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3 欲望のままに
多対多
しおりを挟む「あ…え?ええ?」
「どうだ?痛みや痒みが消えただろ。イボも消して、キレイになったぞ」
スッテの股の間で主張していたボツボツしていたイボが消え、死んだ魚のような悪臭も消えた。【恩恵】へ出した指示は簡単なモノのように見えて、体内外の毒素と病気の元を消し去った。痛みや痒み、当人にも分からない病気の元も消えている。アウディーはキレイになったスッテの股に顔を埋め、舌を伸ばした。
「はあっ、そんな事されんの、ひっ、久しぶりだってばっ、ああっ」
誰だってそうだろう。誰が垂れ流したか分からぬ股に舌を這わせたい男は多くない。臭くてイボがあるようなモノなら尚更だ。スッテの股は汚れも臭いも病魔もない状態。アウディーの舌は止まらなかった。
久しぶりの感覚と、彼の《房中術》によってスッテは何度もイかされて、ついにその時が来る。
「き、来て…」
アウディーは我慢しなかった。それでも萎える事なく時間一杯までスッテの股を楽しんだ。スッテもまた、腹を満たされる快感に脳を溶かした。
「アウディー、その女性は?」
「しばらく同行させるサリューテだ。帰りは連れて行くつもりだよ」
「サ、サリューテ、です」
待ち合わせたエクサヴァルの入った連れ込み宿へ向かうと、外で待っていたエクサヴァルは女達に囲まれていた。こんな所を待ち合わせにしたのだから仕方がない。女達の勧誘を切るように同伴する女性を誰何すると、アウディーはその女性を同行させると言う。一時では足りなくなったかとエクサヴァルは思ったが、彼もまた物足りないとは思っていたのでアウディーの気持ちを慮った。
「アウディー、私は娼館に泊まろうと思う。お前はどうする?」「泊まるならアタシとだよっねっ」「アタイの方がおっぱいデカいよ?アタイにしなよ、旦那ぁ」
「とにかく食事だな。3日はここに逗留するから、宿と食事は確保せんとな」
「なら旦那方、アタシ行き付けの宿に来なよ。連泊出来るようにさせっから、さ」
─これもまた渡りに船、か─
断り切れないエクサヴァルにアウディーは乗る事にした。女が6人着いて来たが、2人にとっては瑣末事である。だが食事を終えて着いた先が大部屋だとは予想していなかった。
「スッテは俺のだ。エクスは手も触れるなよ?」
「残念だけど仕方ないね」
「旦那様、アタシ、どうしたら…」
アウディーは装備を外させるとスッテも全裸にさせて、昼間させたM字の姿勢を新たな女達に見せ付ける。当然のようにエクサヴァルも見に来たが、彼を勃起させるためではない。
「この子は病気で客が買えない状態だった。それを俺が魔法で治した。お前達も治した方が気持ち良くなるぞ?」
「び、病気?アウディー、私は病気の女と致したのか?」
「ああ、エクスも治してやる。今ならタダでイボや痛み痒みが取れる。どうだ?」
タダと聞いて飛び付かない女はいない。皆服を脱ぎアウディーに背を向けて前屈し、尻肉を開いた。
「どうせヤん事ヤるんだ。今更恥ずかしがる事ないさね」「痛くしないでおくれよ?」「何だか濡れて来たよ…」
端から一人ずつ病魔を消し、腰の物を突き挿れる。当然【恩恵】も込みだ。金金言われるのは敵わんからだが、この方が女が良がるのも事実だ。最後にエクサヴァルの病魔も消して、その夜は女を抱きまくった。女達は2人のモノに心を奪われ、それからの3日間は欠かす事なく乱交に耽った。
出発の日。スッテには多少の金を持たせ、仕事に出る事を許して街を出た。
「浮気されても知らないぞ?」
「俺より良い男ならそれでも良いさ」
「それなら私しかいない訳か。なら問題ないな」
「モノを増やせるようになってから言うが良い」
「奪える…かな?」
「【恩恵】が奪えぬのだから無理だろう」
下ネタを話しながらの移動は相変わらず最高速度であり、街道をすれ違う者は誰一人真面に内容を聞き取る事が出来なかった。
スコリエラには翌日の朝に到着した。
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