四十九日目のツキコさん

 ――僕こと川相草太は、これまでお世話になった高校を一学期の終わりと共に卒業し、秋から田舎町の高校、上野原高校へと通い始める手筈になっていた。

 しかし、手続きの行き違いにより、本来ならば夏休みいっぱいは住んでいられるはずだったアパートを出なくてはならなくなり、夏休みの初めには上野原高校のすぐそばへと引っ越してきた。

 右も左も分からなければ、友人などもいない。少しずつ荷解きをしつつ過ごす日々。そんな中、僕の元へと学校事務局からかかってきた一本の電話。

 ――まさかそれが、夏休み中に起きる奇っ怪な事件のきっかけになるなど、僕は知る由もなかった。

 非業の死を遂げてしまった【顔なし看護婦さん】の怨念と、上野原高校七不思議のひとつとされている【お帰りさん】の噂。

 存在そのものが忌み嫌われるというツキコさんと出会ってしまった僕の身に降りかかる災厄。

 ――これは、夏休みに僕が経験した怪奇譚だ。

【ツキコさんと顔をなくした看護婦さん】《完結》

【お帰りさんは夏の終わりに泣くか】《完結》
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