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第一章:神の暇つぶし
79話ー【殺人事件の謎】パスコードと鍵穴
しおりを挟む「最初、何処から探索する?」
「まずは近くにあるし、この机かな?」
蒼が机を叩いて言った。
机の上には新聞紙とパソコンがあり、机には大きな引き出しがある。
「そーだね。とりあえずさ、パソコン付けてみよう」
樹がパソコンを起動させる。
そこに写ったのは、パスコード記入画面であった。
「はぁ、やっぱり必要だよね……」
「そりゃあそう。皆はパスコード、なんだと思う?」
「よくあるのだと誕生日とかじゃないかしら?」
「誕生日……」
誕生日という言葉を聞いた蒼は、ポケットにある奈津子の写真立てを出し、裏を見た。
十二月二十一日が記されている。
「一応なんだけどさ、奈津子の誕生日が十二月二十一日だから、一回試してみね?」
「OK」
『1』、『2』、『2』、『1』、と数字が入力される。
『パスコードが間違えています』
「間違えてるんだって……」
「マジかあ……じゃあ、『64513』かな?」
「なにそれ?」
「ダイニングホールの時間」
「よく覚えてるわね……キモイわ」
「ひどっ!?」
「じゃあ、入力してみるね」
『6』、『4』、『5』、『1』、『3』と数字が入力される。
『パスコードが間違えています』
「ありゃ……じゃあ、死亡したと思われる日付も足して、『72664513』かな?」
『7』、『2』、『6』、『6』、『4』、『5』、『1』、『3』と数字が入力される。
『パスコードが間違えています』
「「「………………よし、放置だな」」」
三人が白目で見て見ぬ振りをすると、入力していた樹が引き出しを開ける。
「もしかしたら、引き出しの中に何かあるかも」
樹は引き出しの中にある書類を、一つずつパラパラ捲って机の上に置く。
そうした行動をしていると、引き出しの中身が徐々に無くなり、樹はある物を見つけた。
「ねね、皆これ、これ見て」
「ん?どうしたの?」
樹の言葉に釣られ、机の上に置いていかれてた難しい書類から、引き出しの中へと三人が視線を移す。
引き出しの中を見た三人は驚愕した。
何故なら、引き出しの底に……鍵穴があったのだから。
「「「エグいて……」」」
―――
【死体の状態】
〇縄に首を吊られた状態
〇頭が膨張しており、顔が赤黒くなっている
〇首が伸びて黒くなってる
〇死斑が中毒性を示す赤色
※自殺に見立てた他殺。一酸化炭素中毒と青酸中毒での毒殺の可能性あり
【写真から見た現場】
〇部屋の窓が閉まっており密室状態
〇争った形跡もなく部屋は綺麗だ
〇パソコンと本が入っている本棚がある
【登場人物】
〇西園寺 奈津子(30歳)
▶︎被害者の妻
▶︎豪華な装いを着ている
〇西園寺 俊夫(32歳)
▶︎被害者
▶︎奈津子の夫
〇西条 由紀子(38歳)
▶︎中年女性のメイド
▶︎冬華の母
〇西条 冬華(18歳)
▶︎女子のメイド
▶︎冬華の娘
【探索エリア】
『外』
○家庭菜園場
▶︎ キャベツやトマトなどの野菜が植えられている
○花壇
▶︎ バラ(赤黄青)やラベンダーなどの花が植えられている
▶︎ 踏みつけられてボロボロなラベンダー
(愛がボロボロだから?)
○倉庫
▶︎使われて少なくなっている農薬
▶︎土が付着しているスコップ
▶︎様々な植物の種
▶︎肥料
『一階』
○調理室
▶︎冷蔵庫
・家庭菜園で採れた野菜
・魚
・肉
・調味料
▶︎水面台
▶︎食器
▶︎包丁(錆なし)
○ダイニングホール
▶︎大きなテーブル
▶︎三つしかない椅子(左奥だけ無い)
▶︎豪華な時計(6時45分13秒で止まっている)
▶︎シャンデリア
○談話室
▶︎カレンダー(7月)
▶︎本棚
・7月27日の新聞紙が見つかる
▶︎枯れたラベンダーの花瓶
(俊夫への愛が枯れた?)
○由紀子の部屋
▶︎ベッド
▶︎タンス
・下着
▶︎クローゼット
・メイド服
・私服
▶︎二つの写真立て
・冬華とのツーショット写真
・奈津子とのツーショット写真
(仲の良い人との写真?)
▶︎黄色いユリの花瓶と黄色いバラの花瓶
(俊夫への憎悪と、冬華か奈津子への思いやり?)
▶︎本棚(花図鑑)
・赤いバラは情熱や愛情
・黄色いバラは幸福や思いやり、嫉妬
・青いバラは可能性
・ラベンダーは幸せや期待、貴方を待っています
・黄色いユリは憎悪
○冬華の部屋
▶︎ベッド
▶︎タンス
・下着
▶︎クローゼット
・私服
・メイド服
▶︎本棚
・お料理系統の本
▶︎ぬいぐるみ
(由紀子から貰ったプレゼント)
▶︎由紀子とツーショットの写真立て
▶︎青いバラの花瓶
『二階』
○奈津子の部屋
▶︎ベッド
▶︎机の上
・遺書がある
▶︎机の引き出し
・紙が見つかる
赤―黄ー青
❌
▶︎黄色のバラの花瓶
▶︎クローゼット
・私服
▶︎タンス
・下着
▶︎俊夫とのツーショット写真の写真立て
・写真立ての裏には「22歳の誕生日おめでとう、奈津子。12/21」と書かれている
▶︎由紀子とのツーショット写真
『遺書』
愛する家族達へ。
私は過ちを犯してしまった。
それはもう、償うことが出来ないほど大きくて。
自ら命を絶つ以外に他ない。
まだ若い妻を置いて先に逝くことを許しておくれ。
私の遺産は皆で分けてくれると嬉しい。
由紀子達は家族も同然なのだから。
西園寺俊夫。
○俊夫の部屋
▶︎ ベッド
▶︎七月を示しているカレンダー
▶︎タンス
▶︎クローゼット
▶︎パソコン
▶︎本棚
▶︎机の上
・7月26日の新聞紙
▶︎机の引き出し
①様々な書類がある
②引き出しの中に目星で鍵穴を見つける
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