R18 ハードデイズ・ハードラックナイト<ワケあり刑事の散々な日の不運な夜>

薊野ざわり

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第一章 晩春

はじまりの日 後

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「お前、メモ取りすぎだ。ちゃんと俺の操作見てんのか」
「え、あっ、はい! 失礼しました」
「まったく……。おい、そのメモ見せてみろ」
「う……」
「象形文字か?! 汚え字だなおい、小学生でももっとましな字を書くぞ」
「あああすみません、恥ずかしいので返してください! あとでちゃんと規定フォーマットに落とし込みますから」
「これ後から読み直して、自分で読解できるのか」
「たまに、……読めないです。ああっ、視線が痛い! わかってます、無駄が多いのは、すみません……」
「じゃあもう少し落ち着いて書けよ」
「質問のタイミング逃すと、聞きそびれちゃうので」
「……あっそう……」
「なんかすみません……」
 私は、肩を落とした。愛想笑いを顔に貼りつかせたまま。

 神前さんの元で学び始めてから十日ほど経つが叱られなかった日などない。
 あまりに叱られまくるものだから、だんだん耐性がついてきたのか、恐怖は感じなくなった。

「ぼけっとしてんじゃねえぞ。どつかれたいか」

 訂正。やっぱり怖い。
 こんなにスパルタで教育されているの、私くらいなもんじゃないのか。
 他のペアが羨ましい。ほとんどの同期は先輩たちと打ち解け始めていて、和気藹々という感じで仕事をしている。
 この人、どうしてこんなにピリピリしてるんだろう……。
 メモを規定のフォーマットに書き写しながら、私はちらっと彼の様子を伺った。

 自分の作業が一段落したのか、彼はタバコを掴んで席を離れる。愛煙家らしく、時々彼からタバコのにおいがする。そういうときは彼のテリトリーに間違えて足を突っ込んでしまったような気がして、落ち着かなくなる。

 通路で神前さんと別の男性の先輩がすれ違った。神前さんは礼儀正しく頭を下げたが、相手はちらりと彼を見ただけだった。あのでかい男が見えなかったってことはないだろうけど。彼はどうも、同じオフィスの人には煙たがられているらしい。
 やっぱり、例の暴力の件でだろうか。

 不思議なのは、そんな事件を起こしても、クビにならずに異動になったということだ。頭を冷やせってことなのだろうか。それとも何か事情があるんだろうか。
 気にはなるが、彼に「人殴ったんですか? どうして?」なんて聞けない。

× × × × ×

 午前中の作業を終え、私は財布を掴んでオフィスを出た。
 歩いていると、背中に声がかかった。

「三小田さん、これから昼食ですか?」
 山本さんだ。彼もお昼だろうか。他に二人の同期もいた。
「そうです。山本さんたちもですか?」
「せっかくだから、一緒に行きませんか」
「いいんですか? それじゃあ、よろしくお願いします」

 いつも一人食堂で食べていたので、同期との昼食は初めてだった。
 連れ立って近所の中華料理屋に向かった。
 テーブルを囲んでの話題は、自分たちがどこまで仕事を進めているか。どのシステムの作業を教わったとか、どんな書類の作成を体験したかなどなど。やっぱりみんな同期の進捗は気になる。

 話を聞いていて私は焦った。
 一人出遅れていた。それもかなり。

 みんな一通り、提供されているツールを使用してみたり、先輩に課題を出されて報告書の作成をしてみたらしい。
 私と言えば、その半分くらいのツールしかまだ触ってないし、報告書なんてさっき一件、研修で全員に出された課題のものを提出しただけ。自主的になにかを作成したこともない。
 そのくせ残業が嵩んでいる。ふと気づくと同期はみんな帰っているということも多い。神前さんにがみがみ言われているときにオフィスに新人一人と気づいて、寂しくなる。帰りに誰かに愚痴りたいと思ってもそれもできない。
 新人の指導のスケジュールは、指導員に任されている。新人の理解度に合わせて調整するためだろうと思う。
 つまり調整してみた結果、私は完全に周回遅れ状態だということだ。
 うわあ、これはまずい。自分の要領が悪いことはわかっていたが、これほどまでとは。

「大丈夫ですよ、まだまだ時間はあるし。きっと追いつけますよ」

 山本さんが気をつかって励ましてくれるが、それで元気にはなれない。彼なんて、もう、先輩の書類の作成代行もしているのだという。メモの字が汚い清書しろなんて言われている私とは大違いだ。本当に小学生みたいだな、私。もっとテクニカルな部分での指導をされるならわかるけど。そっちの方が心配なのに。

「がんばってみます……。私、トロいからなぁ、あはは」
 笑ってみるけど、虚しいだけだ。
「今はまだ研修中だから。実際の仕事に取り掛かるようになったら、関係ないよ! 俺達だって、山本さんみたいにはいかないしさ」

 そう言ってくれたのは、柔道部っぽい見た目の菊池さんだ。目が細くてそばかすがいっぱいある。人の良さそうな感じ。

「ほら、明日の模擬システム操作テストで必要なところまでできていればいいわけですし」
 これは坂上さんの言葉。彼は背が低くてリスみたいだ。気弱そうで、いつも山本さんと一緒にいる人。
「そこまではぎりぎりなんとか行けるかもしれませんけど……」

 今日の午後、実際に操作させてもらうことになっている。本当にぎりぎりだ。間に合うのか。
 点数が悪いからってなにかペナルティが課されるわけじゃない。それでも、人より段違いで点数が低かったら、精神的にキツイものがある。

「操作スピードを問うものじゃないから、落ち着いてやればきっと大丈夫ですよ」
 それ以前の問題です。と山本さんに言いたくなる。
「ASSIS判定Aは随分余裕ですね」

 からかい混じりに菊池さんが言った。ちなみにA判定の人は、三百人に一人くらいの割合。Aプラスになると、八百人に一人だと聞いた。凡人クラスのCの私には、どっちも雲の上の人。

「俺はBだからな。そんな余裕全くないよ」

 菊池さんが頬をかく。その隣でぼそぼそと坂上さんが「僕はBプラスです」と告白した。
 この流れ、もしや言わなきゃいけないパターンか。
 ちょっと戸惑ったけど、言ってなにか不都合があるわけじゃない。ただ恥ずかしいだけだ。

「まあまあ、私はCですから、お二人よりやばいですよ」

 あ、その顔。どうせ、専門職なのにC? とお思いなのでしょう。
 私もそう思う。むしろなんで採用試験に受かったか、謎だ。
 こういうASSISでの格差を感じるのは、なにも初めてじゃない。
 前職でなんて、しょっちゅうその話になった。なにせ、在職中に開発していたのは、ASSIS判定のプレテスト用システムだったのだから。
 
× × × × ×

 ASSISがなにかというと、Ability to search and select information in subconscious mind、無意識下情報処理能力の略称と辞書には載っているはずだ。

 この言葉が取り沙汰されるようになったのは、今から十七年前の二〇三一年ごろ。
 コンピューターの処理能力の向上に取り残された、人間というデバイスのインプット・アウトプット能力向上を目的に、アメリカである手術が執り行われた。
 従来の意識下での情報処理能力では発揮できない処理速度を、直感や記憶などの無意識下の情報処理能力を用いることで実現しようというものだ。

 現在、各国で汎用性を備えて広く行われているそれは、脳内に生体基盤インプラントを埋め込み、思考の枠を拡張させる。
 情報産業が盛んなアメリカ、中国、インドなどの技術者はさっさとこの術式に飛びつき、飛躍的な作業効率のアップを図った。
 日本の技術者にも、保険適用前に手術を受ける人がそこそこいたらしい。

 その日本でもここ数年でASSIS拡張手術は定着し、二〇四四年には手術が保険適用対象となった。来年の二〇四九年にはASSISのランクを判定する検定試験が、警察の採用試験での選考の優遇措置につながると決まったという。武道に優れた人物に対する優遇措置と同じように、だ。

 保険適用後は、若年層を中心に手術を受ける人たちが増え、いずれはほとんどの人間がこの手術を受けるだろうと予測されていた。もうじき実現するだろう人体の無線によるネット接続技術も、この手術の応用ではずみをつけ、加速度的に進化しているとも聞く。

 いろいろなニーズが重なって求められてきたものだったが、これにも問題は沢山ある――と私は思う。安全性とか、社会的な保証とか、あとは格差拡大とか。倫理とか。
 手術を受けられない私が何を言っても、ひがんでいるように聞こえてしまいそうで、その持論を人に話したことはないんだけど。

× × × × ×

 あーあ、きっと最低点数だろうな。

 そんなことを思いながら受けたテストの、直後に返ってきた評価に私は愕然とした。
 B判定だった。Fを最低としてAが最高。Eか、よくてDだと思っていたのに。
 ぎりぎり全問回答できたけど、自信はなかった。他の人達は私が作業している間にあきらかに作業を終えていて、頬杖ついたり貧乏揺すりしたり、人によっては居眠りしていたのだ。彼らのような余裕はまったくなかった。
 いかに操作ミスがなく、問に対して適切な作業をこなせるか。それを判定する試験で、スピードは制限時間内なら問題ない。だからこんな結果になったんだろうか。
 びっくりしすぎて口が開いてしまった。

 操作ミスが多かった部分を、講師の鹿瀬かのせさんという固太りの男性の先輩が、大きな声で解説してくれる。
 全員の評価がモニターに表示された。Aは該当者なし、Bが私と山本さん、菊池さんはCで、坂上さんはDだった。これ公開する必要ないよね……と思いつつも、思いがけない結果に、気分は明るくなる。

 E判定だった人が、照れ隠しなのか鹿瀬さんに向かって「公開処刑やめてくださいよー」といったら、鹿瀬さんは笑いながらお言葉をくれた。

「お前たちは独り立ちしたら全員が全員、一定水準のパフォーマンスで仕事をしなきゃならねえんだよ。並列化だ並列化。誰がどういうところでミスをしたか、参考に覚えておけ。昔と違って、今は担当が別れていないんだからよ」

 過去、この部署はやることが人によってわけられていた。初動捜査で歩き回る人、カメラの情報を集めてプログラムにかける人、ハードからデータをサルベージする人、分析のために新しいプログラムを組む人。元々が属人的な専門の分野で分かれていたためそうだったらしいが、昨今の捜査補助プログラムの高速化高性能化に伴い、捜査官は多能工化して初動捜査から送致の資料作りまで一貫して請け負うことになった――というのはオリエンテーションで学んだ。

 現在分析係が請け負う仕事の量は右肩上がりで増えていて、一部の作業段階に仕事が集中してボトルネックになることを避けるための処置とも聞いた。

 あまり大きな声では言えないが、過去、作業が集中しやすい工程に従事していた職員が、二人亡くなっている。過労によって精神を病んだせいだと認定されていたと記憶している。そのこともあって、組織改革が叫ばれ、今の形に変化したのだというのは噂で聞いた。

 なんにせよ、一人ひとりがある程度の仕事ができなければならない。
 私はその最初の関門を、及第点で通過できたらしい。及第点どころか、自分の想定以上の高得点だ。

「三小田さん、すごいじゃないですか。昨日あんなに自信なさそうだったのに」
 山本さんが苦笑した。……ちょっと口調が強いのは、あれか、私が「試験勉強してない」って言ってテストで満点取ったみたいに見えるからか。
「本当に自信なかったんですよ。昨日の午後の指導がよかったのかな」
「俺なんて、先輩に説明されてないこと結構あって、頭痛くなってたよ」
「僕は何件か勘違いして覚えていたみたい。マニュアル熟読じゃ足りないね」
 菊池さんと坂上さんまでが寄ってきた。

 そこで、おや、と私は思った。

 がやがやしながら行ってしまう彼らの後ろを歩きながら、ある可能性について考え、その想像がおそらく正しいのだと結論付ける。
 初出勤以降、ずっと下向きだった気分がちょっとだけ回復した。プリントアウトされた自分のレポートを抱えて、上機嫌でオフィスに戻った。

× × × × ×

 神前さんの後ろを通ると、タバコのにおいがした。

「神前さん、聞いてください。私、判定Bでした。A判定はいなかったんで事実上最高ランクだったんですよ」
 嬉しくなってレポートを突き出すと、彼はちらっと一瞥してすげなく「あっそ」と言った。
「神前さんのご指導のおかげです!」
 彼はうるさそうに顔をしかめて、私のデスクの上を指差した。紙の束がある。
「昨日のレポート、読んでおいた」

 昨日メモから起こしたレポートは、過去の事案を自分なりにまとめるという課題に即したものだ。
 今時手書きする意味は……と思いながらも、ひいひい言って仕上げた。
 デジタル禁止なのは、過去にデータから切り貼りして剽窃した人がいたかららしい。やったらだめだろう、それ。よっぽど報告書が苦手だったのか。

「ありがとうございます……て」

 ひっくり返した書面を見て、私は固まった。
 受け取った紙面にはびっしり赤がいれられている。そして一番下の欄に「字が汚い」と達筆が振るわれていた。腹立たしいほどきれいな字だ。
 字が汚いことは自覚があるし、コンプレックスのひとつでもあるので、普段はなるべくゆっくり丁寧に書くことにしているのが、残業がかかっていて急いでいたので今回はそうもいかなかった。
 なんだか切なくなってくる。こんな程度の低い子供みたいなことで叱られてばっかりだ。

 神前さんは肩をそびやかして言う。
「あれだけ時間かけて、せっかく内容がいい報告書上げても、字が汚きゃ読む気にもならねえ。文章量削って、落ち着いて書け。要点は間違ってない。報告書だけじゃなくて、書類全般に言えることだろ、それは」
「はい……」
 浮き立っていた気持ちがしゅんとする。
「それにその操作テスト。そのくらいできて当然だろ。お前の指導にどれだけ時間かけてると思ってるんだよ」
 舌打ちまでされて気持ちは完全にお葬式だった。
 そのまま彼は席を外した。

 しょんぼりして、先程言われた言葉を思い出す。
「……あれ?」
 全否定かと思ったが、落ち着いて考えてみると、どうやら違う。
 もしかして、内容は褒められたと解釈していいのだろうか。

 ものすごく罵られたような気もしたけど、声のでかさと低さのせいでそう思ったのかもしれない。同じことを山本さんが言ったら、あははそうですねーと言って、普通に受け止められたような気がする。
「んん……?」
 それに操作テストの件も、なんだろう、貶めるというよりは……。
 
 なんだか気恥ずかしくなって、私は髪をかきあげた。
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