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第3章学園入学
第2王子出現
しおりを挟む休日が明けてから、私は朝から学園の屋上にある塔屋の影でサボっている。
因みに本日はいつものキレが出せません。
飼猫にカプッと手を噛まれた気分により傷心?中だから。
此処らでルイスを自立させておこうかなって軽く考えてたら、あれはあの…一歩間違えたら私は犯され…?
(いやいや、まさか。現在のルイスはホワイトなはず。
私がリスタートは早めが良いだろうと性急過ぎた。
もっとルイスが学園に慣れて、少しずつの誘導が必要か…)
取り敢えずそんな訳でルイスの事は一旦置いておく事にした。
そうなると、やはりヒロインにはその辺りのモブキャラか、攻略対象のお兄様か、100歩譲ってクラスの担任をお勧めしたいところなんだけど。
少なくともクラスの担任はお好みじゃない様子だし、お兄様と会ってる様子がない。これもゲームと違ってお兄様を公爵家当主にした事による弊害かもしれない。
ルイスもダメとなると、此処はゲームだから可能性は低いけれどモブキャラに行く可能性も交えて検討しよう。
(とにかく、第2王子ルートだけは回避させなくては。あれはハッピーエンドかバッドエンドか最後にならないと分からないからなぁ…。でももう仲良いのは仕方ない。ヒロインに別途恋人出来れば。)
※皇太子は諸事情により除外して考えてます。
ところで、何故学園の屋上に来てサボっているかと言うと、教室にルイスがいるからだ。
だって、昨日の今日だよ?ご挨拶のように軽いキスじゃなくて、濃厚なやつをした後って、次の日皆どう言う顔で挨拶してるんだろう?
ええ、要するに逃げました。普通にと思ったんだけど、教室で窓の外見てるあの綺麗な顔見てたら、口元に視線いってしまいます。昨日の今日だからね。
私もね、言っておくけど一応性欲はあるから。イケメンとの濃厚ベロチューに何も動じない程メンタルは鋼ではないのだ。
(ルイスは未成年未成年未成年未成年未成年。)
何か1週間は授業サボる気がしてきた。
誰もいない屋上で寝転がって空を見ていた。
私は今とにかく、無になろうとしてる。
(あぁ、ダメだ、、余計に顔が出てきた。
いつも通り破滅シミュレーションゲームの事考えてよ。と言っても、良く良く考えたら私的に危険視してるのはもう、第2王子だけかもしれない。)
「やっぱ問題は第2王子だよなぁ…。」
誰もいないので普通の声で1人事を言ってみた。
すると、
「僕に何か用事?」
上から声がしたかと思い天を仰ぐと、塔屋の上から降りてライザの横に着地した人影は、太陽を背に、黄金色の髪と皇太子と同じ翡翠の瞳をした
第2王子が現れた。
「ねぇ、第2王子ルートって何?ハッピーエンド?全部僕が関係してるのはわかったけど。」
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