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3 欲望のままに
来る者を拒まないだけ
しおりを挟む「あっ、アウディー様っ、もうっ、お昼ですっ」
食事を済ませてファルナーが教会に向かい、エルデルと客間で愛し合う。【恩恵】で体力を増やしたエルデルはアウディーの責めにも余裕を持ち、昼食の心配をする。だが腰を動かしているのはエルデルの方で、彼は膨らむ先端に吸い付いていた。
「んっ、んむ…」
「出ませんよおっ、んっ、んっ出ますか?奥へ、どうぞっあは、あはああああ……」
当たり前だがエルデルからは乳が出る事はない。しかし出なくても吸い付きたいのが乳であり、エルデルの中へ濃い白濁を流し込むとようやく彼は口を離した。
「んぷ、ふぅ、はぁ…。サリューテ、食べやすい物を頼んでくれ」
「パンで挟んだので良いね?」
客間で待機していたサリューテに食事を頼むと、彼女は部屋を出て行った。食事が来るまでまだ間があると、アウディーは腰を突き上げた。
夜になり、ファルナーが帰宅すると再び彼女に収める。そのまま夕食を摂り、湯浴みから寝室までモノを抜く事はなかった。
「ご、ご寵愛が…過ぎます…んん……」
「愛されてんだから良いじゃない」
朝、ファルナーは教会を休む事となり、サリューテの客室で横になる。休む旨は休み明けのエルデルが報告をすると教会へ向かった。
「子を成さないと分かると、際限なく吐き出してしまう。すまんな」
「ありがたい事です…。貴方様のご寵愛を受け止め切れぬ私の不出来。申し訳なく思います」
「とにかく休んで。仕事も大事だよ」
「ありがとう、ございます…」
ファルナーはそう言って眠りに着いた。仕事と突かれ過ぎで疲れてしまったようだ。長居しては良くないと、サリューテはアウディーの手を引いて部屋を出た。
「旦那様も休みなよ。それとも街娘でも拐うかい?」
「悪徳貴族じゃあるまいし、そんな事はしないぞ?」
─拐う必要もないしな─
それにアウディー自身も眠気に襲われていただけに外出する気は起きず、客間の長ソファーにはしたなくも横になると目を閉じて睡魔に身を委ねた。
「ご迷惑お掛けしました。ご寵愛を独占しようと等、身に過ぎました」
「仕方ないよ。久しぶりだもんね」
夜になってファルナーが回復し、食事の場で顔を合わせると改めて詫びを入れて来た。
「私だけではアウディー様にご満足頂けません。サリューテ様も同衾なさってくださいませ」
「良いの?アタシ外だと昼も夜もなく抱かれてっからたまには休みで良いのに」
「私一人では荷が過ぎますので、どうか」
「すまんな。冒険者になって性欲がより増した気がするよ。世に良い女性が多過ぎるのだな」
「誰でもヤるクセに」
「誰でもはしないぞ?」
事実、アウディーにだって好みはあり誰でも良い訳ではない。妹やその友達には手を出さなかったし今食事を供してくれている世話人にも手を出してはいない。美人が多いギルド職員であっても手を付けたのはギルドマスターのトロイヤだけであり、自分から手を出しに行った人数はそれ程多くない。だからこそ、自分から手を出したファルナーには過剰に求めてしまうのだ。
この夜は病み上がりであるファルナーとサリューテに優しく接し、翌日ファルナーが仕事に出ると消耗品の買い出しにサリューテを連れて出た。
「次は誰を狙うの?」
「何だ人聞きの悪い」
「だって、昨日。足りなかったでしょ?」
「たまにはな。だが早々女冒険者に絡まれる事もあるまいよ」
買い物は恙無く終わった。期待している時程期待は期待のままで終わるモノである。
「お帰りなさいませ。近々立たれるご予定ですか?」
「次は国を渡るから、少し仕事をしてからかな」
「ならアタシは留守番かな。ちゃんと外で狩りなよね」
「女を拐ってしまわないようしっかり抜いてくれ」
「司祭様が戻ったらね」
「んちゅ、んっちゅ…ふぅ。路銀等、私が幾らでも用意します」
─いくら何でもそれはダメだろ─
明日は狩りに出る事とした。
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