〈完結〉いくらダイヤモンド女王でも嫌なものは嫌だったんだ。

婚約破棄ざまぁ大喜利ショートショート26番の「S」サァラの話を膨らめてみました。
他視点語り。ただそう書くのが好きでないので新聞という形をとってます。

元の話はこんなん。



「サァラ、婚約を破棄させてくれ」
(略)
 そして彼はサァラと別れた。

 数年後。
 彼は病気の妻と二人の子供を抱えて苦労していた。
 その上大不況により、明日の仕事にもおぼつかない状況になっていた。
 そんなある日、見知らぬ財団から、相当の額の現金と、仕事の紹介状が送られてきた。
 その財団の名には覚えがある。
 少し前、新聞の一面に大きく、「ダイアモンド女王マドモアゼル・サァラ、困窮者に支援団体を設立」とでかでかと書かれていた。

「こんな金……!」

 いつも正しいことを真っ直ぐする彼女に息が詰まりそうだった。
 だがその彼女から、こうやって振りまかれる金を受け取らないと生活ができない。
 捨ててしまいたいがそれはできない。
 フレッドは妻に見えぬ様に札束をぐしゃりと握りつぶした。



 てなもんで。 
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