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59 パリで燃え上がる
しおりを挟む金が無いなら仕方ない。だがフランスの高い物価に王の財布も薄くなり、稼いで帰らねばフランスエルフがへそを曲げる。王は相手の懐具合を《予測》しながら現地の情報を小出しに流した。
『その、14歳の少女でも倒せるのはこの3種だけか。後の2種はどうなのだ?』
『1対1、もしくはサポートがあれば問題無いだろう。治安が悪くなりつつあるし、魔物は少しずつ強くなるから男であっても一人で行くべきではないと思う』
『…それでは敷居が高くなってしまう』
『命懸けだぞ?飛び越えられないくらいが丁度良い。それと、武器は鈍器が良いな。人を殺しにくいし素材が傷付かない』
『分かった。後はこちらで情報を集めよう。ご苦労だった。金は近日中に口座を作り振り込ませてもらう』
『今週中だ。出来ねばパリを焼く』
週末まで後で3日。銀行は土日祝日休みなので実質本日中に口座を開設す事となり、ギャスパルは慌てて下階の部署へ電話を掛けた。
『お待ちしてました』
王は明日またここへ来ると告げて本部長室を出る。そこには追い出されていた秘書がラフな服に着替えて待っていた。先程までのスタイリッシュなスーツ姿も良かったが、ストッキングにスカート姿も流石パリジェンヌ。長い脚を羨ましく見てしまう。
『忍者サン?』
『キレイな脚に見蕩れてしまった。行こうか』
『嬉しいです。まずはコチラをどうぞ』
秘書が差し出したのは黒いクレジットカードであった。当然名前と暗証番号もである。銀行口座が開設されて報酬が振り込まれるまでの凌ぎに使えと言うが、使い過ぎないようにとも忠告を受ける。報酬額を上回った場合、王が払わねばならなくなるからだ。
『これの持ち主は困らないのか?』
『もちろん困ってますが、明日には口座が出来ますし、今日は現金が支給されていますから平気です』
─それなら現金が欲しかった…─
用意してくれた物を無碍にも出来ず、黒いカードを受け取ると、秘書と本部を後にした。そして少し遅いスイーツを食べ、ディナーを楽しみ、9区のナヴァラン通りにあるホテルアムールにチェックインした。
─ホテル愛…ラブホテルなのか?─
寝室にバスタブがあり、秘書は王を背にして靴を脱ぐとスカートを降ろし、次にストッキングを脱いでいった。
『忍者サン、焦らないでください…』
『君がお尻を見せるからだよ』
好みの体位を取った秘書が悪い。王はそう自分に言い聞かせ、秘書のパンティーを降ろすと《浄化》と同時に尻穴に舌を伸ばした。
『ああっ、肛門を舐めないでくださいっ、舐めないで!あはあっ』
王の欲に火が着いて、秘書は立位前屈の姿勢で動けなくなってしまった。普段からトレーニングをしているのであろう、体を完全に折った秘書は、目の前に硬く張った王子のシルエットを見て喉を鳴らした。
『あ…私のペニス……』
秘書は手を伸ばし王の股間を弄ると、王も察してズボンを膝まで降ろした。
体に無理して舌を伸ばす。舌の先が少し触れ、彼女は初めてアナルを舐められて絶頂した。
『アナル、気持ち良かった?』
『あ、あ…はい…んっ、もっとください…あんっ』
王は体を寄せて王子を舐めやすくすると、再び秘書のアナルを責める。そして両手はもう1つの穴を責め、秘書の腰が抜けるまで二穴責めでイかせ続けた。
腰が抜けた秘書に待っていたのは待ち兼ねた快感。脱力し、床に着くはずであった尻は宙に浮き、股間の中心に圧を感じるとズブリと一気に奥へと届いた。
『あああああっ!あんっあはあああああぁあん!!』
まるで隣の部屋にまで響くような喘ぎ声に、王は益々ヤる気になった。大きな声で鳴く女は南米に多かった。南米での報酬が支払われなくなって久しく、王は声のあるセックスに飢えていた。
朝食は5区まで歩いてカフェ ド ラ ペ。王は知らないが有名店で、とにかく内装が豪華。正にフランス。お上りさんの王は目をキラキラさせながらキラキラした朝食を堪能して腹をタポタポにした。
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