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私は知らないニャ☆
第七話 この世界の常識
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「そういえば、高いほど重い布団になるって聞いたけど……この絶妙な寒さの時期に重いだけだと困るよね」
べしょべしょの羽毛を取り出した。もちろん聖水のせいだが、スキルで乾かせるから問題はない。魔術万歳なのである。
「兄弟姉妹の抜け毛に知り合いの鳥族達、毛が毛がフフフフフフフフフフフフ」
布もそこそこいい布がある。裁縫は趣味レベルのプロである。てったらとんったん。魔法のお歌で完成。
「よーし、もっふもふ。軽いし寝やすい。私の毛が潰れない!コレがでかい!」「貴女うるさいわよ!一体何時だと思っているのかしら」「あ、ティーベル。その格好で来ていいの?」「うっ……ってか貴女知ってるでしょ」「うん。知ってたよ。匂いで人じゃないってわかるし気配で鎧がカラなのもね」
ティーベルは人間以外になら正体を明かしても問題はないと、気を抜いていたせいで、こうして壁をすり抜けて現れたという。
「ねー、ヘイティアって本当に獣人なの?」「みゃえっ?!」「人間、いや他の技術力が高い種族達を用いても考えられない知識量。あの遊び呆けている獣人が」「ちょー、ちょっと。獣人ってみんなダラダラしているの?!ミーヤとか結構率先して動いていますよ」「彼女は商人の出でしょ?ほら、やっぱり。貴女怪しいわね」「そんな、ソノノ村ではみんな頑張っていましたよ?!」
ソノノ村という名前を聞いて顔を歪めるティーベル。ものすごい動揺しながら口を開く。
「ソ、ソノノ村。一応聞いておきたいんだけど、信仰している神様は?」「えっとジャーガル様ですが?タイガー系の獣人が死んで神になったとか。私あんまり興味なくってですね」「ジャーガル……邪神ジャーガル!」「へ?ぇぇぇぇぇ」
ソノノ村は元魔王の統治下にあり、魔王の信仰神ジャーガルが眠る地とされているらしい。
「初耳のケモ耳なんだけど私」「おっかしい~な。もしかして聞いてない?四天王の一人ガールバスの故郷なのでみなさま元戦士ですよ。それはダラダラしているはずありませんじゃない」「はっ?ガールバスって私のお父さんじゃない!お父さん昔は悪してたから、その償いで人間達と勇者パーティーを組み、世界を救いなさいの悪って」「そーね……呆れるわ」
初の事実に驚愕した。そう、獣人は義務教育なんてものはないし、そもそも学ばない。割かし文明に触れている獣人でさえ一生を狩りや傭兵、冒険者で過ごす。
そうなるとお分かり、森の中で過ごす獣人は延々と腑抜ける。人に近い知性と動物的生活は相性がいいのだ。
妖精達は森の中で生活をする。獣人のイメージはだらけているか魔王軍の戦士ということになる。
「まぁーお父さんは平和にやってるし、魔王も多分私たち差別された弱きものを救うために」「信仰に興味はない、ですか??聖職者なのに」「ひぃっ、ここだけの話。私実はたくさん信仰してます!村の外れにある祠にですね、大きな石がありまして、祈ると色々声をくれるのですよ」「それもしかして王冠ついてない?」「あー付いていた気がする」「それ邪天龍ガルドスじゃ?!貴女ちょっと!」
「え、それじゃぁこの村から持ってきたナイフは?神として崇めている逸品だよ?!」「これは魔王の使っていた剣よ!!それにこの羽毛、四天王の一人ガイナバードの羽根よ?!」「えぇぇ」
私の村は九割が邪の付くヤバいものらしい。それどころかあの獣人教会ですら、スキル水晶あれど……
まぁあまり気にはしないけど、ガーディアンズの中に魔王がいると知った時はキレかけた。
「まぁ誰も気にしないわよ。ガーディアンズに魔王がいるのは周知の事実」「なら何の確認よ!私びっくりしたのよ」「そうね、睡眠妨害をした貴女を懲らしめようと」「あぁこのまま私殺されるかと思った」「選ばれた七人のうち一人でもミスって殺したら大変ですよ!次に同じスキルが出る確率なんて妖精が人間に食われない確率と同じよ!」
現代知識の勉強は大変だった。寝る間も惜しんでティーベルが教えてくれた。何ならうるさすぎたのか会議室をカイナルが開いてくれた。
ティーベルから説明を受けた全員が焦りながら説明を始めた。
ミーヤですら呆れているのだからソノノ村はそういう次元なのだろう。
「まぁヘイティアは人からかなり離れているし、仕方ない」「そんなぁミーヤにそんな目で見られては……」「それで、ある程度理解は出来たの?」「はい!それはもちろん。純粋悪について学べました」
寝不足で迎えた仮ダンジョンの日。朝の支度をしっかりと終えて冒険者ギルドへ向かった。
「もう何もいうな。寝不足でもう何もしたくない。始末書を何百枚も書いて、あぁ……」「ギルドマスター、安心してください……僕たちも寝不足です」「そういうことじゃない!!!」
冒険者ギルドの地下にある仮ダンジョンの扉が開かれた。
「あー担当のガースです。まー死んでも加護があるんで上に戻ってこれます。それから休憩や外に用のある際は、各フロアにある非常用通路を使ってください」
べしょべしょの羽毛を取り出した。もちろん聖水のせいだが、スキルで乾かせるから問題はない。魔術万歳なのである。
「兄弟姉妹の抜け毛に知り合いの鳥族達、毛が毛がフフフフフフフフフフフフ」
布もそこそこいい布がある。裁縫は趣味レベルのプロである。てったらとんったん。魔法のお歌で完成。
「よーし、もっふもふ。軽いし寝やすい。私の毛が潰れない!コレがでかい!」「貴女うるさいわよ!一体何時だと思っているのかしら」「あ、ティーベル。その格好で来ていいの?」「うっ……ってか貴女知ってるでしょ」「うん。知ってたよ。匂いで人じゃないってわかるし気配で鎧がカラなのもね」
ティーベルは人間以外になら正体を明かしても問題はないと、気を抜いていたせいで、こうして壁をすり抜けて現れたという。
「ねー、ヘイティアって本当に獣人なの?」「みゃえっ?!」「人間、いや他の技術力が高い種族達を用いても考えられない知識量。あの遊び呆けている獣人が」「ちょー、ちょっと。獣人ってみんなダラダラしているの?!ミーヤとか結構率先して動いていますよ」「彼女は商人の出でしょ?ほら、やっぱり。貴女怪しいわね」「そんな、ソノノ村ではみんな頑張っていましたよ?!」
ソノノ村という名前を聞いて顔を歪めるティーベル。ものすごい動揺しながら口を開く。
「ソ、ソノノ村。一応聞いておきたいんだけど、信仰している神様は?」「えっとジャーガル様ですが?タイガー系の獣人が死んで神になったとか。私あんまり興味なくってですね」「ジャーガル……邪神ジャーガル!」「へ?ぇぇぇぇぇ」
ソノノ村は元魔王の統治下にあり、魔王の信仰神ジャーガルが眠る地とされているらしい。
「初耳のケモ耳なんだけど私」「おっかしい~な。もしかして聞いてない?四天王の一人ガールバスの故郷なのでみなさま元戦士ですよ。それはダラダラしているはずありませんじゃない」「はっ?ガールバスって私のお父さんじゃない!お父さん昔は悪してたから、その償いで人間達と勇者パーティーを組み、世界を救いなさいの悪って」「そーね……呆れるわ」
初の事実に驚愕した。そう、獣人は義務教育なんてものはないし、そもそも学ばない。割かし文明に触れている獣人でさえ一生を狩りや傭兵、冒険者で過ごす。
そうなるとお分かり、森の中で過ごす獣人は延々と腑抜ける。人に近い知性と動物的生活は相性がいいのだ。
妖精達は森の中で生活をする。獣人のイメージはだらけているか魔王軍の戦士ということになる。
「まぁーお父さんは平和にやってるし、魔王も多分私たち差別された弱きものを救うために」「信仰に興味はない、ですか??聖職者なのに」「ひぃっ、ここだけの話。私実はたくさん信仰してます!村の外れにある祠にですね、大きな石がありまして、祈ると色々声をくれるのですよ」「それもしかして王冠ついてない?」「あー付いていた気がする」「それ邪天龍ガルドスじゃ?!貴女ちょっと!」
「え、それじゃぁこの村から持ってきたナイフは?神として崇めている逸品だよ?!」「これは魔王の使っていた剣よ!!それにこの羽毛、四天王の一人ガイナバードの羽根よ?!」「えぇぇ」
私の村は九割が邪の付くヤバいものらしい。それどころかあの獣人教会ですら、スキル水晶あれど……
まぁあまり気にはしないけど、ガーディアンズの中に魔王がいると知った時はキレかけた。
「まぁ誰も気にしないわよ。ガーディアンズに魔王がいるのは周知の事実」「なら何の確認よ!私びっくりしたのよ」「そうね、睡眠妨害をした貴女を懲らしめようと」「あぁこのまま私殺されるかと思った」「選ばれた七人のうち一人でもミスって殺したら大変ですよ!次に同じスキルが出る確率なんて妖精が人間に食われない確率と同じよ!」
現代知識の勉強は大変だった。寝る間も惜しんでティーベルが教えてくれた。何ならうるさすぎたのか会議室をカイナルが開いてくれた。
ティーベルから説明を受けた全員が焦りながら説明を始めた。
ミーヤですら呆れているのだからソノノ村はそういう次元なのだろう。
「まぁヘイティアは人からかなり離れているし、仕方ない」「そんなぁミーヤにそんな目で見られては……」「それで、ある程度理解は出来たの?」「はい!それはもちろん。純粋悪について学べました」
寝不足で迎えた仮ダンジョンの日。朝の支度をしっかりと終えて冒険者ギルドへ向かった。
「もう何もいうな。寝不足でもう何もしたくない。始末書を何百枚も書いて、あぁ……」「ギルドマスター、安心してください……僕たちも寝不足です」「そういうことじゃない!!!」
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