あと少しのところが足りない。

そらも

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足りなさその42、 半分ハズレで、半分アタリ。

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「……は、はぁ……より、と……」
「………」
「…っ、やっぱり寝てる…か…」




いつもとは違う、最後はオレのアナルに向けてドロドロの精液をまるでマーキングするみたいにたっぷりとかけたやまっちは、はぁはぁと息を乱しながらもオレの名前を呼び、眠っているのかの確認をとる。


ツツツ…と、剥き出しになったオレの雄おまんこのナカに射精された後みたいに、やまっちの精液がオレのお尻を伝っていき。
それに気づいた彼は、いかにもな慣れた手付きでベッドの布団に落ちる前にササっとティッシュでその精液を拭っていった。


拭い終わると同時、眠るオレに、


「何でこんな…なんにもされてないみたいな顔、してるんだよ……ほんと」


と、こんなになっても目を覚まさないオレへの安堵なのか、それとも本当は起きてほしいと思ってる残念さを含んでいるのか……曖昧さを含んだ感じの声をポツリと漏らしたやまっちは、




「毎回とめようとしても、本当気づいたらいつのまにか2本目の酒を口にしてるんだよな…頼人は。前に自分で言ってたけど『頼人マジック』ってのはあながち間違いでもなくて…俺が知らなかっただけで、頼人はマジにマジシャンなのかもな……なんて、はは………ここまでして起きないとかさ……俺が童貞でヘタレだからって油断してるのか? それとも、誘ってる…とか?……な訳ないのは、はは…わかってるけども」
「………」



……なんて、オレが咄嗟に呟いた『頼人マジック』について冗談交じりに笑うと共に、オレがまったく起きない理由に対しそんな言葉を続けたのだけれど。



――うん、そうだよ。半分ハズレで、半分アタリ。


っ、ていうかもおぉぉっ、なんでわかんないかなっ!!? 
やまっちの言う通り、オレはやまっちのことを全力で誘ってるの!!
油断じゃなくて、絶対的な確信犯なの!! オレめちゃくちゃ今頑張って両想いなオレたちの『幸せな未来』のために、やまっちを誘惑しちゃってるの!!!


なのにっ、なのにやまっちはどうして……っ。



そう、今すぐにでも目の前の男に大声で叫びたいたくさんの想いたちを胸に秘めながらも、必死に堪えて静かに目を閉じるオレ。


すると、


「だからって、こんなコトしていい言い訳にはならないよな……ごめん、ごめんな頼人……でも、」


いつものようにごめんの言葉が聞こえたのと共に、フッ…と、ふいに眠るオレの顔の前にやまっちの気配を感じ。


「っ、」え、嘘っ…まさか、これって…っ、やっとずっとしてくれなかった唇に…!?


オレが期待とドキドキに息を呑み、ぎゅっと思わず手に力を入れると――…



ちゅっ、


「………」
「……っ、はぁ…く、口はやっぱり俺にはハードルが高すぎるっ……いやそもそも勝手にしちゃいけないんだけどさっ…!!」



しかし、やまっちのキスが落ちてきたのはオレの唇ではなく、オレの右頬で。



……っ、ここまできても、そこなわけ……ね。



そうして、



「本当は、キス以上の……頼人とセックスがしたいだけの、ただの強姦魔で変態で…最低最悪の男のくせにな、俺は……これじゃ、こんなんじゃ友達同士とか関係なく、頼人に正面切って告白をする資格なんて俺にはもうっ……」
「………」
「ごめんな頼人……っ、でも…もしこのコトが万が一にでも頼人にバレたら、俺はすぐにでも頼人の前から消えてなくなるからっ……だからそれまではどうか、」



「どうかもうちょっとだけ、お前の隣にいさせてくれな……ずっとずっと大好きだよ、頼人」



続けるように今度は左頬にちゅっと小さくキスをして、やまっちは眠るオレに愛の言葉をそっと優しく囁いたのだった。



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