【完結】BLゲーにモブ転生した俺が最上級モブ民の開発中止ルートに入っちゃった件

漠田ロー

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冬の章 セドルア掃討編

84 淫靡

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「ねぇ、聞いて」

 また項を甘く噛まれて、背中がはっきりと震えた。

「前も少し話したけど、俺は本当に他の人とは徹底的に魔力の相性が悪くて、魔力調整が出来たのはアルカが初めて」

 セドルア掃討任務が始まってから、最後までしていなかったせいか、少しの刺激にも体が敏感に反応してしまう。

「セックスもさ、している内に気持ち悪くなってきちゃって。我慢して何とか出来るけど、俺はイッたことないの」

 まだ残る酔のせいでふわふわしているが、告げられた事実に衝撃を受けると共に、じわじわと優越感に似た歓びが湧いてくる。

「アルカ以外の人じゃ、俺はイけない」

 雄の響きを含んだ熱っぽい声が鼓膜を震わせる。レグルスの指先が唇に触れて、ゆっくりなぞりながら撫でる。

「俺が中に出したのは、ここと」

 指先が喉仏を辿って胸の中心を通り、臍の窪みを撫でて下腹に触れた。
 そのまま愛おしむように撫で擦る手に、一気に耳まで熱くなってくる。

「ここだけ。ここにしか精液入れたことない」

 ひくんと肚の中が疼いて蠢いた。何度も奥に叩き付けられて、溢れるまで満たされた感覚が蘇る。

「ぁ……、やぁ……、レグルスぅ……」

 知らずに弱り切った小さな喘ぎが漏れる。

「……したい、……中、欲しい」

 腕の中で切なく身を震わせると、耳元を唇で擽られる。

「うん、俺も。ここにぶち込んで、ぐちゃぐちゃにしたい。俺さ、アルカの中だとイクの我慢するのに必死なんだ、毎回」

 下腹を撫でる手が、ますます性的に蠢く。根元の薄い皮膚が指先で引っ掻かれもどかしい。

「ここ、俺のでいっぱいにしてさ、どろどろにして、アルカが泣いても止めたくない」
「……レグ、……しよ、抱いてよ……」

「……いいの?バレちゃうよ?任務中にまでセックスしてる淫乱だってさ」

 少し意地の悪い声でレグルスが笑う。その響きすら刺激になり、アルカは身を捩った。

「魔力、我慢出来る?……アルカ、直ぐ我慢出来なくなっちゃうから」
「あ、ん……、我慢、する……から、ぁ」
「それにさ、こんなに酔ってるからさ、勃たないんじゃない?」

 興奮しているのにまだ柔らかい中心を擦りながら、レグルスはくすくすと嗤った。
 その加虐的な声に、背中がぞわりと震える。

「でも、中に欲しい、……っ」
「アルカはいい子だから、中だけでイケるしね。じゃあ女の子みたいに、中イキだけしよっか」

 根元を引っ掻いていた指先が袋と孔の間に伸びて、ゆっくりと撫で擦る。

「あっ、うぅ……、早く、ちゃんと触って……」
「ふふ、可愛いなあ。皆にバレないように、内緒でしようね」

 はしたなく腰を揺すると、レグルスは一層加虐的に笑った。


「っく、ホラ、アルカ、ちゃんと我慢して……、魔力流さないで」
「やっ、あっ、だって激し……、何も考えられない……ぃ!」

 がくがくと揺すられながら、訳の分からなくなる程の快楽に翻弄され、魔力制御が綻んでくる。
 自由になった魔力は、直ぐにレグルスと結び付いて合わさろうとするが、レグルスが堰き止めている状態だ。

「俺だって我慢してるんだよ……っ。アルカもちゃんと我慢、して」

 そう言う割に我慢させる気が無いのかと疑いたくなる程、激しく奥を突かれる。

「まっ、待って、ゆっくり、してぇ……!我慢する、からぁ!」

 必死に縋り付くと、レグルスは1度動きを止めた。

「……分かった。じゃあ、ゆっくりするから、我慢してね」

 雄の色香を隠さないギラついた笑顔で、レグルスはアルカの両手をシーツに縫い付けた。

 ぬち、と粘ついた音と共に、ゆっくりと陰茎が引き抜かれていく。ずるりと太い肉が抜けていく感覚が生々しい。

「あ、はぁ……、やぁ、ん」

 鼻からだらしない喘ぎが抜けていく。内壁が引き摺られる感覚に力が抜ける。
 抜けていく肉棒を引き入れようと、中がちゅうちゅう吸い上げるように追いすがる。

「ん、ん、あぁ~~……、ぁン……」

 縁ぎりぎりまで抜けかけた先端が、今度はゆっくり中へ戻って来る。待ち望んだ肉棒に歓喜した襞がむしゃぶり付く。

「はぁ……、すご、搾り取られそう……、ん……」

 ぽたりとレグルスの汗が落ちる。アルカも体温が上り、動いていないのに汗が流れた。

 ぬち、ぬちとゆっくりした挿送が、じわじわと繰り返される。
 レグルスの亀頭の形、浮き出た血管すら感じるほど生々しい感触に、腰が勝手にへこへこと揺れる。

「ふ……、すごい、ビンビンに勃っちゃってるね、可愛い」

 レグルスの獰猛な瞳が、放置されているのに赤く膨らんだ乳首を見つめている。

「触ってって、言ってるみたいだね?」

 視線で乳首を嬲りながら、レグルスは唇の端を上げた。

「うん、触って……。乳首、触られるの、好き……っ」
「俺も吸って舐めて噛んであげたいんだけど、アルカが我慢出来なくなっちゃうからさ?」

 うっそり笑んだまま、レグルスはとろりとした唾を落とした。
 ぬるついた感触が勃起した乳首に絡んで、ひんやりとした刺激を与える。

「あっ、やぁ!」
「あ~、締まる……、は……」

 ジンジンとしてきた先端を、めちゃくちゃに捏ねたい衝動に駆られるが、両手を押さえられているため、上半身が僅かに捩れただけだ。

「や、やだ、レグ……、ちゃんと触ってよ……!」

 藻掻く間にも、ゆっくりと抜き差しは続けられている。
 捏ねられ続けた前立腺が、物足りないと訴え出している。

 前を触りたい。結局、勃ち上がった昂ぶりからは、腹が冷たい程に先走りが垂れてしまっている。
 アレをぐちゃぐちゃに擦りながら扱けば、あっという間に達することが出来る。

「あ、ね、ねぇ、レグ、手、離してぇ」

 レグルスは残忍と言える笑みを湛えたまま、じっとアルカを視線で犯している。
 その眼差しに背中を震わせて、身を捩らせ藻掻く。

「レグ、やだ、イキたい……、イキたい……!」

 めちゃくちゃに腰を振るが、レグルスが動きを止めてしまうため、求めていた刺激は得られない。

「ゆっくりって言ったのは、アルカだよ」
「やだ、意地悪しないで……、ちんちん痛いからぁ……!」

「それに中だけでイくって、言ったでしょ?前は触らないで、中だけでイッて」

 アルカが動きを止めると、レグルスのねっとりした腰使いが再開される。
 気が狂いそうなもどかしさに、とうとう涙が溢れる。

「も、やだ、レグルスので、中、ちゃんとごりごりして……っ!いかせて、いかせてよ……!」
「はぁ、ほんと可愛いね……、アルカ」

 舌舐めずりするような顔で、レグルスはアルカの膝裏を持ち上げ、浮かせた尻にぐっと体重をかけてくる。深く入った怒張が、ちゅっと奥に付く。

「あぁ!これ、もっと……!」
「ふふ、どれ?淫乱なアルカは、俺に何して欲しい?」

 ぐりぐりと中で回されると、目の前がチカチカした。
 回った酒精と相まって、もう自分が何を言っているのかも曖昧だ。

「レグの、硬いちんぽで、俺のお尻ぐちゃぐちゃに犯して……!乳首も全部可愛がって……!いっぱい精子、中に出して、全部ちょうだい……!」
「はっ……、上出来。いい子だね、アルカ……!」

 ばちゅんと強く腰が打ち付けられた。
 待ち侘びていた乳首にむしゃぶり付かれて、強力な刺激にアルカは呆気なく達した。

「あぁ、んっ、レグ、もっと、激しくして……!」
「っう、あっ、気持ちいい、アルカ」
「あっ、あぁーっ、来ちゃ……、また来ちゃう、我慢できない……!」

 ガンガン深いところを掘られ、早くも中がうねり前兆に襲われる。

「魔力、我慢できない!合わせて気持ち良くなりたい、レグ……!」
「こら、だめだよ、いい子だから抑えて……っ。お尻だけでイって」

 パンパンと音を鳴らしながら、レグルスも限界が近いのか抜き挿しを速める。

「う、んん、あっ、レグ……、好き、好きぃ……!」
「っあ、俺も出すね、中に出すよ……!ちゃんと全部飲んで……、はっ、っぐ!」
「ひ、あぁ―――っ!」

 ぎゅうと中が引き絞れて、最奥にレグルスの熱い迸りが叩き付けられた。
 多幸感に痙攣が止まらず、降りて来られない。

「……ぁ、あ!?」

 ずるりと陰茎が引き抜かれる。再び膨らんだのに、震えて射精できないでいる昂ぶりを、レグルスが咥えて大きく吸い上げる。

「あ!あ!だめ、それ!」

 がくがくと体が揺れ、意識が飛ぶ程の快感にあっという間に、レグルスの喉に精液を放った。

「ん……」

 最後の一滴まで、搾り取るように吸い上げられる。

「アルカ、アルカ……、もっとしよう。それで分からせてあげるからね」

 ひたりと、また硬度を取り戻した切っ先を充てがわれる。

「ひ、ま、待って……!まだイッて」
「待たない、っは」

 まだ収縮している内壁をみちみちと押し広げて、先ほどよりも熱いくらいの肉棒が侵入してくる。

「ぃ、ア、―――っ」
「っう、ぐ、すご……。あー、やばい、ブチ切れそう……」

 ぐりぐりと奥を捏ねるように刺激され、達したままの敏感な中が歓喜しながらレグルスに吸い付く。

「アルカ、俺のちんぽ苛々してしょうがないから、満足するまでここで可愛がってね」

 中に入った形を確かめるように、腹を愛おしそうに撫でられる。
 その刺激すら強過ぎて、知らずに尻に力が入り締めてしまう。

 瞳孔を開かせて舌舐めずりした獣の顔で、レグルスがうっそりと笑った。
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