異世界から帰ったのに何かおかしい 〜俺ってそんなにモテてたか?〜

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48 ブロンドに興味が無い訳では無い

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 唯の母、明日香は唯をそのまま大人にしたような女性で、経産婦特有の躊躇いのなさで王子を受け入れた。

「あンたは、あんっお鍋見てなさい。弟、欲しかったでしょっ!」

「私だってしたいもんっ、孫見せてやんないよっ?」

「唯、先にお母さんとするね?弟か妹の事、よろしく頼むよ」

「明日香って、呼んでっあはあんっ」

 夕飯が唯の手ですっかり出来上がり、やっと交代となる。しかし夕飯が冷めちゃうからと、あまり時間を取れなかった。

「5つも作らなきゃ良かったーっ」

「料理上手な事が知れて良かったよ。また、学校でな」

 町田家を出て、家の時間を調整する。町田家の中は時間が止まったような状態になっているハズであるが、それを確認する術は無い。

「おい、キラキラネーム」

 町田家の外では1分程経っていて、向かいの境内からさっきの防具姿が声を上げる。しかし王は自分が呼ばれている事を無視して駅への道に向かった。構ってやる道理はない。

「シカトしてんじゃねえ!」

 境内の石策から飛び蹴りをかます奴に構ってやる義理はあるのか。答えは当然否であり、王は常人には反応出来ない速さで前進し、寺の角を曲がった。

「お母さん!お兄が先輩達とカラオケ行ったー」

 夕飯を食べながら告げ口する妹は、帰宅してすぐ口封じを施したと言うのに、何と軽い口なのだろうか。

「お母さんね?ビーフシチュー頑張ったの。お掃除して、洗濯もして、お買い物もしたのよ?」

「母さん愛してる」「私だって愛してるもんっ」

「けどその子達を抱いたのよね?」「セックス三昧だよ!」

「全然足りないよ。母さんを抱くまで寝られないな」「私は?ねえ私は~?」

「樹里は朝な?今夜は杏里と二人で寝るから」

「んあーずるーい!」「他のお宅に行っちゃダメよ?」

 今夜は杏里と2人きり、夫婦の寝室で体を重ねた。王の性欲は留まる事を知らず、回復魔法を掛けながら杏里を責め続けて朝に至る。杏里を寝かせた後は樹里の部屋に忍び入り、寝ている樹里の股を濡らして王子を咥え込ませた。



 家族、ご近所、学内、クラスメイトの親。王のシンパが増えて行く。シンパの1人であるサヤの高級マンションで、王はサヤと愛し合う。そしてサヤがまとめた報告を聞いた。

「フランスにドイツか」

「予想だけど、ヨーロッパ全土に発生してると思うわ。欧州は意外と人が足を踏み入れない土地が多いの」

「面倒だな」

「あら、喜ぶと思ってたのに」

「魔物がいないに越した事はないよ」

「ブロンドの女を抱けるのに?」

「魔物関係なく抱けるもの。南米みたいに無理くり一枚岩にはさせられないし、俺の仕事はないかな~」

「魔物素材の買取は各国政府主導で自由に売り捌けるみたい。これは、国がやらないと変な所にお金が集まるからね。売りに行くのでしょ?」

「まあね。分体が集めたのが貯まりに貯まってんだ」

 情報によると、ついに欧州で魔物被害が出たようだ。個人が出した情報は国単位では消せないくらいに拡散されて、ロシアと親ロ国以外の欧州各国はモンスター討伐のガイドラインを作ったそうだ。各国でのバラ付きはあるが、制定を急がなければならない理由もあり、それぞれ特色のあるモンスター対処法になりそうだと感じる。

「情報のお礼に…もうちょっとだけ、良いかな?」

「んもう、お腹空くまでよ?」

 サヤはバスローブから尻を捲り、ソファーに上半身を預けて尻を突き出す。王の眼前に差し出された2つの穴は、どちらも好きに使って良い。王は舌を伸ばし、穴を解す。《浄化》されていた穴は、サヤの味がした。

「フランス!?」

「きんちゃん、お母さんパートがあるのよ?」

「いや、一人で行くけど」「連れてってよ!」

「短期の語学留学だよ。お前フランス語喋れないだろ?Suce ma bite.」

「シス…?おちんちん噛みちぎってから行って!どうせ魔法で治るでしょ!?」

 妹の勘が冴えているが、現地で治せる事が分からない辺り、少し抜けた妹であった。









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