異世界から帰ったのに何かおかしい 〜俺ってそんなにモテてたか?〜

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 帰宅したのは午後3時過ぎ。勉強もせず夏休みを謳歌している愚妹は居間で暴力ゲームをしていたが、王の帰還に全てを投げ出しその身を捧げる。だが賢王はそれを許さない。賢母が汗水垂らして働いているのだ。宿題と予習を済ませるまで寵愛を与えない事を告げると、愚妹は泣いて部屋に戻った。

「片付けろ馬鹿め…」

 飲み掛けの麦茶とゲーム機を片付けて、自室…ではなく隣の部屋のドアを開ける。ここは樹里の部屋。高一女子の匂いの中で、愚妹は女の匂いを放っていた。

「あ…」

「勉強を見てやろうと思ったのに」

「いっ、今するトコだったもん」

「ならしろ。椅子無しで立ったまま。尻丸出しでな」「ええ~」

 学習机に向き合う下半身丸出しの妹に、王は勃起した王子を露出させて背後に立つ。今まで兄の逸物を想像していた妹だ。尻に当たるソレが何か、判らないハズがない。

「お兄ぃ…」

「ちゃんとやったらご褒美だ。俺だってしたかったんだからな?」

「うん…。東大合格するね」

 王の進路より良い大学に行きたいとは生意気な妹である。だが当然そんな学力は妹にあるハズがなく、近場で精々健康○○大学か‪✕‬‪✕‬学院大学であろう。20年前に王が進もうとした先も、それ等とあまり変わらない大学であった。

「学費の安い所にしなさい」

「うん、東□大にする」

─コイツ、調べてやがる─

 ご褒美に王子を股へ挟ませる。尻と腰が密着すると妹の股間がキュンキュン締め付けているのが分かり、王もソレに応えたかった。が、勉強が終わるまで不動のまま我慢した。

「お兄ぃ…早くぅ」

「ちゃんと済ませておけば遊んでやる、からなっ」

「あはっ!」

「ゴム無し生チンポだ。嬉しいか?」

「えっ!?孕ませてっ!中にちょうだいっ」

「それはダメだ」

「ケチーッ!あああんっ」

 王の腰が樹里の尻と密着し、王子を深く突き挿れる。ゆっくりと離れ、再び前進を始めようとした時、玄関に近付く者を《感知》した。侵入者は鍵を使い、家のドアを開ける。

「ただいまー、2人共ちゃんとしてるー?」

「今始めた所だよー」「あっあひゃ!」

 母の声に王は答え、樹里への抽挿を早めたた。

 パートから帰って食事の支度をする母に、色事を続ける気の削がれた子供達は手伝いに階段を降りた。

「お帰り~」

「あら、早いわね?」

「お手伝いしなきゃだもん。お風呂準備して来るね」

 樹里は母を出迎えると風呂の支度へ向かい、王は杏里を抱き締めた。

「お帰り」

「んちゅ……」

 返事は唇で返された。先程まで樹里の中にあった王子に手が伸びて、離された唇は下へと向かう。

「ん…。生でしたの?」

「杏里も挿れても良いよ?」

「自分から約束を破るなんて、悪い子」

 杏里はそのまま口で王子を慰める。嘘が嫌いな母のささやかな抵抗だろう。

「俺、異世界で20年過ごしてたのは言ったよね?俺、そこで魔法やスキルを沢山覚えたんだ」

「ん…、んっ、ちゅ」

「あ、お母さん狡いーっ」

 樹里がお湯張りから戻り、王の言葉が止まる。だがこれは2人に伝えるべき事でもあり、王は再び口を開いた。

「樹里、母さんも聞いてくれ。俺、異世界で20年過ごしてて、魔法やスキルを覚えたんだ」

「中に出してくれたら信じたげる」

「なら後でな。でね?中に出した精液を《浄化》って魔法で消す事が出来るんだ。2人が信じてくれるか分からなくて言えなかったんだ。ごめん」

「……んっちゅ。そう言うのは早く言いなさい」

「ゴムが無駄になっちゃうね」

「ごめん。ゴムは杏里の仕事前に使うよ」

「今朝、体がキレイになったのは《浄化》?のせいなのね?」

「あれは洗うだけの《洗浄》だけど、どっちも魔法だよ」

「……分かったわ。王、あのゴムは他所の女性とする時に使いさい。良いわね?」

「お兄ぃ、浮気したの!?」

「最初に言ってたものね。他所の女性に嫉妬しないって」

 樹里はともかく、杏里は気付いてしまったようだ。しっかり《浄化》したのだが、女の勘は異世界魔法を看破した。









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