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第159話 不死の魔王と氷界の刃王(上)
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よりにもよって最初に来たか。
敵地に降り立った分体の視界に白髪蒼肌の青年を収め、聞いていた風貌とそっくりな姿に舌打ちを一つ。
敵の陸側戦力が接近していると聞いて偵察に来たのだが、飛行要塞と南の最強勇者がセットとか最初から飛ばし過ぎだ。どちらも序盤から繰り出す代物ではなく、ここぞという時に叩きつけて相手の心を折りに行く切り札だろうに。
送り込んで来たであろう神を正座させて、小一時間問い詰めてやりたい気分だ。
「久しい顔だ」
「知り合い?」
「奴は人間と魔族のハーフで、配下になれと誘った事がある。突っぱねられて何回か殺し合ったんだが、シムナの次くらいには楽しめた」
「ふぅ~ん?」
懐かしさを噛みしめる笑みを、レスティは浮かべていた。
子供の頃のおもちゃを見つけた大人の様な穏やかさ。魔王と勇者の生存競争を、昔の思い出に出来る間柄か。
胸焼けのような嫉妬が、耐え難い痛みを私に押し付ける。
自分の女が前の男との再会を喜んでいるように見えてしまう。今は誰のモノなのかを彼と彼女に思い知らせてやりたくて、目の前で犯して種付けして孕ませたい衝動が沸々沸々沸々湧いた。
夜を纏う彼女に分体を寄り添わせ、そっと尻の割れ目に指を這わせる。
「ん……敵地のど真ん中だぞ?」
「乗っ取ればどこででも出来るでしょ?」
「ははっ、その通りだ。向こうの屋敷がなかなか上等そうだから、終わったらあそこでたっぷりするとしよう」
「うんっ。じゃ、ガルマスアルマ達にも攻撃開始を伝えるねっ」
「いや、もうちょっと待て。乱戦になると奴が怖い」
短い草で埋め尽くされた地を踏みしめ、レスティは自分の存在を知らしめながら前に進んだ。
普通に、ゆったり、羽衣の裾をゆらゆら揺らせて、勇者との間の距離を詰める。
物陰に身を潜めていた向こうもすぐに出て来て、警戒しつつ摺り足で横へと滑った。徐々に徐々に間合いが詰まり、次第に一歩一歩が短くなっていく。
十メートルほどの距離を挟み、二人の足が止まった。
突如、張り詰めた空気に当てられて分体の肌に怖気が走る。
そこから先は互いの必殺圏内で、不用意な半歩で無様な死に体を晒しかねない。今の私では及べない強者の世界がそこにあり、踏み入れていないにもかかわらず、この場の一歩すら踏み出す勇気が必要になる。
レスティ、大丈夫?
「久しぶりだな、クライス」
「何の用だ、レスティ?」
「用件か? お前には無いが、ここにはある。主様が今すぐ私を抱きたいと駄々をこねているんだ。丁度良い感じの屋敷もあるし、ここを貰い受けようかと思う」
「主? 抱きたい? お前、死にたがりはどうした? まさか、男に抱かれて気が変わったとでも?」
「そうだな……お前の言う運命の出会いが、私にも訪れたんだ。死なんてもうどうでもいい。主様を組み敷いて押し倒して搾り取って孕めれば、私は幸せに包まれるのだと理解できた。すまんな、先んじてしまって。もうお前の理想と夢想は、酒の肴と笑いの種にしかできそうにない」
「おう、喧嘩売ってんのかお前? 買うぞ? 買ってやろうじゃねぇか」
額に血管を浮き上がらせて、青年は両手に氷の剣を生み出し握った。
周辺の気温もぐっと下がり、程良かった夜風が冷気を孕む。
おそらくは、無詠唱魔術と統魔の合わせに、多重行使と連動行使を重ねている。彼の周囲に現れた球形の三次元多重魔法陣がその証左で、その緻密さはヴァテアの魔力制御にも匹敵するだろう。
さすが、ドルトマと並び称されるもう一人の最強だ。
「十八個か。三百年会わない間に随分腕を上げたものだ」
「魔力制御の修行で、ヴァテアの奴に何十回と泣かされたからなっ。本気出せばもっといけるぞ?」
「それは楽しみだ。主様は適当に寛いでいてくれ。奴は私が捕える」
「よろしく。少し離れて見てるね」
私は他の分体達に攻撃開始の合図を送りつつ、安全そうな距離まで離れる。
あくまで、『安全そう』だ。
爆発や爆裂魔術を使うドルトマの場合は、十キロ離れていても余波が酷い。それと同等と考えると、数十メートルの距離は巻き添えでの即死が十分あり得る。
でも、あまり離れるとレスティを守れない…………?
「こんばんはー。噂のしなずち神ですよね? ちょっと良いですか?」
クライスが隠れていた物陰から、青髪の小妖精が私の元に飛んできた。
小さな体でありながら、氷の大陸を思わせる膨大な魔力。
反射的に身構え、魔力を回して防御を上げる。露骨な反応に彼は苦笑いを浮かべ、両手を振って敵意と交戦の意志が無い事を示して見せた。
まだ信用は出来ないが、こっちから手を出すのは無粋か。
「お初にお目にかかります。僕は氷妖精ミンク。クライスのパーティです」
「生の神しなずちです。彼のパーティなら、援護しなくて良いのですか?」
「戦闘でクライスの援護なんて、ドルトマ以外出来ませんって」
少年特有の可愛らしさを笑顔の上に溢れさせ、彼は私の頭に降り立ち座った。
私を人質にする気かと思ったが、汗に混じる安堵の匂いが否定する。
おそらく、単身では彼でも巻き添えになりかねないのだ。私と一緒ならついでに守って貰えると踏んで、極めて友好的に寄生しようとしている。
良い判断だ。
一つだけ、思い違いをしているけど。
「私の力では、二人の余波は防げませんよ?」
「え゛? じゃ、じゃあもうちょっと離れましょっ。あの屋敷までなら大丈夫! 中でバシュカル神の尖兵が寝てるけど――――おあずけ喰らってる極上の剣姫って好きですか?」
「大好き。でも尖兵か……寝取りはちょっと…………」
「バシュカルは男色だから、女に興味はないですよ? クライスに抱かれろって命じてるから反発もされてるし」
「そう? なら、ちょっと遊んであげようかな? 時忘れで一年くらい愛を囁けば、私の所に自分から来てくれるよね?」
「僕も見たい! でも、一年生殺しは…………」
「仲間の神の管轄域から孕ませ用妖精を送ってもらいます? 三十人くらいいれば良いですか?」
「あ、クライスー! 僕、今日からしなずち神を信仰するから! クライスも一緒に――――ひえっ!?」
拳大の氷球が数十個、私とミンクに向かって飛来した。
殺意はないが、中れば大怪我をしかねない威力と速度。辛うじて私でも弾く事は出来、触手の大乱舞で一つ残らず叩き落とす。
「馬鹿言ってないで他に回れ! そこら中から侵入されてるぞ!」
「アレ? さっき合図したばっかりなのにもうばれてる? 魔力感知高すぎだよぉ…………ミンクさん、ごめんね?」
「へ? ちょっ!? 挿れるのは良いけど、挿れられるのはマジ勘弁っ!」
頭の上の彼を触手で掴み、両手両足と胴と首を巻いて巻いて巻いて締める。
別に取って食おうというわけではない。
ちょっと大人しくしてもらって、一段落したら気持ち良くなってもらうだけ。だからそんなに怖がって怯えないで? 暴れるのをやめて、氷結魔術の詠唱は破棄してお願い。
触手の半分を一瞬で凍らせられ、仕方なく、とっても気持ち良くなれるお薬を少し多めに処方する。
経口投与では効くまでに時間がかかるから、粘液タイプを全身の肌に塗り込み擦り込む。時折性感を刺激したのか喘ぎ声が漏れて跳ね、ズボンの下に隠された彼の得物が次第に徐々に大きさを増した。
小さい体の割に、小人族でも満足させられそうな立派な代物。
ただ、人間相手でも満足できるよう改良された性処理妖精にはまだ足りない。長さも太さも今の倍近くになるように、粘液に追加の薬を混ぜて盛る。目に見えてわかる速度で成長が促進され、もう二度と、その小さなズボンで隠せはしない域まで至り達する。
ようこそ。
生の神の祝福の元へ。
「歓迎するよ、ミンクさん」
「はひぃ……ひぃ…………ぃぃ……」
息絶え絶えの小妖精を触手で包み、私はたった今始まった達人同士の戦いに目を移した。
敵地に降り立った分体の視界に白髪蒼肌の青年を収め、聞いていた風貌とそっくりな姿に舌打ちを一つ。
敵の陸側戦力が接近していると聞いて偵察に来たのだが、飛行要塞と南の最強勇者がセットとか最初から飛ばし過ぎだ。どちらも序盤から繰り出す代物ではなく、ここぞという時に叩きつけて相手の心を折りに行く切り札だろうに。
送り込んで来たであろう神を正座させて、小一時間問い詰めてやりたい気分だ。
「久しい顔だ」
「知り合い?」
「奴は人間と魔族のハーフで、配下になれと誘った事がある。突っぱねられて何回か殺し合ったんだが、シムナの次くらいには楽しめた」
「ふぅ~ん?」
懐かしさを噛みしめる笑みを、レスティは浮かべていた。
子供の頃のおもちゃを見つけた大人の様な穏やかさ。魔王と勇者の生存競争を、昔の思い出に出来る間柄か。
胸焼けのような嫉妬が、耐え難い痛みを私に押し付ける。
自分の女が前の男との再会を喜んでいるように見えてしまう。今は誰のモノなのかを彼と彼女に思い知らせてやりたくて、目の前で犯して種付けして孕ませたい衝動が沸々沸々沸々湧いた。
夜を纏う彼女に分体を寄り添わせ、そっと尻の割れ目に指を這わせる。
「ん……敵地のど真ん中だぞ?」
「乗っ取ればどこででも出来るでしょ?」
「ははっ、その通りだ。向こうの屋敷がなかなか上等そうだから、終わったらあそこでたっぷりするとしよう」
「うんっ。じゃ、ガルマスアルマ達にも攻撃開始を伝えるねっ」
「いや、もうちょっと待て。乱戦になると奴が怖い」
短い草で埋め尽くされた地を踏みしめ、レスティは自分の存在を知らしめながら前に進んだ。
普通に、ゆったり、羽衣の裾をゆらゆら揺らせて、勇者との間の距離を詰める。
物陰に身を潜めていた向こうもすぐに出て来て、警戒しつつ摺り足で横へと滑った。徐々に徐々に間合いが詰まり、次第に一歩一歩が短くなっていく。
十メートルほどの距離を挟み、二人の足が止まった。
突如、張り詰めた空気に当てられて分体の肌に怖気が走る。
そこから先は互いの必殺圏内で、不用意な半歩で無様な死に体を晒しかねない。今の私では及べない強者の世界がそこにあり、踏み入れていないにもかかわらず、この場の一歩すら踏み出す勇気が必要になる。
レスティ、大丈夫?
「久しぶりだな、クライス」
「何の用だ、レスティ?」
「用件か? お前には無いが、ここにはある。主様が今すぐ私を抱きたいと駄々をこねているんだ。丁度良い感じの屋敷もあるし、ここを貰い受けようかと思う」
「主? 抱きたい? お前、死にたがりはどうした? まさか、男に抱かれて気が変わったとでも?」
「そうだな……お前の言う運命の出会いが、私にも訪れたんだ。死なんてもうどうでもいい。主様を組み敷いて押し倒して搾り取って孕めれば、私は幸せに包まれるのだと理解できた。すまんな、先んじてしまって。もうお前の理想と夢想は、酒の肴と笑いの種にしかできそうにない」
「おう、喧嘩売ってんのかお前? 買うぞ? 買ってやろうじゃねぇか」
額に血管を浮き上がらせて、青年は両手に氷の剣を生み出し握った。
周辺の気温もぐっと下がり、程良かった夜風が冷気を孕む。
おそらくは、無詠唱魔術と統魔の合わせに、多重行使と連動行使を重ねている。彼の周囲に現れた球形の三次元多重魔法陣がその証左で、その緻密さはヴァテアの魔力制御にも匹敵するだろう。
さすが、ドルトマと並び称されるもう一人の最強だ。
「十八個か。三百年会わない間に随分腕を上げたものだ」
「魔力制御の修行で、ヴァテアの奴に何十回と泣かされたからなっ。本気出せばもっといけるぞ?」
「それは楽しみだ。主様は適当に寛いでいてくれ。奴は私が捕える」
「よろしく。少し離れて見てるね」
私は他の分体達に攻撃開始の合図を送りつつ、安全そうな距離まで離れる。
あくまで、『安全そう』だ。
爆発や爆裂魔術を使うドルトマの場合は、十キロ離れていても余波が酷い。それと同等と考えると、数十メートルの距離は巻き添えでの即死が十分あり得る。
でも、あまり離れるとレスティを守れない…………?
「こんばんはー。噂のしなずち神ですよね? ちょっと良いですか?」
クライスが隠れていた物陰から、青髪の小妖精が私の元に飛んできた。
小さな体でありながら、氷の大陸を思わせる膨大な魔力。
反射的に身構え、魔力を回して防御を上げる。露骨な反応に彼は苦笑いを浮かべ、両手を振って敵意と交戦の意志が無い事を示して見せた。
まだ信用は出来ないが、こっちから手を出すのは無粋か。
「お初にお目にかかります。僕は氷妖精ミンク。クライスのパーティです」
「生の神しなずちです。彼のパーティなら、援護しなくて良いのですか?」
「戦闘でクライスの援護なんて、ドルトマ以外出来ませんって」
少年特有の可愛らしさを笑顔の上に溢れさせ、彼は私の頭に降り立ち座った。
私を人質にする気かと思ったが、汗に混じる安堵の匂いが否定する。
おそらく、単身では彼でも巻き添えになりかねないのだ。私と一緒ならついでに守って貰えると踏んで、極めて友好的に寄生しようとしている。
良い判断だ。
一つだけ、思い違いをしているけど。
「私の力では、二人の余波は防げませんよ?」
「え゛? じゃ、じゃあもうちょっと離れましょっ。あの屋敷までなら大丈夫! 中でバシュカル神の尖兵が寝てるけど――――おあずけ喰らってる極上の剣姫って好きですか?」
「大好き。でも尖兵か……寝取りはちょっと…………」
「バシュカルは男色だから、女に興味はないですよ? クライスに抱かれろって命じてるから反発もされてるし」
「そう? なら、ちょっと遊んであげようかな? 時忘れで一年くらい愛を囁けば、私の所に自分から来てくれるよね?」
「僕も見たい! でも、一年生殺しは…………」
「仲間の神の管轄域から孕ませ用妖精を送ってもらいます? 三十人くらいいれば良いですか?」
「あ、クライスー! 僕、今日からしなずち神を信仰するから! クライスも一緒に――――ひえっ!?」
拳大の氷球が数十個、私とミンクに向かって飛来した。
殺意はないが、中れば大怪我をしかねない威力と速度。辛うじて私でも弾く事は出来、触手の大乱舞で一つ残らず叩き落とす。
「馬鹿言ってないで他に回れ! そこら中から侵入されてるぞ!」
「アレ? さっき合図したばっかりなのにもうばれてる? 魔力感知高すぎだよぉ…………ミンクさん、ごめんね?」
「へ? ちょっ!? 挿れるのは良いけど、挿れられるのはマジ勘弁っ!」
頭の上の彼を触手で掴み、両手両足と胴と首を巻いて巻いて巻いて締める。
別に取って食おうというわけではない。
ちょっと大人しくしてもらって、一段落したら気持ち良くなってもらうだけ。だからそんなに怖がって怯えないで? 暴れるのをやめて、氷結魔術の詠唱は破棄してお願い。
触手の半分を一瞬で凍らせられ、仕方なく、とっても気持ち良くなれるお薬を少し多めに処方する。
経口投与では効くまでに時間がかかるから、粘液タイプを全身の肌に塗り込み擦り込む。時折性感を刺激したのか喘ぎ声が漏れて跳ね、ズボンの下に隠された彼の得物が次第に徐々に大きさを増した。
小さい体の割に、小人族でも満足させられそうな立派な代物。
ただ、人間相手でも満足できるよう改良された性処理妖精にはまだ足りない。長さも太さも今の倍近くになるように、粘液に追加の薬を混ぜて盛る。目に見えてわかる速度で成長が促進され、もう二度と、その小さなズボンで隠せはしない域まで至り達する。
ようこそ。
生の神の祝福の元へ。
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