〈完結〉さすがにその理由の婚約解消は許せませんのよ。

婚約破棄ざまぁ大喜利ショートショート26番の「C」クラーラの話を彼女視点でかなり! 膨らめてみました。
いつもなら「ふんわり19世紀半ば英国」ですが、今回は「ふんわり19世紀末ドイツ帝国」です。
元の話はこんなん。



「クラーラ…… 君との結婚はどうしても無理だ…… 婚約は破棄して欲しい」
「何故…… 何故なのカール!」
 悲痛な顔の令息。すがる令嬢。
 場所は風光明媚な山の展望台。そこは彼等の思い出の場所だ。
「そうよ、今さら何ですかカール様っ!」
 そしてもう一人。
 背後には、足の悪い令嬢クラーラの車椅子を押す、幼い頃からの友、アデルハイドが。
「ええ知っていますわ、カール様! お嬢様がこの様なお体ということで、ご家族が反対なさったのですね! でも、そんなのはずるいではないですか!」
 車椅子に輪止めを掛けると、アデルハイドはカールの側にずずずい、と近づいた。
あなたの愛というのはその程度のものだったのですか?!」
「え…… ちょっと待って」
 カールに詰め寄るアデルハイドの足はどんどん展望台の柵の方へと近づいていく。
 元々高所恐怖症気味のカールは柵の外のことを考えるとぞっとする。
 だが山育ちのアデルハイドにはそんなことは関係ない。
「クラーラがどれだけ貴方のことをっ!」
「わ、ちょ、ちょっと……!」
 あまりの迫力に、柵についたカールの後ろ手は、握ろうとしてその力を逃してしまった。
「あ」
 後には悲鳴一つ。



 さて誰が果たして。
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