神とゲームと青春を!~高校生プロゲーマー四人が神様に誘拐されて謎解きする~

初心なグミ

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第一章:神の暇つぶし

61話ー【殺人事件の謎】ルール説明

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 四人は驚きのあまり腑抜けた声を出すと、それぞれの顔を見合いながら語り合う。
 
「あの演技えげつねぇな……普通にビビったもん」

「うん、めっちゃ演技上手かった……」
 
「ねぇ……僕さ、ニャル様にマダムとか言ったの?」

「樹、大丈夫よ。カッコよかったわ…………」

「複雑ゥ…………」

 手で顔を抑えて恥ずかしそうにしている樹に、綾華がフォローを入れるが樹の心境は複雑なまま。
 そんな四人が愕然としていると、冬華は咳払いする。

「コホン。えぇとまぁ……そういう感じではありますが気にしないでください。それでは、これからゲームの説明をしますね」

 冬華は「ゲームの説明」というメタワードを使うと、今回の謎解きの説明を始めた。

「皆さん方は探偵となってこの屋敷を探索し、西園寺俊夫の死因とその凶器、そして、犯人とその動機を解き明かして頂きます。答えが分かりましたら、私に直接答えてくだされば大丈夫です」

 被害者となった西園寺俊夫の「死因」、被害者の殺害に利用した「凶器」、被害者を殺害した「犯人」、被害者を殺害した犯人の「動機」。
 四人がこのゲームをクリアする上で解き明かす必要があるのは、どうやらこの四つらしい。
 そして、その答えが分かった時は冬華に答える。
 実に殺人事件がテーマの謎解きらしいではないか。
 その本格的なゲームに四人がハスハス言いながら興奮していると、冬華が条件を突き付ける。

「ちなみに、答えを間違って良いのは一回までです」

「「「「ハスハス…………なん、だとっ!?」」」」

「そりゃそうですよ。何回でも答えられたら、これっぽっちも面白くないじゃないですか……」

「「「「確かに……」」」」

「でもさ、正解出来なかったらどうなるの?」

「そうですね……ニャル様に「プークスクス。ゲーマーなのに、こんなのも解けないのかにゃあ?プギャー!!」と言われますね」

 プークスクス?
 ゲーマなのに、こんなのも解けないのかにゃあ?
 プギャー?

「ふっ……お前ら、覚悟は良いか?」

「「「問題ない」」」

「このゲーム勝つぞ」

「「「任せろ」」」

 脳内再生余裕なニャル様の煽りを想像した四人は真面目な表情で、ゲーマーとしての内なる炎を燃やした。
 巫山戯てるのか真面目なのか分からない四人を見て冬華は可愛らしい笑顔でクスリと笑うと、四人に探索エリアについて説明する。

「ふふっ……面白い方達ですね。コホンッ!それでは、今から行ける場所について説明します。外は家庭菜園場と花壇に倉庫。一階は調理室とダイニングホールに談話室、そして私とハス……お母さんの部屋。二階はニャル……奥様と旦那様の部屋ですね。如何なさいますか?」

―――

【死体の状態】
〇縄に首を吊られた状態
〇頭が膨張しており、顔が赤黒くなっている
〇首が伸びて黒くなってる
〇死斑が中毒性を示す赤色
※自殺に見立てた他殺。一酸化炭素中毒と青酸中毒での毒殺の可能性あり

【写真から見た現場】
〇部屋の窓が閉まっており密室状態
〇争った形跡もなく部屋は
〇パソコンと本が入っている本棚がある

【登場人物】
〇西園寺 奈津子(30歳)
▶︎被害者の妻
▶︎豪華な装いを着ている
〇西園寺 俊夫(32歳)
▶︎被害者
▶︎奈津子の夫
〇西条 由紀子(38歳)
▶︎中年女性のメイド
▶︎冬華の母
〇西条 冬華(18歳)
▶︎女子のメイド
▶︎冬華の娘

 
【探索エリア】
 
『外』
 
○家庭菜園場
○花壇
○倉庫

『一階』
 
○調理室
○ダイニングホール
○談話室
○由紀子の部屋
○冬華の部屋

『二階』

○奈津子の部屋
○俊夫の部屋
▶︎パソコン
▶︎本棚
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