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春の章 王子護衛編
15 フリー行動
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受付カウンターから困惑した連絡が入り、レグルスは憮然とした表情で情報室を出ていった。
それを見て、気配を消して後を追う。
「レグルス様っ」
ロビーに降りると、待ち構えていたレイが、はしゃいだ声でレグルスの腕に抱き着いた。
だが、寸前でレグルスがひょいっと躱し、レイは思いっ切りたたらを踏んだ。
「やっぱ無理なのかなぁ」
不満気な顔でレイが呟く。レグルスは能面のような笑顔だ。
「こんにちは、レイさん。本日はどのようなご用でしょう?」
あっ!このセリフ、ゲーム中のレグルス定型セリフだ!ギルドに入ると、言われるやつ!
あわわと心の中で乱れつつ、アルカはひっそりとロビーの柱の影に佇む。
受付ロビーは多数の冒険者や業者、依頼人が引っ切り無しに行き交っているので、隠密スキルで目立たないよう紛れ込めている。
暗殺術マスターしておいて良かったと、心底噛み締めた。
「レグルス様と仲良くなりたくて……」
出た!必殺のあざと上目遣い!久し振りに歩の感覚が呼び起こされ、見守るアルカの情緒が乱高下する。
「どのようなご用件でしょう?」
レグルスが同じセリフを繰り返す。
「え~?モブって、同じセリフしか言わないんだっけ?……そんなことないよね?昨日だって、説明細かかったし……」
心臓がぎゅっとした。レイは確かにモブと言った。
物語ではよくあることだし、その可能性だって薄々感じていた。
レイもまた転生者、或いは憑依者かも知れない。
「レグルス様、もうすぐお昼ですし、ランチ行きませんか?……デートしてみたいなあ、僕」
「……レイさん、ギルドへのご用件は?」
「え~っ、やだなあ、レグルス様に会いに来てるんですっ」
「……特にギルドへのご用が無ければ、お引き取り下さい」
「は~、ボットかなんかか~?話通じね~、……まあいいや、また明日来ますね!」
ぱっと身を翻して、レイは走り去った。アルカの横を弾むように駆けていく。
こいつ、レグルスルート探してるのか。
信じられない思いで、ニヤついたその顔を見送った。
魔力を抑えて体術スキルを行使していたためか、レグルスはアルカに気が付くことなくロビーから去った。
レグルスを出し抜けるのだから、アルカの気配遮断はかなりの腕前である。
いや、違う。そんなことはどうでも良い。現実逃避をしかけてから、ハッとする。
レイの狙いがレグルスなら、明日から5日間、毎日ギルドにやって来ることになる。
毎日ああやってレグルスに、鬱陶しいことこの上ないモーションをかけるのか。
勿論途中で、別のキャラ用の選択肢通りに動く可能性だってある。
だけど。
もし、レグルスが段々、絆されたらどうだろう。6日目にレグルスルートが開いたらどうしよう。
だってこの世界は現実で、シナリオ外のことだって当然のように存在している。
それにアルカだってゲーム知識を使って、スタンピードのイベントが起きないように手を回している。
つまりやろうと思えば改変できる、という証なのではないか。
まだスタンピードのイベント時期は先なので、検証が出来ないが、強制力の有無だって曖昧だ。
主人公は6日間ギルドに通い続け、最終日の帰り道でギルド裏にレグルスの姿を見かける。
それから何となく気になって、追いかけようとする。だが、路地裏は危険だと言う、王子の話を思い出して留まる。
これがシナリオ。だが思い留まらず、シナリオの壁を越えて来たら?
開発中止の幻のレグルスルートが、レイによって開始されてしまったら。
ぎゅっと胸を押さえた指先が、冷えて湿っていた。
痛みに似た焦燥感を振り切るように、アルカも静かに居室へと戻っていった。
「何かアルカさんも局長も、お疲れですか?」
長期休暇から復帰したジョエルが、気遣うように書類を渡してきた。
通常業務に加え王子の警護案件で、情報室に残っているのはアルカ以外にはジョエルだけだ。
他のメンバーは全て出払っている。ジークを始め数名が王子一行が向かうダンジョンに先行して、露払いを行っている最中だ。
「まあ、例の案件が」
「ああ、そうですね。ちゃっちゃと行って、終わってくれないですかね」
「うん、でも旅程的に半年はかかるかもな」
「我々平民からすれば、道楽みたいなもんですよ。皆、生活のためにクエスト行ってるのに」
ジョエルは穏やかな性格だが、割と言いたいことははっきり言うタイプだ。
「まあ、王族の気紛れは、今に始まった話じゃないしな」
「そう言えば、毎日局長を呼び出してるあの方、何なんですか?本当」
「ん……、アレね。……何だろうね」
レイがギルドに通い詰めて、4日目。レイとレグルスの件は、ギルドをざわつかせていた。
王子のお気に入りではあるが、ただの平民に貴賓用応接室を使うことはしない。
そのためレグルスは、ロビーで事務的に淡々と対応していたのだが、レイが全く人目を憚らずに騒いで衆目を集めている状況だ。
王子一行の件は対応責任者のため無碍にも出来ず、密室に2人で籠るのも御免だと、レグルスはひたすらロビーで自動応答する機械になっている。
攻略キャラがいない時のレイは、全く人目を気にしない。
恐らくだが、ゲーム登場キャラ以外はモブとして、人として見ていないのではないかとすら感じる。
「局長の恋人は、アルカさんなのに」
丁度口に含んだコーヒーを、吹き出さないように飲み込む。
そうなのだ。噂はしっかり職員に定着して落ち着いた。
それなのにレイがちょっかいをかけ始めて、また職員内で注目の案件になってしまったのだ。
「ジョエル、心配してくれてありがとう。大丈夫だから、そろそろ休憩行ってきな」
「はい、ありがとうございます。早めに戻ります」
ゆっくりでいいと手を振って見送ると、アルカは深く椅子に座り直した。
このところ、アルカは噂を否定していないどころか、どうとでも取れる対応にしている。
ここに来て、更に拗れた噂にならないようにという思惑もあるが、感情面の方が大きい気がする。
推しが目の前で、誰かのものになろうとしている。
どうだろう、平気でいられるだろうか?推しが幸せならと、直ぐに心から言えるのか。
少なくとも、アルカには出来なかった。
レグルスが力無く局長室に帰って来た。いつも時間は決まっているので、レイから解放された所だろう。
いつも昼前に来て、昼食の時間には帰って行く。どうも攻略キャラとも会っているらしい。
情報室とは続きとなっているので、レグルスはアルカの前をぐったり横切っていく。
いつもなら軽口を叩いていくのに、そんな気力も無いようだ。
明日1日で凸は終わるから頑張って!とは声に出せず、代わりに呼び止める。
「局長、ジョエルが戻ったら、ランチ一緒にどうですか?」
「……っ、行きます!」
レグルスはバッと振り向いて、見る間に満面の笑顔になった。犬だったら、ブンブン尻尾を回している。その様子を見てホッとする。
安堵の中に少し、優越感のような厭らしい感情が含まれていて、コーヒーと共に飲み下す。
冷め切ったコーヒーは、いつもより苦かった。
翌日、いよいよ迎えた、主人公フリー行動最終日。
アルカは朝から緊張していた。幸い敏いジークもおらず、レグルスもバタバタしていたので、誰もアルカの様子に気付く者はいなかった。
内心時間が過ぎるのが怖く、1刻毎に鳴る王都の大鐘楼の鐘の音にすら胃が痛んだ。
今日、路地裏でレグルスを見かけたレイが、追いかけたらどうしよう。
そもそも、レグルスが路地裏に行かないようにすれば良いのか。
どう動けば正解なのか。
そこまで考えて、何故レイがレグルスルートに入るのを阻止したいのか、と頭の中に冷静な己の声が響く。
恋人と噂されるのも辟易していたくらいだし、いくら推しだって、誰と付き合うかはレグルスの勝手だ。
裏でこそこそ手を回して、他人のプライベートに介入するなんて卑怯そのものじゃないか。
本当は、他人に向き合う気も無い癖に。
自分に向けられる好意に酔って、特別だって優越感に浸って、良い気になっていたんだろう。
自分が1番、踏みにじられる屈辱を理解っている癖に。
「……、」
はく、と口が息を求めて動いた。
見たくなかった部分、己の醜悪さが突き付けられた気がして、アルカは片手で顔を覆った。
それでも無情に刻限を迎え、レイの訪れが告げられた。
それを見て、気配を消して後を追う。
「レグルス様っ」
ロビーに降りると、待ち構えていたレイが、はしゃいだ声でレグルスの腕に抱き着いた。
だが、寸前でレグルスがひょいっと躱し、レイは思いっ切りたたらを踏んだ。
「やっぱ無理なのかなぁ」
不満気な顔でレイが呟く。レグルスは能面のような笑顔だ。
「こんにちは、レイさん。本日はどのようなご用でしょう?」
あっ!このセリフ、ゲーム中のレグルス定型セリフだ!ギルドに入ると、言われるやつ!
あわわと心の中で乱れつつ、アルカはひっそりとロビーの柱の影に佇む。
受付ロビーは多数の冒険者や業者、依頼人が引っ切り無しに行き交っているので、隠密スキルで目立たないよう紛れ込めている。
暗殺術マスターしておいて良かったと、心底噛み締めた。
「レグルス様と仲良くなりたくて……」
出た!必殺のあざと上目遣い!久し振りに歩の感覚が呼び起こされ、見守るアルカの情緒が乱高下する。
「どのようなご用件でしょう?」
レグルスが同じセリフを繰り返す。
「え~?モブって、同じセリフしか言わないんだっけ?……そんなことないよね?昨日だって、説明細かかったし……」
心臓がぎゅっとした。レイは確かにモブと言った。
物語ではよくあることだし、その可能性だって薄々感じていた。
レイもまた転生者、或いは憑依者かも知れない。
「レグルス様、もうすぐお昼ですし、ランチ行きませんか?……デートしてみたいなあ、僕」
「……レイさん、ギルドへのご用件は?」
「え~っ、やだなあ、レグルス様に会いに来てるんですっ」
「……特にギルドへのご用が無ければ、お引き取り下さい」
「は~、ボットかなんかか~?話通じね~、……まあいいや、また明日来ますね!」
ぱっと身を翻して、レイは走り去った。アルカの横を弾むように駆けていく。
こいつ、レグルスルート探してるのか。
信じられない思いで、ニヤついたその顔を見送った。
魔力を抑えて体術スキルを行使していたためか、レグルスはアルカに気が付くことなくロビーから去った。
レグルスを出し抜けるのだから、アルカの気配遮断はかなりの腕前である。
いや、違う。そんなことはどうでも良い。現実逃避をしかけてから、ハッとする。
レイの狙いがレグルスなら、明日から5日間、毎日ギルドにやって来ることになる。
毎日ああやってレグルスに、鬱陶しいことこの上ないモーションをかけるのか。
勿論途中で、別のキャラ用の選択肢通りに動く可能性だってある。
だけど。
もし、レグルスが段々、絆されたらどうだろう。6日目にレグルスルートが開いたらどうしよう。
だってこの世界は現実で、シナリオ外のことだって当然のように存在している。
それにアルカだってゲーム知識を使って、スタンピードのイベントが起きないように手を回している。
つまりやろうと思えば改変できる、という証なのではないか。
まだスタンピードのイベント時期は先なので、検証が出来ないが、強制力の有無だって曖昧だ。
主人公は6日間ギルドに通い続け、最終日の帰り道でギルド裏にレグルスの姿を見かける。
それから何となく気になって、追いかけようとする。だが、路地裏は危険だと言う、王子の話を思い出して留まる。
これがシナリオ。だが思い留まらず、シナリオの壁を越えて来たら?
開発中止の幻のレグルスルートが、レイによって開始されてしまったら。
ぎゅっと胸を押さえた指先が、冷えて湿っていた。
痛みに似た焦燥感を振り切るように、アルカも静かに居室へと戻っていった。
「何かアルカさんも局長も、お疲れですか?」
長期休暇から復帰したジョエルが、気遣うように書類を渡してきた。
通常業務に加え王子の警護案件で、情報室に残っているのはアルカ以外にはジョエルだけだ。
他のメンバーは全て出払っている。ジークを始め数名が王子一行が向かうダンジョンに先行して、露払いを行っている最中だ。
「まあ、例の案件が」
「ああ、そうですね。ちゃっちゃと行って、終わってくれないですかね」
「うん、でも旅程的に半年はかかるかもな」
「我々平民からすれば、道楽みたいなもんですよ。皆、生活のためにクエスト行ってるのに」
ジョエルは穏やかな性格だが、割と言いたいことははっきり言うタイプだ。
「まあ、王族の気紛れは、今に始まった話じゃないしな」
「そう言えば、毎日局長を呼び出してるあの方、何なんですか?本当」
「ん……、アレね。……何だろうね」
レイがギルドに通い詰めて、4日目。レイとレグルスの件は、ギルドをざわつかせていた。
王子のお気に入りではあるが、ただの平民に貴賓用応接室を使うことはしない。
そのためレグルスは、ロビーで事務的に淡々と対応していたのだが、レイが全く人目を憚らずに騒いで衆目を集めている状況だ。
王子一行の件は対応責任者のため無碍にも出来ず、密室に2人で籠るのも御免だと、レグルスはひたすらロビーで自動応答する機械になっている。
攻略キャラがいない時のレイは、全く人目を気にしない。
恐らくだが、ゲーム登場キャラ以外はモブとして、人として見ていないのではないかとすら感じる。
「局長の恋人は、アルカさんなのに」
丁度口に含んだコーヒーを、吹き出さないように飲み込む。
そうなのだ。噂はしっかり職員に定着して落ち着いた。
それなのにレイがちょっかいをかけ始めて、また職員内で注目の案件になってしまったのだ。
「ジョエル、心配してくれてありがとう。大丈夫だから、そろそろ休憩行ってきな」
「はい、ありがとうございます。早めに戻ります」
ゆっくりでいいと手を振って見送ると、アルカは深く椅子に座り直した。
このところ、アルカは噂を否定していないどころか、どうとでも取れる対応にしている。
ここに来て、更に拗れた噂にならないようにという思惑もあるが、感情面の方が大きい気がする。
推しが目の前で、誰かのものになろうとしている。
どうだろう、平気でいられるだろうか?推しが幸せならと、直ぐに心から言えるのか。
少なくとも、アルカには出来なかった。
レグルスが力無く局長室に帰って来た。いつも時間は決まっているので、レイから解放された所だろう。
いつも昼前に来て、昼食の時間には帰って行く。どうも攻略キャラとも会っているらしい。
情報室とは続きとなっているので、レグルスはアルカの前をぐったり横切っていく。
いつもなら軽口を叩いていくのに、そんな気力も無いようだ。
明日1日で凸は終わるから頑張って!とは声に出せず、代わりに呼び止める。
「局長、ジョエルが戻ったら、ランチ一緒にどうですか?」
「……っ、行きます!」
レグルスはバッと振り向いて、見る間に満面の笑顔になった。犬だったら、ブンブン尻尾を回している。その様子を見てホッとする。
安堵の中に少し、優越感のような厭らしい感情が含まれていて、コーヒーと共に飲み下す。
冷め切ったコーヒーは、いつもより苦かった。
翌日、いよいよ迎えた、主人公フリー行動最終日。
アルカは朝から緊張していた。幸い敏いジークもおらず、レグルスもバタバタしていたので、誰もアルカの様子に気付く者はいなかった。
内心時間が過ぎるのが怖く、1刻毎に鳴る王都の大鐘楼の鐘の音にすら胃が痛んだ。
今日、路地裏でレグルスを見かけたレイが、追いかけたらどうしよう。
そもそも、レグルスが路地裏に行かないようにすれば良いのか。
どう動けば正解なのか。
そこまで考えて、何故レイがレグルスルートに入るのを阻止したいのか、と頭の中に冷静な己の声が響く。
恋人と噂されるのも辟易していたくらいだし、いくら推しだって、誰と付き合うかはレグルスの勝手だ。
裏でこそこそ手を回して、他人のプライベートに介入するなんて卑怯そのものじゃないか。
本当は、他人に向き合う気も無い癖に。
自分に向けられる好意に酔って、特別だって優越感に浸って、良い気になっていたんだろう。
自分が1番、踏みにじられる屈辱を理解っている癖に。
「……、」
はく、と口が息を求めて動いた。
見たくなかった部分、己の醜悪さが突き付けられた気がして、アルカは片手で顔を覆った。
それでも無情に刻限を迎え、レイの訪れが告げられた。
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