神とゲームと青春を!~高校生プロゲーマー四人が神様に誘拐されて謎解きする~

初心なグミ

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第一章:神の暇つぶし

60話ー【殺人事件の謎】三人の生存者

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 玄関から入るとそこにはメイド服の中年女性、メイド服の女子、豪華な装いをした中年女性がいた。
 その人達を見た四人の目は、目の前にいる女性方に吸い込まれる様に惹かれた。
 何故なら女性方は言葉にするのが烏滸がましい程に美しくて妖艶で、魅力に溢れていたのだから。
 そんな女性方に四人が見惚れていると、豪華な装いをしている女性が口を開く。
 
「どうも、探偵さん方。私の名前は西園寺さいおんじ奈津子なつこ。亡くなった西園寺さいおんじ俊夫としおの妻です」

 奈津子は四人に一礼して挨拶をすると、四人も釣られて一礼を返した。
 奈津子はそんな四人を何処か見下す様に見て、メイド服の中年女性に手先を向けて紹介する。

「そして、こっちのメイド親子の母の方が西条さいじょう由紀子ゆきこ

 紹介された由紀子はおぼついた笑顔で一礼した。
 そんな由紀子に四人が一礼すると、奈津子は最後の一人を手先を向けて紹介する。

「娘の方が西条さいじょう冬華とうかです」

 笑顔で一礼する冬華に四人が一礼すると、樹が前に出て奈津子と向き合った。

「これは御丁寧にありがとうございます、マダム。僕達は探偵をしております。この度は、警察の応援要請にて参上仕りました。何卒、調査の御協力をお願い致します」

「話は警察の方から聞いております。まぁ、自殺した夫の何を探偵さん方が調査なさるのか、甚だ疑問でしかありませんが……。無下にすることもできませんので、貴女方に冬華を付けましょう。気が済むまで調べると良いですよ」

「御心遣いに感謝を」

 胸に手を添えて頭を下げる樹に、奈津子は嘲笑うかの様な冷ややかな目で見下ろした。
 その言動に他の探偵組がゴクリと唾を飲み込むと、冬華が探偵組四人の前へとやって来る。

「そういうことですので、貴方達の案内を担当させて頂きます、冬華です。どうぞ、気軽に冬華と呼んでください。お母さん、奈津子様のこと、お願いします」

「任せなさい、冬華。そちらも滞りなく、礼儀を持って案内しなさいな」
 
「それでは、ごめんあそばせ」

 奈津子がお辞儀をすると、由紀子と共に二階に上がって行った。
 二人が二階に上がって行くと、聞いたことのある声がそこから辺りに響き渡る。
 
『いやー、ボクの演技ヤバくない?!ねぇ!ハスターもそう思うでしょ!!』
 
『確かに演技力あったすけど……オレのセリフ、少なすぎないっすか?……まぁ良いっすけどぉ。いいなぁ、あの四人と遊べるイタクァが羨ましいっす……』

『それにゃあ。ま、見てる分でも楽しいからね、ハスターも一緒に楽しもうぜ!にゃはははは!!!ゲホッゲホッ』

『大丈夫っすか?』

「「「「…………………………おっふ」」」」
 
―――

【死体の状態】
〇縄に首を吊られた状態
〇頭が膨張しており、顔が赤黒くなっている
〇首が伸びて黒くなってる
〇死斑が中毒性を示す赤色
※自殺に見立てた他殺。一酸化炭素中毒と青酸中毒での毒殺の可能性あり

【写真から見た現場】
〇部屋の窓が閉まっており密室状態
〇争った形跡もなく部屋は
〇パソコンと本が入っている本棚がある

【登場人物】
〇西園寺 奈津子(30歳)
▶︎被害者の妻
▶︎豪華な装いを着ている
〇西園寺 俊夫(32歳)
▶︎被害者
▶︎奈津子の夫
〇西条 由紀子(38歳)
▶︎中年女性のメイド
▶︎冬華の母
〇西条 冬華(18歳)
▶︎女子のメイド
▶︎冬華の娘
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