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17話 扉の奥、数センチの隙間の向こうは…♡
しおりを挟む「……っすみません、お邪魔します…」
聞こえるか聞こえないかの小さな声で挨拶をし、ゆっくりと靴を脱ぎ、脇に揃える。
カチャリ、中から玄関の内鍵をこちらも最小限の音になるようゆっくりとかけ。
ボクは玄関に入ってすぐ目に留まる位置にある、二階へと続く階段をそっと見上げる。
…キシ、キシ、キシ…まるで忍者にでもなったような気持ちで細心の注意を払いながら、
出来るだけ音を立てないように、階段をひとつ、またひとつあがっていく。
そうして二階の廊下、一番奥の右側の部屋へと、
「っ……」
ドクドク…とうるさいほどに波打つ心臓をぎゅっと服の上から強く押さえながら、
ボクがその場所へと歩いていくと。
「――ふあぁっ♡♡ 兄ちゃんっ、あうぅっコウにぃっ…♡♡♡」
――っ!! ……ああ、どうしようっ…今、拓馬くん…ボクの名前を、呼んでくれたよね……?
「……っ、」
聞き間違いでなければ、確かに『コウ兄』と口にする声が…扉の向こうから聞こえた。
色の含んだその艶めかしい、まだ声変わり前の少しだけ高さの残るその声は、確かにボクの愛しい人の声で。
ゴクリ…と、小さく唾を飲み込みながら、
この扉の奥、何が行われているのか……期待と、願いを込めながら、
ボクは震えそうになる手をゆっくり…だけどもしっかり彼の、拓馬くんの部屋のドアにかけ。
一か八か、カチャ…そっとドアノブを回してみると。
「はぁっ♡ んああっ、コウ兄っ♡♡ ちんちんっちんちん気持ちいいよぉ♡♡♡」
っ……!?
たった数センチの隙間から見えたその想像以上の淫らな光景に、
ボクは思わずその場で喉奥から声を出してしまいそうになる。
だって……願っていたモノよりも、もっともっとすごいモノがそこには存在しており。
「っ、兄ちゃん♡♡ ふぐぅっ…ああっ♡ コウにっコウにぃっコウ兄ぃっ…♡♡♡」
ボクの愛してやまない彼、日高拓馬くんは、ボクを…伊波コウの名を何度も呼びながら、
一心不乱に幼さの残る自らのペニスを精一杯扱いて――オナニーを、してくれていたのだ。
「ああっ、はっ、ふぅっ♡ き、昨日もゴシゴシっオナニーいっぱいしたのに…全然ちんちんおさまらないよぉっうあぁ♡♡」
部屋の奥、スカイブルーのシーツのベッドの上。
拓馬くんはギシギシとベッドを強くきしませながら、
まるでピストンをするかのように……ボクが先日教えた通りに自身の勃起したおちんぽをゴシゴシ、シュッシュっと
勢いよく両手で擦りながら、激しく腰を上下にカクカクっガクガクと小刻みに動かしていた。
……あぁん、ふぁっすごいよぅ…♡♡ 拓馬くん、あんなに激しく腰振って…♡♡
おちんぽも……ぁふ♡ 想像してたよりもすっごくおっきいよぅ♡♡♡
ぐちゅぐちゅじゅこじゅこ、じゅぷじゅぷじゅぷっ、
ベッドから離れたこの位置、少しの隙間からでも、
大量の我慢汁があふれでてる勃起おちんぽを擦る卑猥な音が、ボクの耳にこれでもかと届けられていく。
「はあぁっ♡ …にっ兄ちゃんのお尻の穴にっ、おれのちんちんズコズコしたいっ…ちんちん奥まで入れたいっ♡♡ っ、じゅぽじゅぽしたいよぅ…♡♡♡」
っぁあ…♡♡♡
ああ、どうしよう……拓馬くんが、ボクの大好きな人が…ボクを、『伊波コウ』を求めてくれてる♡♡
あんなに必死にお汁でベチャベチャになったおちんぽをコスコス激しく擦りながら、エッチな台詞をいっぱい言って…♡♡♡
……ねぇ、その動き。激しい腰使いでいま、頭の中で想像しているボクに……
ボクのお尻に、そのぐちょぐちょの勃起おちんぽをズコズコいっぱいしてるの?
――ああ、これは夢? …幻? どうしよう…ボク、
拓馬くんがいま、ベッドの上で犯しまくってるであろう彼の中の『ボク』に、思わず嫉妬してしまいそうだ。
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次作も頑張って書きます。
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