華麗なる人脈でハーレムを~アラブの王族はハンパなかった~

のらしろ

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第83話 母娘を連れての帰国

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 夜明けのコーヒーをとか考えていたが、我らの日常は、全員で朝食を頂くことにしていた。
 なので、朝食を食べるためにダイニングに入ると、そこにはいつものようにここにいる女性女奴隷たち全員が俺のことを待っていた。

 当然のように聡子さん母娘もいる。
 皆で朝食を食べる前にアリアさんからダイニングホールに俺のことを待っていたみんなに聡子さん母娘について説明があり、聡子さんから簡単な挨拶を貰って朝食を頂いた。

 なので、ハードボイルド小説??恋愛小説??のように格好の良い物じゃないが夜明けのコーヒーを女性ばかり10名以上で頂くことになった。

 そんな感じの朝食の風景なので、当然のごとく幸子さんは驚いていた。
 女性ばかり、しかも美人が10名以上、尚子さんから簡単に説明があったのだろうか、このほかにも10名上の女性が常時俺の周りにいることも聞かされていたようだ。

 多分そのためだろうが、幸子さんはなんだか機嫌が悪そうだ。
 聡子さんの方は、全てを受け入れているようで、割と機嫌も良さそうなのが救いだ。
 日本への帰国は流石に今日では無理そうなので、朝の段階で聡子さん母娘に、明日の移動を伝えてある。

 俺の方は、コロンビア政府からの宿題について打ち合わせをしておかないといけなくなるので、忙しくなる。
 この後はエニス王子や皇太子殿下を交えて打ち合わせをした後に、電話会議で東京にある事務所とも話し合う。

 聡子さん母娘の面倒は尚子さんに任せて、尚子さんに二人の母娘に対して俺の近況も説明してもらう。
 あの二人には隠さずに女性関係を説明しておくことになっている。
 説明を聞いて逃げ出さないか正直不安はあるが、こればかりはどうしようもない。

 尚子さんのお上手な説明を期待しよう。
 尚子さんも東京にいるかおりさんのところに受け入れの準備を頼むための電話会議をするようだ。
 かおりさんは俺の方で忙しくなるので、誰か別の人が担当するのだろうか。
 まあ、どちらにしても、聡子さん母娘の受け入れについては俺には分からないので、完全に任せることになっている。

 アリアさんからは、『あちらにはお役人もすぐそばにいるので大丈夫ですよ。』と言われているので安心している。

 予想に違わず、忙しい一日だった。
 昼食すら聡子さん達とも会えずに、ほとんど会議室に缶詰で仕事を終えた。

 その分の成果はきちんと出たのでまあまあ満足ではあった。
 明日以降日本でお役人を交えて少しばかりの打ち合わせで、丸投げできるところまではこちら側の意思は統一できた。

 一方聡子さんの方も、無事尚子さんからの説明と説得が終わったようで、聡子さんのパイロット就任についての合意と、幸子さんの東京の高校への転校についての合意も取れた。

 驚くことに、幸子さんの通うことになる高校も既に決めた様だ。
 あそこに詰めているお役人たちの優秀さの証明だろうと、アリアさんもこの仕事には賞賛を送っていた。

 今度銀座当たりの洋菓子でも差し入れを考えよう。
 聡子さんのパイロット契約も無事済ませたので、共同の雇用主でもあるエニス王子にも紹介をしないといけないため、早速今晩の夕食を一緒にして貰う手はずを整えた。

 聡子さん達には申し訳ないが、今回の夕食はきちんとドレスコードを守ってもらう。
 そのあたりに抜かりのないアリアさんたちが聡子さんと幸子さん様にイブニングドレスを借りてきた。

 流石は女性と言えばいいのか、二人とも何が始まるか分からないので、酷く驚いているが、自身が奇麗に着飾ることはうれしいようだ。
 二人とも顔がにやけている。

 しかし、女性は変わるものだ。
 二人とも十分に美人の範疇に入るが、着飾ると別次元になった。
 あの二人は俺の物だ。
 俺も何だか嬉しくなる。

 その二人をエスコートして、皇太子府のダイニングホールにやってきた。
 二人を中にエスコートしながら入ると、既に殿下や王子は二人を待っている。
 俺は、殿下たちに二人を紹介して食事が始まった。

 二人とも英語が堪能なはずなのだが、食事中はほとんど無言だった。
 これには俺だけでなく殿下たちも呆れたが、おれがきちんとフォローしておいた。
 どこの世界に、一般人が王族とのプライベートな食事を一緒にして平常でいられるのかと、庶民の感覚でどのように感じているかを説明して納得してもらった。

 当然、食事から解放された二人に相当文句を言われた。
 その後は裸のお付き合いだ。
 今回は、アリアさんも混じっての乱交だった。
 親子丼プラスっていうやつだった。

 いや~、本当に久しぶりにドレス姿の女性から衣服をはがしての……燃えたね。
 とにかく、燃えた。
 さすがにアリアさんからドクターストップがかかったくらい燃えたよ。
 その為もあって、今回はなぜか異常に疲れた。
 もっともその分気持ちはよかったが。

 翌日は午前中から移動した。
 早朝の移動計画が、俺もそうだが、俺以上に疲弊の激しいお二人に配慮して、昼近くの移動となった。

 自家用機でボルネオを発って羽田に向かう。
 既に聡子さんにはこの飛行機を含め俺らの運用する飛行機(と言ってもまだこれ以外にないが、近々増やす予定がある)のパイロットになるように説明してあるので、今回は二人とも離陸時はコックピットにお邪魔しての見学だ。
 俺は飛行機が安定飛行に入るとキャビンに戻ったが、聡子さんは羽田までお邪魔するそうだ。
 俺はいつもなら別室に入りお楽しみと行くのだが、流石に昨日の今日だ。
 体力的にも少々厳しいので、別室のベッドで一人寝ていた。

 無事に羽田に着くと、藤村さんがかおりさんと待っていた。
 俺らはかおりさんに連れられて、たびたびお世話になっている外務省の謎の部署が持つバスに乗り込んで羽根木に向かった。

 聡子さん達の住まいは既に今日子さんとご一緒することで準備が終わっていた。
 かおりさん曰く『愛人同士仲良くね』だって。
 今日子さんについてと、今日子さんには既に全てを伝えており、二人を今日子さんの住んでいる部屋に案内しておいた。

 あそこの間取りでは今回の二人が住むことで、残りの部屋は一つしかなくなる。
 葵が日本にいた時に住んでいたが、今日子さんも落ち着いた今はその必要もない。
 かおりさん辺りから、『あと一人は愛人を招けますね。』だって。
 ほっておけよ。

 とりあえずお二人には住まいで休んでもらった。
 俺は、ボルネオから付いてきた尚子さんに二人を任せて事務所に入った。
 城南島の開発計画については何ら変更が無いので、とりあえず開発会社関係の人たちには集まってもらう必要が無い。 
 しかし、コロンビア政府との約束もあるので、藤村さんに彼女の上司の里中さんと経産省のお役人に集まってもらうようにお願いをしておいた。

 俺がここに着くのとほぼ同時に、以前一緒にボルネオに行った担当課長の大下さんが里中さんと一緒になってやってきた。
 藤村さんは、彼女の同期でもある友人のお役人榊原仁美さんと優雅におやつをほおばっていた。

 この人たちは、この非常事態時に何をやっているんだ。 
 公僕なら仕事をしろと言いたくなった。
 もっともこの事態を招いたのは俺なのだが、でも、ボルネオの時にも感じたのだが、何故だか納得ができない。 
 あの時もこの二人は完全に遊んでいたし、何故なのか……
 まあ、とりあえず全員が集まったので、相談を始めた。

 日本国政府としてもコロンビアの資本参加について何ら異論はないそうだ。
 俺らが自国資本で最初に開発計画を発表したので、ダミーを通しての資本参加でなくとも俺らを超えないような開発なら何ら問題ないとか。
 要は国内世論対策以外何物でもない話だ。

「それらは、いっそのこと計画を中止していた旧財閥資本にもお声を掛けたらどうでしょうか。
 一時的に厳しくなっての撤退だったけど、彼らにも声を掛けないとコロンビア資本だけが悪目立ちしませんか」

「おお、そうだな。
 それは良いお考えですね。
 声だけは掛けておきます」

 基本計画は俺ら以外にも付近の開発で、コロンビア資本と旧財閥資本を入れての一大開発になりそうだ。

「そうなりますと、我々でアクセスだけは押さえておきたいですね」

 かおりさんがさらなる提案をしてきた。
 基本、城南島開発のアクセス計画は何もない。
 バス及び水上バス、それに自家用車でのアクセスになる計画だ。

 以前の計画にRJE(Rail of Japan East 東日本鉄道輸送株式会社)が資本参加しての第三セクター方式でモノレールを計画していたが、先の経済ショックで計画が中止になった。

 かおりさんは城南島に至るアクセス全てをこちらで押さえたいつもりだ。
 RJEに対して、資本参加で新たな鉄道会社の設立を呼びかけ、中止になったモノレールを復活したい意向だ。
 それ以外にも水上バス輸送についても既に動き出していた。

 具体的には海賊興産傘下の海運会社のさらにその傘下の会社をすでに買収済だ。
 バスについては、都バスなのでこちらからは何もしない。
 そのかおりさんが言うのだ。

「運輸行政の担当者を紹介できませんか。
 RJEを口説いて計画を復活させたいのですが」

「分かりました。
 かおり様のご意向に沿うように官邸にお伺いを立てておきます」

 今後のこともあるので、ここ羽根木に開発計画推進プロジェクトチームを発足させる方向で話がまとまった。
 我々の方で場所を提供するので、政府お役人をここに詰めさえて仕事をさせるというやつだ。 
 これにより里中さんも大下さんもここに詰めることになる。

 当然、藤村さんは今まで通りだが、彼女の友人でもある榊原さんもここが職場となる。
 俺はその話を聞いて、集まったら絶対にこいつら仕事をしないだろうと思うのだが、そこはかおりさんの手腕に期待しよう。

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