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私は知らないニャ☆
第三十七話 懐かしの食材
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「やれやれ。見張り中に寝てしまうとはなぁ」「ティーベルもカイナルも勇気を出して一歩踏み出した!これは人類の大きな一歩です!」「我々見守る会としては嬉しいばかりですね」「くだらないわ。それよりヘイティアは寝なくていいの?」「なんか蘇生掛かりすぎるとハイテンションで眠気とか来ないんですよね」「ますます死ににくくなったわね」「そうじゃな、ヘイティアのテンションでわしがはしゃぐと後にきそうじゃ」
オールリアが軽々とカイナルとティーベルをオートマティックに入れて交代となった訳だ。朝ご飯を支度しながら自称二人の恋慕を支えるの会の会合に参加する。
みんなに何度か確認はされたものの、眠気は来ない。なんで生物は寝るんだろうと不思議に思うほど寝れない、蘇生は一種の危ないお薬状態になるのでは?
「はいおまたせー。卵挟んだパンとコーヒーです」「あれサナサナの果実水は?」「もう在庫尽きちゃったからミルクで我慢して」「えぇ……これからのダンジョンは何を楽しみにすれば。なにか森で採取しない?」「いいわね、私も体を動かしたいわ」
朝食を済ませてからは監視、元いいだべり時間が始まる。何故館などが見張りをつけても簡単に抜けられるかがわかる気がする。監視時間は割と暇なのだ。幸いなのは明るい時間なので探索をある程度できると言うこと。オールリアとバースドール、それとカブラバーン人(蘇生信徒)がいれば防衛に抜かりは無い。
「これってベルマンチェリーじゃない?」「わー、こっちにもあるよ」「これだけ原生してたらジャムが鍋いっぱい作れちゃう」
「こっちの実は何?うわ、不味い……これ毒かも」「変な匂いね、ヘイティア何かわかる?」「こ、これは……ツルレイシ!わぁ私の好物ですよ!」「マジで言ってんの。ミーヤ怖いこの人」「今に始まったことじゃないわよ……」
「見てください!胡瓜ですよ!瓜の天国ですか!」「これは食べれるの?ちくちくするわよ」「また苦いかも……」「大丈夫です!ほとんど水なんで!」
昨日あまり探索しなかった方の森は瓜の原生林と言うべきだろうか。天国だった。ツルレイシに胡瓜、南瓜まで存在していた。カブラバーン人と人間は同じ食生活をしているのか、彼らが来た時にはあったのかは知らないがこれは紛れもない天国を超した楽園とでもいうべきか。
いままでこの世界にきて多くの食事を手掛けてきたがさらにバリエーションを増やせる!アインさんに教えて是非とも、かぼちゃグラタンやにがうり炒めを世に広めてもらいたい。
「見てください!この硬い狂気な実を!南瓜ですよ」「流石に私でも噛み砕けないかも?爪はめり込むみたいね」「ミーヤでダメならサナサナはもっとダメかも。これどう食べるの」「煮物や斬って焼いたりカラアゲと似たような調理法で食べるんですよ!」
「こっちは西瓜!暑い時はコレ!よく食べたなぁ~」「苦いよこれも。うわっ?!血?」「大丈夫?サナサナ!ちょっとヘイティアこれは何よ」「その緑は皮だよ。中の赤いところが実。ほら食べてみて」「ほんとだわ、赤いところは甘い、けど種が多くって食べにくいわね」
一頻り収穫を終えてさらに奥へと進む。少し涼しげで木陰になっている場所、シダが顔をのぞかせている。原生地や条件を無視して生息している様はまるで植物園だ。まるで私に狩ってくれと言わんばかりに点在している。帰ったら拠点で生育可能だしごっそりいこう。
「ミーヤ見て、この草くるってしてる」「変わった植物だな」「やーんわらびじゃない!はっ!」「これももしかして食べれるの?」「もしかしなくても!でもそのまんまじゃないよ」
魔術とは素晴らしい。土を掘り起こすために存在しているのだろう。土系魔術で一気に一帯を盛り上げて、風と水魔術で軽く洗浄。綺麗な根っことツタを聖水につけてマジックボックスイン!全てを狩り尽くしても良く無いのであくまで一部だけごっそりと。
「一体何を作る気だ?」「ふふーん。暑い時期にコレなしじゃ生きていけなくなる伝説の食事!」「何それ怖い」
本来なら粉を精製するのには時間がかかる。だが!ここは異世界だ。科学では到底不可能な事を可能にしてのける物理から何から何まで根底から覆す世界。村ではよく粉物を魔術で作っていたからわかる。速い、圧倒的速さなのだ。
「これくらいかなー全部で!んじゃ帰りましょータイム」「まぁヘイティアのことだしきっとなんでも美味しく作るんだろうね」「だねー。あ、モンスターくるよ」
モンスターの時点で敵は吹き飛んでいた。ミーヤの杖から放たれた魔術により焼き消されたのだ。
「なんかだんだん曇ってきたね」「モンスターが活性化する予兆かも」「なら早く戻りましょー」
慌てて三人で走る。勝てない相手ではないにしろ、味方と逸れての戦闘はよろしくない。特にモンスターは一度戦闘が始まるとザワザワとやってくる性質だ。
「ウルフにボア、ボーンホースまで……階層内の季節変化みたいな感じ!」「追ってきてる気配はないけど、地下でもこの季節が来たらかなり面倒になりそうね」「うーん、それならこちらもそれ相応の対策を取りますか!魔石核で擬似兵団を作り上げて洞窟近辺を護りましょう」
カブラバーン人は少なくともここで生活をしていた。なら魔物の中でも序列は上のほうなはず。人形で会話もできる分今までの魔物より扱いやすい。
「一旦戻ってから相談しましょ。カイナル達もそろそろ起きる時間だし」「そうですね~」
オールリアが軽々とカイナルとティーベルをオートマティックに入れて交代となった訳だ。朝ご飯を支度しながら自称二人の恋慕を支えるの会の会合に参加する。
みんなに何度か確認はされたものの、眠気は来ない。なんで生物は寝るんだろうと不思議に思うほど寝れない、蘇生は一種の危ないお薬状態になるのでは?
「はいおまたせー。卵挟んだパンとコーヒーです」「あれサナサナの果実水は?」「もう在庫尽きちゃったからミルクで我慢して」「えぇ……これからのダンジョンは何を楽しみにすれば。なにか森で採取しない?」「いいわね、私も体を動かしたいわ」
朝食を済ませてからは監視、元いいだべり時間が始まる。何故館などが見張りをつけても簡単に抜けられるかがわかる気がする。監視時間は割と暇なのだ。幸いなのは明るい時間なので探索をある程度できると言うこと。オールリアとバースドール、それとカブラバーン人(蘇生信徒)がいれば防衛に抜かりは無い。
「これってベルマンチェリーじゃない?」「わー、こっちにもあるよ」「これだけ原生してたらジャムが鍋いっぱい作れちゃう」
「こっちの実は何?うわ、不味い……これ毒かも」「変な匂いね、ヘイティア何かわかる?」「こ、これは……ツルレイシ!わぁ私の好物ですよ!」「マジで言ってんの。ミーヤ怖いこの人」「今に始まったことじゃないわよ……」
「見てください!胡瓜ですよ!瓜の天国ですか!」「これは食べれるの?ちくちくするわよ」「また苦いかも……」「大丈夫です!ほとんど水なんで!」
昨日あまり探索しなかった方の森は瓜の原生林と言うべきだろうか。天国だった。ツルレイシに胡瓜、南瓜まで存在していた。カブラバーン人と人間は同じ食生活をしているのか、彼らが来た時にはあったのかは知らないがこれは紛れもない天国を超した楽園とでもいうべきか。
いままでこの世界にきて多くの食事を手掛けてきたがさらにバリエーションを増やせる!アインさんに教えて是非とも、かぼちゃグラタンやにがうり炒めを世に広めてもらいたい。
「見てください!この硬い狂気な実を!南瓜ですよ」「流石に私でも噛み砕けないかも?爪はめり込むみたいね」「ミーヤでダメならサナサナはもっとダメかも。これどう食べるの」「煮物や斬って焼いたりカラアゲと似たような調理法で食べるんですよ!」
「こっちは西瓜!暑い時はコレ!よく食べたなぁ~」「苦いよこれも。うわっ?!血?」「大丈夫?サナサナ!ちょっとヘイティアこれは何よ」「その緑は皮だよ。中の赤いところが実。ほら食べてみて」「ほんとだわ、赤いところは甘い、けど種が多くって食べにくいわね」
一頻り収穫を終えてさらに奥へと進む。少し涼しげで木陰になっている場所、シダが顔をのぞかせている。原生地や条件を無視して生息している様はまるで植物園だ。まるで私に狩ってくれと言わんばかりに点在している。帰ったら拠点で生育可能だしごっそりいこう。
「ミーヤ見て、この草くるってしてる」「変わった植物だな」「やーんわらびじゃない!はっ!」「これももしかして食べれるの?」「もしかしなくても!でもそのまんまじゃないよ」
魔術とは素晴らしい。土を掘り起こすために存在しているのだろう。土系魔術で一気に一帯を盛り上げて、風と水魔術で軽く洗浄。綺麗な根っことツタを聖水につけてマジックボックスイン!全てを狩り尽くしても良く無いのであくまで一部だけごっそりと。
「一体何を作る気だ?」「ふふーん。暑い時期にコレなしじゃ生きていけなくなる伝説の食事!」「何それ怖い」
本来なら粉を精製するのには時間がかかる。だが!ここは異世界だ。科学では到底不可能な事を可能にしてのける物理から何から何まで根底から覆す世界。村ではよく粉物を魔術で作っていたからわかる。速い、圧倒的速さなのだ。
「これくらいかなー全部で!んじゃ帰りましょータイム」「まぁヘイティアのことだしきっとなんでも美味しく作るんだろうね」「だねー。あ、モンスターくるよ」
モンスターの時点で敵は吹き飛んでいた。ミーヤの杖から放たれた魔術により焼き消されたのだ。
「なんかだんだん曇ってきたね」「モンスターが活性化する予兆かも」「なら早く戻りましょー」
慌てて三人で走る。勝てない相手ではないにしろ、味方と逸れての戦闘はよろしくない。特にモンスターは一度戦闘が始まるとザワザワとやってくる性質だ。
「ウルフにボア、ボーンホースまで……階層内の季節変化みたいな感じ!」「追ってきてる気配はないけど、地下でもこの季節が来たらかなり面倒になりそうね」「うーん、それならこちらもそれ相応の対策を取りますか!魔石核で擬似兵団を作り上げて洞窟近辺を護りましょう」
カブラバーン人は少なくともここで生活をしていた。なら魔物の中でも序列は上のほうなはず。人形で会話もできる分今までの魔物より扱いやすい。
「一旦戻ってから相談しましょ。カイナル達もそろそろ起きる時間だし」「そうですね~」
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