っ!!」
「いいよ。躰に聞くから」
クリスティアンの顔がマドレーヌから離れ、安堵する間もなくその美しい顔が双丘へと近づき、蜜が溢れ出る秘部へと近付いた。クリスティアンの熱い舌が、花弁の中心の窪みの稜線をなぞる。
「あっ、ハァァ……」
既に紅く硬い花芽が勃ち上がり、その熱い舌の愛撫を待ちきれないとばかりにピクピクとひくつく。普段のマドレーヌからは想像できない匂い立つほどの色気に当てられ、クリスティアンは眩暈すら覚えた。
マドレーヌの蜜壺からは、蜜がどんどん溢れ出ていた。
マドレーヌの花芽に触れてその感触を確かめたい。その中に眠っている花芯を舐め回して、めくるめく快楽に溺れさせたい……
そんな欲が津波のようにクリスティアンに押し寄せてくるが、それを必死で耐える。
まだ、だよ。まだ、触れてあげない……
クリスティアンの舌は花弁の稜線を上に下にとなぞるばかりで、花芽に辿り着く気配はない。マドレーヌの欲情が焚き付けられる。
ハァ……苦しい……疼きが……私の躰を締め付ける……
もう、限界だった。
マドレーヌが、苦しそうに喘ぎ声混じりに声を溢す。
「ハァッ、ハァッ……クリスティアン様っ、お、ねがい……です、からっ……ハァッ……意地悪……しない、でっ……くださいハァッ、ハァッ……」
息も絶え絶えに溢されるマドレーヌの言葉にゾクゾクとクリスティアンの全身が粟立つ。
「可愛すぎるマドレーヌのせいだよ? その欲情に濡れた瞳……堪らない……」
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