ずっとそばにいるから 〜Ωは幼なじみに愛される〜

腐男子ミルク

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第23話  嘘つき

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「……遥輝。」

呼び止めたいのに、喉が張りついたように声が出ない。
冷たい風が吹き抜けるたびに、遥輝の後ろ姿が遠ざかるような気がした。

「もう、帰れよ。」

遥輝の声は驚くほど静かで、何かを押し殺したようだった。
遊馬は思わず一歩踏み出したが、遥輝の背中がピクリと震えるのが見えた。

「……俺は……」

「帰れって言ってんだよ!!」

遥輝が振り返った。
その顔には怒りも、悲しみも、何もなかった。

——まるで感情を捨てたような、虚無の表情。

「お前と話すことなんて、もう何もねぇ。」

「遥輝……」

「俺は ‘お前のことを好きだった’。」

その言葉が、夜の闇に沈んでいく。

「でも、もう ‘終わり’ なんだよ。」

「終わり……?」

「そうだよ。 ‘俺たちは兄弟’ だ。だったら、もう ‘何も望んじゃいけない’ んだよ。」

遥輝はゆっくりと笑った。

「なぁ、遊馬。 ‘兄弟でよかった’ な。」

「お前……」

「そうじゃなきゃ、俺は ‘お前を求めてしまってた’ かもしれねぇから。」

遊馬の心臓が強く脈打った。

「じゃあな。」

遥輝はもう二度と振り返らないように歩き出した。
遊馬はその背中を見つめながら、歯を食いしばる。

「……ふざけんなよ。」

微かに震える声で、遊馬は呟いた。

「そんなこと、言わせるために ‘お前を好きになったんじゃねぇ’ んだよ……!!」

——バチンッ!!

次の瞬間、遊馬は思い切り拳を壁に叩きつけた。
拳がズキズキと痛むが、そんなことどうでもよかった。

遥輝の足音が遠ざかっていく。
遊馬は追いかけようとする足を必死に止めた。

「俺が追いかけたら…… ‘遥輝は壊れてしまう’。」

分かっていた。
今の遥輝をこれ以上追い詰めたら、きっと戻れなくなる。

でも——

「……クソッ!!!」

叫びを夜空にぶつけるしかなかった。

***

遊馬と喧嘩別れして、俺は足早に部屋に戻った。ドアをバタンと閉めて、鍵をかけた瞬間、胸が締め付けられるみたいに苦しくて、涙がポロッと溢れた。

「もう…いいよね…」

俺はベッドにドサッと倒れ込んだ。でも、その瞬間、体が急に熱くなって、心臓がドクドクうるさく鳴り始めた。頭がぼーっとして、全身がゾクゾク震え出す。やばい…ヒートだ。こんなタイミングで発症するなんて、最悪すぎる。  
俺はシーツをぎゅっと握って、華奢な体を丸めたけど、熱が収まらねぇ。汗がじわっと滲んで、シャツが肌に張り付いてくる。体の奥が疼いて、アナルが勝手にヒクヒクし始めた。恥ずかしくて顔が真っ赤になったけど、頭に浮かぶのは遊馬の顔。あいつとは異母兄弟だって知ってるのに、あの優しい笑顔とゴツい手で抱きしめられた感触が忘れられなくて、心がぐちゃぐちゃになる。

「遊馬…ダメなのに…」

体が言うこと聞かねぇ。  
俺は震える手で枕元のローションを手に取った。キャップを開けると、ヌルッとした液体が指先に垂れて、冷たい感触にビクッと肩が震える。ベッドに仰向けになって、細い足を少し開いた。恥ずかしすぎて

「こんなこと…やだ…」

言葉とは反対に体は自然に遊馬を想うと疼きが強まって、アナルから愛液がじゅわっと溢れ出しやがった。俺は指をそっと尻の間に這わせて、ローションと混ざった愛液をヌルヌル擦り込んだ。  

「んっ…!」  

ちっちゃい声が漏れて、俺は慌てて唇を噛んだ。アナルが熱くて、指先が触れただけでヒクヒク蠢く。愛液がドロッと太腿に垂れて、シーツにべっちゃり染みを作っちまう。俺は遊馬の低い声を想像して、「遥輝…可愛いな」って耳元で囁かれた記憶がフラッシュバックしてきた。異母兄弟なのに、あいつの優しい手が恋しくて、俺は指をゆっくりアナルに押し込んだ。  
グチュッ…!  
熱い粘膜が指に絡みついて、ローションと愛液が混ざったヌチャヌチャした音が響く。

「んぁっ…遊馬っ…!」

女みたいに情けない喘いで、顔が真っ赤になって涙目になった。指を第一関節まで入れて、窄まった入り口をそっと広げる。愛液が溢れてきて、指の周りにドロドロ絡みついてくる。俺は目を閉じて、遊馬のゴツい体が俺を包むのを想像した。あいつの熱い息が首筋にかかるのを思い浮かべながら、指を第二関節までズブッと突っ込んだ。  

「はぁっ…遊馬…ダメなのに…気持ちいい…!」   

愛液がグチュグチュ溢れて、指を動かすたびにシーツにべチャべチャ垂れ落ちる。俺はもう一本指を加えて、熱い内壁をグチャグチャかき回した。アナルの中が遊馬の形を欲しがるみたいに締まって、愛液が指の間からブチュッと噴き出す。太腿がヌルヌルで、シーツが愛液でぐっしょり濡れて、部屋中に甘い臭いが広がる。俺は華奢な体をくねらせて、遊馬の名前をちっちゃい声で何度も呼んだ。   

「遊馬…触って…俺を…!」  

俺は指を深くまで突っ込んで、前立腺をグリグリ擦った。愛液がドバッと溢れて、尻の間に溜まったヌルヌルの液体が太腿を伝ってシーツに染み込む。指を抜き差しするたびにグチュッ!ヌチャッ!って下品な音が響いて、俺の華奢な体がビクビク跳ねる。恥ずかしいのに、遊馬を想うと気持ちよさが止まらなくて、俺はシーツをぎゅーっと握って喘いだ。  
愛液が止まらなくて、アナルからドロドロ垂れるたび、

「やだっ…こんなに濡れて…!」

でもやめられない。遊馬の優しい目と熱い手が頭から離れなくて、俺は指を激しく動かして、自分を慰めるしかなかった。  

ヒートの熱が強すぎて、体がもっと深いとこを求めて疼きやがる。俺は震える手でベッドの下からディルドを取り出した。太くて黒いそいつは、遊馬の巨根を思い出すようなサイズで、恥ずかしさでかったが本能には逆らえない。手が勝手に動いちまう。ローションをたっぷり塗りたくって、ヌルヌルのディルドをアナルに押し当てた。  

「んっ…はぁっ…!」  

先端がズブッと入った瞬間、愛液がドバッと溢れて、尻の間にヌルヌル溜まる。

「遊馬…これ…奥まで…!届いて気持ちいい」

そんなことを喘ぎながら、ディルドをゆっくり奥まで押し込んだ。グチュグチュ!って粘っこい音が響いて、アナルがディルドに無理やり広げられる。熱い粘膜がそいつに吸い付いて、愛液がディルドの表面をドロドロ濡らす。俺は華奢な体をくねらせて、遊馬の名前をちっちゃい声で何度も呼んだ。  

「遊馬…もっと…奥まで…!」  

俺はディルドを深くまで突っ込んで、前立腺をガンガン擦った。愛液がブチュッと噴き出して、太腿を伝ってシーツにぐっしょり染み込む。ディルドを抜き差しするたびに、グチャッ!ヌチャッ!って下品な音が響いて、俺の細い腰がビクビク跳ねる。遊馬の優しい目と熱い手が頭に浮かんで、俺はディルドを激しく動かした。愛液が止まらなくて、アナルからドロドロ垂れるたび、シーツがべちゃべちゃに濡れちまう。  

「んぁっ…!遊馬っ…イク…!」  

ディルドを奥まで突き刺して、前立腺をグリグリ押し潰すと、体が一気に限界を迎えた。次の瞬間、アナルから愛液がドバッと溢れて、潮がブシャアッ!って噴き出した。透明な液体が太腿とシーツにべチャべチャ飛び散り、ディルドを抜いた瞬間、アナルがヒクヒク痙攣して愛液と潮が混ざったヌルヌルがドロリと垂れる。 

「やだっ…こんなに…出ちゃった…!」 

シーツは愛液と潮でぐしょ濡れになって、部屋中に甘くて淫靡な臭いが充満してる。俺は華奢な体を震わせて、遊馬を想いながら

「…大好きだよ…遊馬」


恥ずかしさと快感で頭がぐちゃぐちゃになって、俺はシーツをぎゅーっと抱きしめた。  

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