±の成り上がり 〜無能と蔑まれる前に気付けた俺の最強卑怯な世渡り術〜

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5 故郷へ…

無欲の30日間

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 アウディーは馬車の横を行き、こちらに害のありそうな魔物を狩って進む。まるで馬車の護衛をする冒険者のようであるが、実の所タダ働きであった。

「アウメンターレ様、新鮮な肉をありがとう御座います。素材も全て当家にて買い取らせて頂きます」

 食材を手にしたメイドは礼を述べ、村人の元へと向かう。夜になり、予定していた村に入ると老閣下達は持て成しを受けた。普段、貴族は下々に返礼等は行わないが、アウディーの狩って来た大量の肉は老閣下の命令で村に下賜する事となった。もちろん食べ切れないからであるが、村人達は喜んで解体の手間を買ってくれた。

「ギルドに出せば量が多いと小言を頂くのでな、助かるよ。それにしてもマジックバッグとは、初めて見た」

「馬鹿みたいに入るよねそれ。魔道具なの?」

「ソイツはアーティファクトじゃ。儂にも作れん逸品だぞ?」

 マジックバッグはダンジョンで稀にドロップすると言う貴重な品で、そのほとんどが貴族に買い上げられると言う。名家であるアットアルメンテ家にもなかった品であり、当然アウディーも初めて実物を目にした。効果も見た目も様々で、貴族の好みに合う物程高価になって行くと老閣下は少し早口で説く。そしてメイドが大事に抱えているソレはデザインよりも効果を重視した物だそうで、アウディーが狩って来た馬鹿みたいな量の魔物を跡形もなく収納して見せた。

「ダンジョン産ですか。これは篭もりたくなりますね」

「派手な見た目の物なら買ってやるぞ?」

「地味なのが見付かりましたら、その時にでも」

「妻を放ったらかしにしてダンジョンに篭もる夫……どうなのそれ?」

「仕事だろう?それとも一緒に潜るか?」

「下層に置き去りにされそ。その時は強くなって復讐に戻るから」

「そんな事するものか。鍛えてやるから覚悟しろ?」

「…机にふんぞり返って待つわ」

 肉を狩り、村々に配ったり街に卸してサッテロス領に入ったのは30日目の昼の事。リシュテンベルク領予定地に着くにはまだまだ掛かるとあって、今夜の宿となるパレンシャの街に着くとギルドにも向かわず装備を外し、宿のベッドに飛び込んだ。

「良い宿ね」

「ああ、埃が立たない。流石貴族御用達だな」

「今寝たら、明日は受付に小言を言われるわよ?」

「だが、寝る。滞在は3日と言っていたからな。2日分は寝たい」

「体に悪いわね」

 そう言うサリューテも装備を外してベッドに横になると体を休めた。

「……寝るんじゃないの?」

「…ああ、だが体が勝手に」

 アウディーの手は隣にいるサリューテの胸に乗っていた。

「甘えん坊な赤ちゃんね」

「よく言われる」

 サリューテは横になったまま上着を脱ぎ、双丘を晒すとアウディーに向けて寝返る。

「おっぱい吸う?」

「ん……」

 サリューテの乳を吸い、揉んで、気付いたら夜になっていた。両頬を柔らかいモノに挟まれて、出来れば起きたくなかったが、正面から聞こえる腹の音に起きざるを得なくなった。

「…食事に行こうか」

「やっと起きたわね。私もさっき目が覚めたんだけど」

 老閣下達は自室に食事を運ばせるのでアウディーとサリューテは食堂に降りて食事をする。明日はギルドで事務手続きをして、後はのんびり過ごそう等と簡単な予定を立てながら食事をし、酒を飲んだ。

「飲み過ぎちゃったかも…」

 明日の予定に余裕があり、エールと果実酒に蒸留酒までパカパカ飲ってしまったサリューテは部屋のベッドで大の字になりボヤく。

「人の金で飲む酒は美味いからな。ふぅ」

 アウディーもまた、普段より少しだけ飲んでしまった。飲食費が閣下持ちであったためだ。

「旦那様、しよ?」

 珍しいサリューテからの誘い文句にアウディーは断らなかった。欲求の一つが満たされると更なる欲を求める。それが人だ。アウディーは横たわる女のズボンと下着を脱がせ、両脚を起こすとその中心に顔を埋めた。

「んあ……洗ってよ」

 女の匂いのする秘部は、舌で丹念に拭われた。







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