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第128話 悲しい女と男の末路
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剣林弾雨。
昔どこかで見たか聞いたか。とにかくその言葉が頭に浮かんだ。
多くの武士が刀を構え、雨を思わせる量の銃弾が向かい来る。そんな光景を表しているのだろうと勝手ながら想像し、比べてはいけないと思っても今見ている状況と比べてしまう。
うん。これよりはマシだ。
「がんばれー……」
数千のブーメランが嵐の如く飛び交う中、大盾を構えたヒュレインの超高速突撃がユウト達を轢きに行く。
台風で身動きが取れない状況で運悪く隕石が落ちてくるような絶望感。当然の様に余波の真空波と衝撃波も入り乱れ、本命達と合わさればリザ達の手数は万を超えている。
こんなの無理だよ。
カルアンド帝国から帰って来たばかりの私なら、これをされたら一方的に滅んでいた。そう確信できるほどの速度と数と威力は凄まじく、もう二十分以上耐えているユウト達の健闘はまさしく称賛に値する。
斬り飛ばされ、抉り飛ばされた甲冑と兜が痛々しい。
露わになったユウトの必死の形相は、敵であっても応援したくなる。押し切れなかった攻撃が掠める度に思わず声が出て、滴る汗の量から彼らの疲労を感じ取る。
――――そろそろ限界か。
「『しなずち様。戦況は如何ですか?』」
娼館の予約から帰ってきたカルが、前を肌蹴て私に覆い被さった。
欲情と怒気を表情に滲ませ、頬を膨らませて不満を示す。笑って何のことかすっとぼけていると、全身ドロドロで気絶しているカラの身体を押し付けられ、言い逃れするなと無言で圧された。
ごめん、我慢できなかった。
謝罪を篭めて彼女を抱き寄せ、優しく激しく舌を吸い合う。すぐに相手をしろと白い肌が大きく曝され、私は受け入れつつも戦況への意識は損なわない。
油断は大敵。
「『ユウトが必死に耐えてるけど、逆転の目はなさそう』」
「『なら、腰を前に進めて頂けませんか? おあずけしないでください』」
「『もうちょっと待って。勝ちを確信した時ほど危険な状況はない。最後まで見届けて、そしたら妊婦みたいになるまで注いであげる』」
「『約束、です』」
大きく育った双丘に顔を埋められ、汗の香りと湿った柔らかさに心から魂から堪能する。
奪われた奴隷達を無事取り返したと、ナレアから連絡もあった。良い感じの女騎士を二名捕えたとも言っていて、リザ達が終われば今回の事件は丸く収まる。
――――のだが、そう簡単にはいかないんじゃないかと思ってもいる。
何か見落としはないか?
ここから巻き返す手段があるのではないのか?
白の谷底に舌を這わせながら思考を巡らす。相手はユウトとニヌ、そしてもう一人の三人パーティ。防御はユウトで索敵はニヌで、ならもう一人の担当は一体何だ?
「『カル。レレイジュ教国の暗殺リスト上位について教えて』」
「『はい。宣誓の英雄サカキ・ユウト、金貨一万。能力持ち世界転移者。能力名、不可視の掌。傀儡医師ニヌ・エレイソン、金貨八千五百。白巫女頭アシィナ様の弟子。賢神ケイズが治める闇国の元貴族。バザナーク・グランドフォスター、金貨八千三百。土の精霊王『地母』に選ばれし者』」
「リザ、ヒュレイン。適当にで良いから羽衣の端っこを地面にばらまいといて。相手の一人が地母の男だって。こっちで交渉する」
『わっかりましたーっ!』
『りょうかいなのじゃっ!』
現地にある意識のリンクが二つ増え、一気に広がって一つに合わさる。
リザ達の羽衣から零れた血が、落ちた場所を中心に周辺の地面を取り込んだ。そのままユウト達の足元まで広がり、もう少しの距離まで来ると強い抵抗に遭い弾かれる。
やっぱりいた。
「初めまして、土の精霊王。急で申し訳ございませんが、こちら側に付きませんか?」
深緑色の長い髪を持つ褐色豊満の美女が脳裏に浮かぶ。
触れ合う土から彼女の存在が伝わってくる。同時に、「何を言っているんだコイツ?」という疑念と嫌悪まで感じられ、まぁ当然かと自分自身を納得させる。
私だって、いきなり敵に仲良くしようなんて言われたら拒否から入る。
ここから利を見せて言葉を弄し、自分の意志で堕ちるよう仕向けるのが大事なのだ。
具体的には、振り向かない旦那を無理矢理振り向かせて溺れさせる手段と材料の提示。本来交われず孕めない生命と精霊の仲人をして、抑圧された彼女の欲を刺激する。
きっと折れてくれる。
自分から。
『お目にかかれて光栄です、しなずち神。申し訳ございませんが、私はバザナークと生涯を共にすると決めております。お誘いには乗れません』
「子を成せぬどころか、肉の悦びを分かち合えぬ仲が永遠を紡げるとでも? 男という代物は兎角単純です。一晩の浮気で冷める愛もございます」
『ふざけないでっ! バザナークが拒んだとしても、私は最期まで彼と共に在ります!』
健気で健気な強い意志が、私の誘惑を拒んで返す。
可哀想に。果ての末を予想し、覚悟しているからこそ『拒んでも共に在る』なんて言葉を吐ける。
報われない愛はただの自己満足だ。
心の在り方一つで折れて曲がって捩じ切れる。噛み合わせが合わなくなって擦れて潰れ、相互の不信から最悪のどん底まで落ちて落ちて堕ちて堕ちる。
底で絶望に染まっているのを拾い上げるのも一興だが、相手がいるなら幸せになった方がずっと良い。
丁度私と言う解決策がいるのだから、今すぐにでもやろうじゃないか。
私は彼女を含む土を少しばかり奪い取り、私の妖怪と神の力を注いで肉を生み出し身体を作った。
男なら思わずむしゃぶりつく、大きな大きな母性と母性。
まだ仕込まれていないから間はキュッと引き締まり、うっすら腹筋が割れて見えて内の締まりの良さを感じさせる。褐色に染まり切らないピンク色も新品そのもの。これを前にして染めたがらないなら、それはロリコンかペドの類だろう。
上の状況も変化が出て来た。
地母に対し、バザナークが協力を願っている。
ヒモの男が寄生先の女にお願いしているような口説き文句。男の甲斐性なんて欠片もなく、大いに大いに癇に障る。
私は押し付ける様に、出来立てほやほやの美処女体を彼女に渡した。
「心が通っているつもりでも、身体が通っていないといつかは離れるんですよ? 一度でも試してみてはいかがですか?」
『や、やめてっ。私は……私は彼を裏切るなんてできないのっ』
「裏切る? 遂げるの間違いでしょう? 丁度彼も呼んでいますし、美しい身体で彼を迎えに行ってあげませんか? いえ、迎え入れてあげましょう? きっと気持ち良すぎて心の隅まで満たされますよ?」
『いやぁあああああっ! バザ、助けてバザァアアアアアッ!』
「自分から同化し始めておいて私のせいにするんですか…………ヒュレイン、リザ。地母がバザナークを拉致するからサポートしてやって」
『必要なさそうじゃぞ? 妾達の羽衣から見てみい』
視覚をリザの羽衣に移し、変わりゆく大地の姿を見届ける。
地に手を着き祈っていたバザナークの足を、地中から現れた褐色の手が掴んで無理矢理引きずり込む。異常に気付いたユウトとニヌが彼を助けようと動くも、急に勢いを増したブーメランとヒュレインの突進に対処を迫られ間に合わない。
大地が動き、天に吸い上げられるかのように隆起する。
十秒とかからずに、然程大きくはない山が出来た。大国の王城と同程度の高さで、登る気になれば簡単に登れる。
しかし、登った所で地母とバザナークの姿はない。
山の中にもいない。
アレはただのカモフラージュ。彼女達は今、地脈の流れに乗ってこの場を離れている。もうかなり遠くまで行っていて、方角からするとずっと東。土精霊の大霊地である地母の谷に向かっていた。
「これで詰みかな? レレイジュ神がルールを破って手を出せば、ニヌくらいは逃げられるかも?」
『いや、私達の負けだ。煮るなり焼くなり好きにすると良い』
落ち着いた男性の声が頭に響き、私は念話の波長を向こうと合わせた。
仮面を被り、貴族然とした優雅な礼服の紳士が脳裏に浮かぶ。見た目の歳は若く、舞踏会で女性方をリードしていそうな品の良い男性の姿。
ただ、神として信仰者達を導くのはまだまだのようだ。
残念ながら。
「初めまして、レレイジュ神。早速ですが、貴方の尖兵を教育しますね。その次は貴方ですからお覚悟を」
『……んん?』
言われている事の意味が分からないのか、レレイジュ神は首を傾げた。
…………あれ? もしかして、この神の『紳士』って、『穢れ無き』とか『穢れを知らぬ』とか枕詞がつく?
そっか。
そっかぁ~。
そっかぁあああああああ。
昔どこかで見たか聞いたか。とにかくその言葉が頭に浮かんだ。
多くの武士が刀を構え、雨を思わせる量の銃弾が向かい来る。そんな光景を表しているのだろうと勝手ながら想像し、比べてはいけないと思っても今見ている状況と比べてしまう。
うん。これよりはマシだ。
「がんばれー……」
数千のブーメランが嵐の如く飛び交う中、大盾を構えたヒュレインの超高速突撃がユウト達を轢きに行く。
台風で身動きが取れない状況で運悪く隕石が落ちてくるような絶望感。当然の様に余波の真空波と衝撃波も入り乱れ、本命達と合わさればリザ達の手数は万を超えている。
こんなの無理だよ。
カルアンド帝国から帰って来たばかりの私なら、これをされたら一方的に滅んでいた。そう確信できるほどの速度と数と威力は凄まじく、もう二十分以上耐えているユウト達の健闘はまさしく称賛に値する。
斬り飛ばされ、抉り飛ばされた甲冑と兜が痛々しい。
露わになったユウトの必死の形相は、敵であっても応援したくなる。押し切れなかった攻撃が掠める度に思わず声が出て、滴る汗の量から彼らの疲労を感じ取る。
――――そろそろ限界か。
「『しなずち様。戦況は如何ですか?』」
娼館の予約から帰ってきたカルが、前を肌蹴て私に覆い被さった。
欲情と怒気を表情に滲ませ、頬を膨らませて不満を示す。笑って何のことかすっとぼけていると、全身ドロドロで気絶しているカラの身体を押し付けられ、言い逃れするなと無言で圧された。
ごめん、我慢できなかった。
謝罪を篭めて彼女を抱き寄せ、優しく激しく舌を吸い合う。すぐに相手をしろと白い肌が大きく曝され、私は受け入れつつも戦況への意識は損なわない。
油断は大敵。
「『ユウトが必死に耐えてるけど、逆転の目はなさそう』」
「『なら、腰を前に進めて頂けませんか? おあずけしないでください』」
「『もうちょっと待って。勝ちを確信した時ほど危険な状況はない。最後まで見届けて、そしたら妊婦みたいになるまで注いであげる』」
「『約束、です』」
大きく育った双丘に顔を埋められ、汗の香りと湿った柔らかさに心から魂から堪能する。
奪われた奴隷達を無事取り返したと、ナレアから連絡もあった。良い感じの女騎士を二名捕えたとも言っていて、リザ達が終われば今回の事件は丸く収まる。
――――のだが、そう簡単にはいかないんじゃないかと思ってもいる。
何か見落としはないか?
ここから巻き返す手段があるのではないのか?
白の谷底に舌を這わせながら思考を巡らす。相手はユウトとニヌ、そしてもう一人の三人パーティ。防御はユウトで索敵はニヌで、ならもう一人の担当は一体何だ?
「『カル。レレイジュ教国の暗殺リスト上位について教えて』」
「『はい。宣誓の英雄サカキ・ユウト、金貨一万。能力持ち世界転移者。能力名、不可視の掌。傀儡医師ニヌ・エレイソン、金貨八千五百。白巫女頭アシィナ様の弟子。賢神ケイズが治める闇国の元貴族。バザナーク・グランドフォスター、金貨八千三百。土の精霊王『地母』に選ばれし者』」
「リザ、ヒュレイン。適当にで良いから羽衣の端っこを地面にばらまいといて。相手の一人が地母の男だって。こっちで交渉する」
『わっかりましたーっ!』
『りょうかいなのじゃっ!』
現地にある意識のリンクが二つ増え、一気に広がって一つに合わさる。
リザ達の羽衣から零れた血が、落ちた場所を中心に周辺の地面を取り込んだ。そのままユウト達の足元まで広がり、もう少しの距離まで来ると強い抵抗に遭い弾かれる。
やっぱりいた。
「初めまして、土の精霊王。急で申し訳ございませんが、こちら側に付きませんか?」
深緑色の長い髪を持つ褐色豊満の美女が脳裏に浮かぶ。
触れ合う土から彼女の存在が伝わってくる。同時に、「何を言っているんだコイツ?」という疑念と嫌悪まで感じられ、まぁ当然かと自分自身を納得させる。
私だって、いきなり敵に仲良くしようなんて言われたら拒否から入る。
ここから利を見せて言葉を弄し、自分の意志で堕ちるよう仕向けるのが大事なのだ。
具体的には、振り向かない旦那を無理矢理振り向かせて溺れさせる手段と材料の提示。本来交われず孕めない生命と精霊の仲人をして、抑圧された彼女の欲を刺激する。
きっと折れてくれる。
自分から。
『お目にかかれて光栄です、しなずち神。申し訳ございませんが、私はバザナークと生涯を共にすると決めております。お誘いには乗れません』
「子を成せぬどころか、肉の悦びを分かち合えぬ仲が永遠を紡げるとでも? 男という代物は兎角単純です。一晩の浮気で冷める愛もございます」
『ふざけないでっ! バザナークが拒んだとしても、私は最期まで彼と共に在ります!』
健気で健気な強い意志が、私の誘惑を拒んで返す。
可哀想に。果ての末を予想し、覚悟しているからこそ『拒んでも共に在る』なんて言葉を吐ける。
報われない愛はただの自己満足だ。
心の在り方一つで折れて曲がって捩じ切れる。噛み合わせが合わなくなって擦れて潰れ、相互の不信から最悪のどん底まで落ちて落ちて堕ちて堕ちる。
底で絶望に染まっているのを拾い上げるのも一興だが、相手がいるなら幸せになった方がずっと良い。
丁度私と言う解決策がいるのだから、今すぐにでもやろうじゃないか。
私は彼女を含む土を少しばかり奪い取り、私の妖怪と神の力を注いで肉を生み出し身体を作った。
男なら思わずむしゃぶりつく、大きな大きな母性と母性。
まだ仕込まれていないから間はキュッと引き締まり、うっすら腹筋が割れて見えて内の締まりの良さを感じさせる。褐色に染まり切らないピンク色も新品そのもの。これを前にして染めたがらないなら、それはロリコンかペドの類だろう。
上の状況も変化が出て来た。
地母に対し、バザナークが協力を願っている。
ヒモの男が寄生先の女にお願いしているような口説き文句。男の甲斐性なんて欠片もなく、大いに大いに癇に障る。
私は押し付ける様に、出来立てほやほやの美処女体を彼女に渡した。
「心が通っているつもりでも、身体が通っていないといつかは離れるんですよ? 一度でも試してみてはいかがですか?」
『や、やめてっ。私は……私は彼を裏切るなんてできないのっ』
「裏切る? 遂げるの間違いでしょう? 丁度彼も呼んでいますし、美しい身体で彼を迎えに行ってあげませんか? いえ、迎え入れてあげましょう? きっと気持ち良すぎて心の隅まで満たされますよ?」
『いやぁあああああっ! バザ、助けてバザァアアアアアッ!』
「自分から同化し始めておいて私のせいにするんですか…………ヒュレイン、リザ。地母がバザナークを拉致するからサポートしてやって」
『必要なさそうじゃぞ? 妾達の羽衣から見てみい』
視覚をリザの羽衣に移し、変わりゆく大地の姿を見届ける。
地に手を着き祈っていたバザナークの足を、地中から現れた褐色の手が掴んで無理矢理引きずり込む。異常に気付いたユウトとニヌが彼を助けようと動くも、急に勢いを増したブーメランとヒュレインの突進に対処を迫られ間に合わない。
大地が動き、天に吸い上げられるかのように隆起する。
十秒とかからずに、然程大きくはない山が出来た。大国の王城と同程度の高さで、登る気になれば簡単に登れる。
しかし、登った所で地母とバザナークの姿はない。
山の中にもいない。
アレはただのカモフラージュ。彼女達は今、地脈の流れに乗ってこの場を離れている。もうかなり遠くまで行っていて、方角からするとずっと東。土精霊の大霊地である地母の谷に向かっていた。
「これで詰みかな? レレイジュ神がルールを破って手を出せば、ニヌくらいは逃げられるかも?」
『いや、私達の負けだ。煮るなり焼くなり好きにすると良い』
落ち着いた男性の声が頭に響き、私は念話の波長を向こうと合わせた。
仮面を被り、貴族然とした優雅な礼服の紳士が脳裏に浮かぶ。見た目の歳は若く、舞踏会で女性方をリードしていそうな品の良い男性の姿。
ただ、神として信仰者達を導くのはまだまだのようだ。
残念ながら。
「初めまして、レレイジュ神。早速ですが、貴方の尖兵を教育しますね。その次は貴方ですからお覚悟を」
『……んん?』
言われている事の意味が分からないのか、レレイジュ神は首を傾げた。
…………あれ? もしかして、この神の『紳士』って、『穢れ無き』とか『穢れを知らぬ』とか枕詞がつく?
そっか。
そっかぁ~。
そっかぁあああああああ。
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