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第35話 迫る脅威と安らぎの夜
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『安らぎの庭』では、相変わらず、穏やかな時間が流れていた。
俺とエリナが作成した『魔瘴の森・新植物図鑑』は、日に日にそのページを増やし、今や、この森の生態系の、貴重なデータベースとなりつつあった。
「ルイン様、この『嘆きの岩肌』に生える黒いキノコですが、古代では『祝福の傘(ブレス・アンブレラ)』と呼ばれ、魔除けのお守りとして重宝されていたようですわ」
「へえ、今は、食べると三日三晩、悪夢のうめき声が耳元で聞こえ続ける、最悪の呪物だけどな。だが、乾燥させてスパイスにすると、肉料理に、不思議な深みが出るんだよな……」
俺たちは、そんな風に、森の呪いを、日々の生活の糧へと、着実に変えていた。
調査の合間には、新しいログハウスの、内装作りに精を出す。俺が、黒鉄木で、ゆらゆらと揺れるロッキングチェアを作れば、エリナが、その上に、『永眠の綿』と、魔法で織り上げた布で、極上の座り心地のクッションを設えてくれる。
フェンは、もはや、俺の背丈ほどもある、巨大な成獣へと成長していた。その体躯は、まさに神獣と呼ぶにふさわしい威厳を放っている。だが、その中身は、相変わらず、甘えん坊で、やんちゃな子供のままだった。俺がロッキングチェアに座って、図鑑の整理をしていると、その大きな頭を、俺の膝の上に、ごすり、と乗せてきて、撫でてくれと催促する。そのギャップが、たまらなく愛おしかった。
「本当に、平和ですわね」
ある夜、暖炉の火を見つめながら、エリナが、幸せそうに呟いた。
彼女は、俺とフェンが座るソファの隣で、新しく手に入れた薬草学の本を読みながら、優雅にハーブティーを飲んでいる。
「ああ、そうだな」
俺も、フェンの柔らかい毛皮を撫でながら、心から同意した。
この、何でもない、穏やかな夜。
これこそが、俺が、ずっと求めていたものだった。
パーティにいた頃は、常に、誰かの顔色を窺い、自分の存在価値を問い続け、心が休まる暇もなかった。
だが、今は違う。
ここには、俺を、ありのままに受け入れてくれる、かけがえのない家族がいる。
「なあ、エリナ」
「はい、主様」
「もし、この先、外の世界の人間が、俺たちのこの生活を、邪魔しに来たら……どうする?」
俺の、唐突な問いかけに、エリナは、読んでいた本から顔を上げた。
そして、一瞬だけ、その翠の瞳に、古代の王族としての、鋭い光を宿らせた。
「……その時は」
彼女は、静かに、だが、有無を言わせぬほどの、強い意志を込めて、言った。
「この『安らぎの庭』を、そして、ルイン様の安寧を脅かす者は、たとえ、それが誰であろうとも、わたくしが、この身に代えても、排除いたします」
その言葉には、一片の迷いもなかった。
普段の、おっとりとした彼女からは、想像もつかないほどの、凄まじい覚悟。
俺は、少しだけ驚いたが、同時に、胸の奥が、じんわりと温かくなるのを感じた。
「……頼もしいな」
俺がそう言って笑うと、彼女は、はっと我に返ったように、いつもの柔和な表情に戻り、頬を赤らめた。
「も、申し訳ありません、主様。少し、柄にもないことを……」
「いや、いい。心強いよ」
俺たちは、顔を見合わせて、静かに笑い合った。
その時だった。
俺たちの足元で、気持ちよさそうに眠っていたフェンが、ぴくり、と耳を立てた。
そして、今まで聞いたこともないような、低い唸り声を上げ始めたのだ。
「グルルル……」
その喉から発せられる音は、ただの威嚇ではない。
明らかに、強い『敵意』と『警戒』の色を帯びていた。
「フェン? どうしたんだ?」
俺がその背中を撫でても、フェンの唸り声は、止まらない。彼は、ログハウスの扉の方を、じっと睨みつけていた。その瑠璃色の瞳は、鋭く細められ、野生の獣そのものの、危険な光を放っている。
「……何か、来るようですわね」
エリナも、ハーブティーのカップを置き、立ち上がった。その表情は、先ほどまでの穏やかなものから一変し、戦闘態勢に入った、エルフの戦士のそれになっていた。
俺も、ロッキングチェアから腰を上げた。
理由は、わからない。
だが、フェンが、これほどまでに警戒するということは、尋常なことではない。
神獣の本能が、この『安らぎの庭』に、招かれざる『脅威』が、近づいていることを、告げているのだ。
「……とうとう、来たか」
俺は、静かに呟いた。
いつか、こんな日が来るかもしれないと、心のどこかで、覚悟はしていた。
俺たちの、穏やかすぎる楽園が、外の世界の欲望や、悪意と、無関係でいられるはずがない、と。
外は、すでに、深い闇に包まれている。
魔瘴の森は、不気味なほどに静まり返り、ただ、風が木々を揺らす音だけが、聞こえていた。
だが、その静寂の中に、確かに、それは混じっていた。
複数の人間が、森の草木を踏みしめて、こちらへ向かってくる、微かな足音。
そして、その足音に込められた、焦り、苛立ち、そして、醜い欲望の匂い。
俺は、壁に立てかけてあった、いつかのために作っておいた『黒鉄木』の棍棒を、静かに手に取った。
エリナも、その指先に、淡い翠色の魔力を、静かに宿らせている。
「……エリナ、フェン」
俺は、二人の名前を呼んだ。
「どんな奴らが来たとしても、俺たちのやることは、一つだ」
俺の言葉に、二人は、力強く頷いた。
「この『安らぎの庭』は、俺たちの家だ。俺たちの、聖域だ」
「そして、俺たちの家族の時間を、邪魔する奴は……」
俺は、扉の向こう、闇の奥を、鋭く睨みつけた。
「たとえ、それが、どんな過去の亡霊だろうと、容赦はしない」
俺の完璧なスローライフを、終わらせに来たというのなら。
ならば、こちらも、相応の『おもてなし』で、迎えてやろうじゃないか。
招かれざる過去からの足音は、もう、すぐそこまで、迫っていた。
『安raギの庭』の、長いようで、短い、平和な夜が、今、終わろうとしていた。
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俺とエリナが作成した『魔瘴の森・新植物図鑑』は、日に日にそのページを増やし、今や、この森の生態系の、貴重なデータベースとなりつつあった。
「ルイン様、この『嘆きの岩肌』に生える黒いキノコですが、古代では『祝福の傘(ブレス・アンブレラ)』と呼ばれ、魔除けのお守りとして重宝されていたようですわ」
「へえ、今は、食べると三日三晩、悪夢のうめき声が耳元で聞こえ続ける、最悪の呪物だけどな。だが、乾燥させてスパイスにすると、肉料理に、不思議な深みが出るんだよな……」
俺たちは、そんな風に、森の呪いを、日々の生活の糧へと、着実に変えていた。
調査の合間には、新しいログハウスの、内装作りに精を出す。俺が、黒鉄木で、ゆらゆらと揺れるロッキングチェアを作れば、エリナが、その上に、『永眠の綿』と、魔法で織り上げた布で、極上の座り心地のクッションを設えてくれる。
フェンは、もはや、俺の背丈ほどもある、巨大な成獣へと成長していた。その体躯は、まさに神獣と呼ぶにふさわしい威厳を放っている。だが、その中身は、相変わらず、甘えん坊で、やんちゃな子供のままだった。俺がロッキングチェアに座って、図鑑の整理をしていると、その大きな頭を、俺の膝の上に、ごすり、と乗せてきて、撫でてくれと催促する。そのギャップが、たまらなく愛おしかった。
「本当に、平和ですわね」
ある夜、暖炉の火を見つめながら、エリナが、幸せそうに呟いた。
彼女は、俺とフェンが座るソファの隣で、新しく手に入れた薬草学の本を読みながら、優雅にハーブティーを飲んでいる。
「ああ、そうだな」
俺も、フェンの柔らかい毛皮を撫でながら、心から同意した。
この、何でもない、穏やかな夜。
これこそが、俺が、ずっと求めていたものだった。
パーティにいた頃は、常に、誰かの顔色を窺い、自分の存在価値を問い続け、心が休まる暇もなかった。
だが、今は違う。
ここには、俺を、ありのままに受け入れてくれる、かけがえのない家族がいる。
「なあ、エリナ」
「はい、主様」
「もし、この先、外の世界の人間が、俺たちのこの生活を、邪魔しに来たら……どうする?」
俺の、唐突な問いかけに、エリナは、読んでいた本から顔を上げた。
そして、一瞬だけ、その翠の瞳に、古代の王族としての、鋭い光を宿らせた。
「……その時は」
彼女は、静かに、だが、有無を言わせぬほどの、強い意志を込めて、言った。
「この『安らぎの庭』を、そして、ルイン様の安寧を脅かす者は、たとえ、それが誰であろうとも、わたくしが、この身に代えても、排除いたします」
その言葉には、一片の迷いもなかった。
普段の、おっとりとした彼女からは、想像もつかないほどの、凄まじい覚悟。
俺は、少しだけ驚いたが、同時に、胸の奥が、じんわりと温かくなるのを感じた。
「……頼もしいな」
俺がそう言って笑うと、彼女は、はっと我に返ったように、いつもの柔和な表情に戻り、頬を赤らめた。
「も、申し訳ありません、主様。少し、柄にもないことを……」
「いや、いい。心強いよ」
俺たちは、顔を見合わせて、静かに笑い合った。
その時だった。
俺たちの足元で、気持ちよさそうに眠っていたフェンが、ぴくり、と耳を立てた。
そして、今まで聞いたこともないような、低い唸り声を上げ始めたのだ。
「グルルル……」
その喉から発せられる音は、ただの威嚇ではない。
明らかに、強い『敵意』と『警戒』の色を帯びていた。
「フェン? どうしたんだ?」
俺がその背中を撫でても、フェンの唸り声は、止まらない。彼は、ログハウスの扉の方を、じっと睨みつけていた。その瑠璃色の瞳は、鋭く細められ、野生の獣そのものの、危険な光を放っている。
「……何か、来るようですわね」
エリナも、ハーブティーのカップを置き、立ち上がった。その表情は、先ほどまでの穏やかなものから一変し、戦闘態勢に入った、エルフの戦士のそれになっていた。
俺も、ロッキングチェアから腰を上げた。
理由は、わからない。
だが、フェンが、これほどまでに警戒するということは、尋常なことではない。
神獣の本能が、この『安らぎの庭』に、招かれざる『脅威』が、近づいていることを、告げているのだ。
「……とうとう、来たか」
俺は、静かに呟いた。
いつか、こんな日が来るかもしれないと、心のどこかで、覚悟はしていた。
俺たちの、穏やかすぎる楽園が、外の世界の欲望や、悪意と、無関係でいられるはずがない、と。
外は、すでに、深い闇に包まれている。
魔瘴の森は、不気味なほどに静まり返り、ただ、風が木々を揺らす音だけが、聞こえていた。
だが、その静寂の中に、確かに、それは混じっていた。
複数の人間が、森の草木を踏みしめて、こちらへ向かってくる、微かな足音。
そして、その足音に込められた、焦り、苛立ち、そして、醜い欲望の匂い。
俺は、壁に立てかけてあった、いつかのために作っておいた『黒鉄木』の棍棒を、静かに手に取った。
エリナも、その指先に、淡い翠色の魔力を、静かに宿らせている。
「……エリナ、フェン」
俺は、二人の名前を呼んだ。
「どんな奴らが来たとしても、俺たちのやることは、一つだ」
俺の言葉に、二人は、力強く頷いた。
「この『安らぎの庭』は、俺たちの家だ。俺たちの、聖域だ」
「そして、俺たちの家族の時間を、邪魔する奴は……」
俺は、扉の向こう、闇の奥を、鋭く睨みつけた。
「たとえ、それが、どんな過去の亡霊だろうと、容赦はしない」
俺の完璧なスローライフを、終わらせに来たというのなら。
ならば、こちらも、相応の『おもてなし』で、迎えてやろうじゃないか。
招かれざる過去からの足音は、もう、すぐそこまで、迫っていた。
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