おれの大好きなイケメン幼なじみは、何故だか毎回必ず彼女にフラれてしまうんです。

そらも

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2話

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「さて、まずは新しい仲間になったりょうかちゃんのためにも、ここにいるメンバーについて改めて紹介するわね」
「はっはい、よろしくお願いします…!」
「私の名前はまち、恵一郎くんとは別の高校に通う二年生よ。あの人とは中学が一緒で、六番目の彼女…になるのかしら。一応、中三の時に半年ほどお付き合いをしてたわ」
「ええっ半年ですか!? す、すごい…」
「この中では、まちさんが一番あいつとの付き合いが長かったんだよね。ほんとあいつと半年も付き合えるとか、そういう意味でもまちさんはものすごい人なんだよっ。この被害者の会を作ってくれたのもまちさんだしね」
「そうだったんですか…!?」
「そうですよ。だからまちさんは私たちのリーダー的存在でもあるのです」
「もう、リーダーだなんてみんなやめて。でも、一応みんなの連絡係なども請け負ってるから、何かあったらいつでも気軽に電話やラインしてね、りょうかちゃん」
「は、はいっ」


「次はアタシねっ。アタシの名前はななお、りょうかっちと同じ高校の三年生だよ。もしかしたらどっかですれ違ったことあるかもね」
「ほ、ほんとの先輩だったんですね」
「そそっ。んで、アタシはえっと…」
「七番目です、ななおさん」
「あっそうだそうだ七番目! こころっちあんがとっ。けいいちろーの七番目の彼女で、アイツとは確か…一ヶ月?
 くらい付き合ってたかも、けいいちろーが高一の時ね。まぁ歯医者事件でソッコー別れたんだけどさっ」
「歯医者事件…?」
「それについては、後で話すわ」


「では、僭越ながら次は私が。りょうかさん初めまして、こころと申します。私もりょうかさんと同じ高校に通っている三年生です。私ももしかしたら、どこかですれ違っていたかもしれませんね」
「わわっそうだったんですね…ご、ご丁寧にどうもですっ…」
「こ~んな清楚で真面目な子のこころちゃんにも酷い仕打ちしちゃうとか、ケイくんってほんっとサイテーだよねぇ~プンプンだよっ!」
「お気遣いありがとうございます、りんさん。私は恵一郎さんの八番目の彼女にあたると思われるので、一応りょうかさんの一つ前の彼女になりますね。ななおさんと同じく、彼が高校一年生の時に三ヶ月ほどお付き合いさせていただいておりました」
「さ、三ヶ月も…すごい…」
「いえいえ、とは言いましても、接吻…キスさえも一、二度しかしておりませんから」
「うっ…キス……キスっ…」
「! どうかなさいましたか、りょうかさん」
「い、いえ……」
「まあっ、あの事件ねりょうかちゃん…落ち着いて、深呼吸よ」
「は、はい…」
「次の人、お願い」


「りょうかちゃんほんとに大丈夫ぅ? えっと、次はりんいくね。初めましてっ、りんの名前はりんだよぉ」
「りんの名前はりんって……相変わらずりんちゃんはアホ全開よね、そこが可愛いんだけども」
「も~何ぃゆのちゃんってば、りんアホじゃないもん!」
「りんちゃんといい、ななお先輩といい……元カノにアホの子二人もって、確実に」
「まぁ、恵一郎くんの例のあの子が起因してのことよね」
「ですよね、はぁ…」
「ちょっとちょっとぉ、アタシもそれ入ってるわけ!? 超ヒドイんですけどっ!!」
「どうどう、落ち着いてください、ななおさん」
「え、えと……」
「あっごめんね、りょうかちゃん! それでりんはね、ケイくんとは中学が一緒で、中一の時同じクラスになって
お付き合いしてたんだよぉ。ん~、確か二ヶ月付き合ったか付き合ってないくらいだったと思う! なんにせよめちゃくちゃもったいない二ヶ月だったよね~あははっ」
「わかる」
「マジわかるっ」
「わかります」
「わかるわ、本当にわかるわ」


「……ど、怒涛のわかるレスポンス…これが、積み重ねてきた先輩の風格っ……」 


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