異世界から帰ったのに何かおかしい 〜俺ってそんなにモテてたか?〜

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32 大統領は次の日には《洗脳》した。

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 国家公務員との会合の後、王のスマホには好ましくないメールが届くようになった。それはお国からの提案やお誘い、連絡等であり、質問に答えると王の口座に現金が振り込まれた。監視や盗聴が排除され、王はいつもの生活を取り戻せたかに見えた。

『来るっ!ああ!犯して!もっと犯してえっ!!』

 実際は違った。王の腰は、英語で喘ぐ女へ速度を増す事で応え、女は大量の潮を噴いて快楽が真実である事を示す。ここは南米パナマ共和国。コスタリカとコロンビアに挟まれた首都パナマシティの高級ホテルで外国人女性と体を重ねる事を王は土曜日の予定とした。女性達は英語の他にスペイン語、ポルトガル語、オランダ語を話す国選娼婦で、その相手は王以外にはいない。があった時、助けを得られるよう南米各国が取り決めたと言うが、その実我が国だけは…と言うのは予想に難くない。

「キング サン コンドハ ワタシヨ」

「Ik wil ook kinderen met jou.」

 女達は途切れなく王に跨り、玉子を腹に溜めていく。王の子を産んだとしても王の力は発現しないだろう。国は期待をしているようだが女達には念を押して説明した。それでも玉子を求めるのは彼女達が女であるからに他ならない。スレンダーな腰に似合わない大きな尻が王子を包み、南米独特のリズミカルな動きで王を楽しませる。日本人には少ないボール状のおっぱいも王は気に入り揉んで吸った。

『みんなもっ、楽しんでねっんんっ!んっ』

 《分体化》した王が女達に迫り、それぞれの快楽を与えて行く。分体達の快楽は王へと集まり、王子はより硬くなった。

 帰国したのは翌日であったがもちろん日曜は日本の女を抱く。日本には国選娼婦等はいないが炭焼党がいるし、パトロンのサヤもいる。図書館職員の戸田夏美に、平日の学校では篠良子と高畑美貴とも逢瀬を重ねていた。

「ヨシエッ、出すよ!?」「早く!ああっ来た来た来たあああっ!」

「イハル俺もっ」「マナミさんっ」「良いよっ来てっ!」「はあっはあっあふっんんんっ!」

 日曜の朝。バラッカには朝のお勤めを終えた3人が先着していて、残る瑠璃子さんと早苗さんを待ちきれなくなって始めてしまっていた。遅れて来た2人に焦る必要は無い。先に終えた3体を含む4人の王が普段の倍愛してくれるから。

「今日も忙しいわね」

「昨日からね」

「私の分、残ってるのかしら」

 バラッカの前で待っていた高級車にはサヤが居て、モテる王に皮肉を漏らす。サヤは自分の分を心配するが、王は全く足りていないと彼女の太ももに手を添えた。

「今度こそ、妊娠する?」

「そんな事したら王と出来なくなるじゃない」

「赤ちゃん、欲しいんでしょ?」

「意地悪ね」

「俺は欲しいと思ってる。それ以上にセックスしたい」

「正直な方が好きよ。行きましょ」

 2人はマンションに移動して日本時間の昼まで過ごした。室内では1週間が経っており、サヤは心から安心した。子を成すと言われた時、もう終わりなのかと思ってしまったのだ。王もそれを察して交合い続けた。《聖域》で継続的な体力回復をし、食事も排泄も王子を収めた状態で行われた。それは魔王ロシェルとの交合いと同様であり、王が《浄化》をしなければ、確実に受精しただろう。

「コレだけじゃ、足りないわよね?」

「まだ足りないよ。もう一晩か二晩一緒にいたいけど」

「食事が無いわ。次は一月分くらい用意しようかしら」

 サヤの出した封筒を受け取り不満を述べる王は彼女の胸に顔を埋める。しかし食料がなくてはこの生活を維持する事は出来ない。サヤは困り笑顔で王の髪を撫でた。

 サヤと共に最後の食事をした王は足を伸ばして女の元へ。夏休みに何度も利用した図書館だ。土曜日に勉強出来なかったのでそれも兼ねてだが、彼女が居たら必ずと考えていた。

「あ、王さん。お久しぶりです」

「勉強、しに来たよ」

 2人は互いに期待した。王は夕方まで勉強し、夏美は耐えた。











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