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しおりを挟む「分かったよ。ちゃんと飲んでね?」
王は母の顔を両手で抑え、腰を振る。母は返事こそなかったが王子を舐り、吸い付いて応える。歯を立てぬ気遣いは妹とは違い慣れを感じ、そして一度も嘔吐く事なく王の子種を吐き出させると、王子の中に残されたモノを全部吸い出すかのように吸引し、口の中で転がすようにして嚥下した。
「んは、あは、こんなに濃いの、初めてよ」
「お母さん、ご飯が先!」
妹がキレない内に食事にしよう。王は反り立つ王子をズボンに納め、食卓に着く。母により配膳されたカレーライスは香り立つ湯気を放ち、王の口内は期待に満ちた。
「んぐ…。大地の神ネーヴェルリンに感謝を」
「誰それ」「大地母神ならイザナミノミコトかしら?」
「誰それ」「イザナギノミコトの奥さんね。とにかく頂きましょ」
「頂きまーす」「頂きます」
うっかり異世界の神に感謝してしまった王であったが、2人は気にする事なくカレーに手を合わせる。2人がカレーの出来や味について話しながら食事する中、王は無言で涙を流しながらカレーライスを胃の腑へ流し込んだ。
「泣く程美味しかったの?」
「美味しく食べてくれて嬉しいわ」
「カレー、美味しかったよ…」
泣きながらお代わりして福神漬けを空にした王を妹は茶化す。母は笑顔で喜んでくれた。
「食後のデザートは、お風呂で、ね?」
皿を洗いながら振り向いて言う母は、女の顔になっていた。王は先に風呂に入れと言われ、妹は皿洗いの手伝いに向かう。王はコンドームの箱を1つ手に取り、浴室へと向かった。
─カレーの匂いで勃起するとか、飢えてるにも程がある─
頭からシャワーを浴びて、王は回顧する。湯の出るシャワーを浴びるのも20年振りであったが、内なるムラムラの前では瑣末事であり、王は性欲を抑えられないと悟りゴムを持って浴室に来た。杏里に樹里、家族であるとか関係なく、その胸に顔を埋め、股に王子を納めたかった。王は2人を女として認めた。
「お兄ぃ、入るよー?」「お待たせー」
待っていた声がして、曇りガラスの向こうに肌色が映る。王の心臓と王子は早鐘を打ち、落ち着かせようと椅子に掛ける。モザイクから解放された女達にも心の早鐘は移ったようで、脈打つ王子に目を離せない2人は期待に頬を染めた。
「お兄ぃ…凄い…」「きんちゃん、良いのね?」
「うん。杏里さんと樹里を、抱くよ」
樹里がシャワーで汗を流す間、王は杏里の施しを受ける。先程は素早く射精したが今度はそうは行かない。
「はい、お母さん次っ」「ん…んもう」
「樹里はお風呂に手を着いて」
「私も舐めたかったのにー」
王は我慢出来なかった。午後のひと時重ね合わせていた樹里の秘部に再び唇を重ね、唾液を絡めた舌を奥へと滑らせる。そのまま頭から中に入って行きそうな程求めている王に、シャワーを当て、細指でのシミュレーションをしていた杏里はシャワーヘッドを壁に掛けるとつづら折りになったパックを1枚切り離した。
「んっ、あんりはん」「そのままでいてね」
膝を着き、樹里の秘部を舐めている王の背後から、柔らかい圧力と共に王子への感触を感じて思わず声を上げる。杏里は王を制すると、両手で王子に封印を施した。0.03mmの膜で封じられた王子はパンパンに膨れ上がり、封印を破ってしまう勢いだ。しかし国産コンドームはそれを許さない。薄ピンクの膜は漏れも破れも見逃す事なく1枚1枚丁寧に検品されているのだ。
「はぁ、はぁ…樹里、良いな?」
「うん…良いよ」
返事は聞いた。立ち上がる勢いのまま樹里の中心に向けて突き出された王子は目標へと《必中》し、止まる事なく処女膜を貫いた。
「んぐっ」
─勢いを付け過ぎたか。《耐性付与》っ─
「あっ、痛いっ…て、聞いてたのに…」
─誰に…なんてどうでも良いっ─
王にとっては久々で2人目の家族計画。ギュウギュウと王子を締め付ける圧力に、腰を振れと脳が叫ぶ。その命令に抗えぬ者は…ない。
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